注:一部のキャラに倫理観の乱れがあります
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京太郎「そういえば咲、和とくっついたんだよな? おめでと」
咲「はいはい。ジュースで誤魔化すあたり京ちゃんの甲斐性のなさが伝わってくるよね」
京太郎「お前なあ」
咲「京ちゃんは優希ちゃんとどうするつもりなの? さすがにもう気づいてるよね」
京太郎「それなあ……いい奴ではあるんだけど」
咲「和ちゃんに未練引きずってるってわけじゃないよね」
京太郎「もとから高嶺の花で手が届くとも思ってなかったし、アイドルへのそれに近かったっての」
咲「京ちゃんって本当にヘタレだよね。手近なところで妥協すればよかったのに」
京太郎「手近って、誰よ?」
咲「私」
京太郎「おいまて、彼女持ちが何言ってんだお前」
咲「彼女はいても彼氏はいないよ? それにひょっとすると和ちゃんもワンチャンくっついてきたりして」
京太郎「……俺をからかうにも大概にしないと痛い目見るぞ」
咲「ふーん。ヘタレな京ちゃんがどういう目を見せてくれるのか興味あるなー」
京太郎「……」
咲「……」
静寂が室内を満たしたそのあとの出来事は夕日がベッドを差し照らす中で。秘密は夕日だけが知っている。
『咲と彼女と彼氏と』序章、カン
最終更新:2020年04月06日 23:08