京太郎「…そんな感じのことを、和に言っちゃって…」
華菜「ふーん。で、何でそれをあたしに話したんだ?」
京太郎「いや、本当は池田さんに話すつもりは無かったんですが……池田さんの顔見てたら何か不思議と大丈夫な気がして…」
華菜「ほほーう。随分と正直に言うじゃないか。
それじゃあそんな須賀に免じて、あたしの思ったことをストレートに返してやろう。
歯あ食いしばれ」
京太郎「へ?」

ベチンッ

華菜「ビンタだと思ったか?残念!両手で頬に気合い注入だ!
文堂には最近よくやってあげてるんだし!」
京太郎「……」
華菜「ひとつ!お前の居場所はあくまでお前の居場所だ!そこに疑いを持つな!」
京太郎「……」
華菜「ふたつ!お前がいなきゃ清澄は全国制覇できていなかった事実にもっと誇りを持て!自分や仲間を信じろ!」
京太郎「……」
華菜「ウチだって今年、70人の部員の誰が欠けても県大会決勝まで行けなかったんだからな!レギュラーだけで部活が成り立つわけないだろ!
だいたいお前がそんなことは一番理解しているだろ!」
京太郎「……!」
華菜「みっつ!麻雀なめんな!悔しいと思うならばもっと練習するしかないだろ!大体数ヶ月の素人が全国目指すとか、寝言は寝て言え!」
京太郎「池田さん……」
華菜「別にお前が色々なことに迷ったり、人に甘えるのは勝手だ。だが、結局最後はお前自身が頑張らないと駄目だって、自分でも分かってるんじゃないのか?」
京太郎「……はい」
華菜「お、何か少しは良い顔になったんじゃないか?
いいか、ゆっくりでも自分のできることをこなしていくんだ。焦る必要はない、お前なりに頑張っていくのだよ。」
京太郎「はい!本当にありがとうございます!」




華菜「まったく、世話が焼けるし。今度ウチのチビ達の面倒でも見させるとするか」

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最終更新:2020年04月06日 23:08