「はぁ………」

帰宅し、部屋着に着替え、嘆息。
ベッドに横たわるエトペンを抱き締めながら、熱を以て染まる頬を撫でて。

「須賀君に……抱き締められました…」

躓いて、転びそうになったのを、抱き止められて。
間違いなく、胸を触られた。
須賀君の力でぐいと抱き寄せられて。
大丈夫か、と聞かれましたが。

「大丈夫なわけ、ないじゃないですか」

確かに力仕事を一手に引き受けていた印象はありましたが、それでもあんなに強いなんて。
放課後、二人きりになって、須賀君が無理矢理私を押し倒そうとすれば、抗う事なんて出来るはずもない。
部室で、屋上で、きっと須賀君のものだって教えられるのだ。
そう考えると、頬が更に紅くなったという自覚も出来て。
そうだ、予め誓いを立てれば酷いことはされないでしょう。
となれば、早速電話しましょう。

「須賀君?」
『和?珍しいな、和から電話してくるって』
「私、いっぱい尽くしますから。いっぱい御奉仕しますから。ですから、優しくしてくださいね?」
『????』

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最終更新:2020年04月06日 23:22