【初夏】 
Q、理想の告白は?
咲「ええっと…何気ない瞬間にさらっと言われたりすると、意識しちゃいます…かな」

和「そうですね…やっぱりロマンティックなシチュエーションに憧れますね。きれいな夜景の見える場所で、とか」

優希「二人とも月並みだじぇー」

和「そういうゆーきはストレートな文句にめっぽう弱いんですよね」

咲「あ、想像できるかも」

優希「バカにするなー!」

ワイワイキャイキャイ

久「若いわねぇ」

京太郎「部長は告白慣れしてそうですね」

久「そんなことないわよ。須賀君だっていい素材持ってるんだから女の子をドキドキさせられるくらい男を磨きなさいよー?」

京太郎「ふうむ……………部長って、【太陽】ですよね」

久「ええ?いきなりねぇ。ムードもなにもない状態でそんなクサいセリフ言われても点数低いわよ」

京太郎「いやあはは、照れ隠しに言い訳させてもらうとですね…ほら」

     《 おひさま 》

京太郎「ほら、太陽の中に【ひさ】って」

久「っ!」

久「も、もう、単なる言葉遊びじゃない」

京太郎「いやあ、すみません」

久(びっくりした…名前で呼ばれてびっくりした…異性に名前呼びされるのってやばいわね…)
久(考えてみればいつも先輩とか部長とか会長とか…名前で呼ばれることって少ないのね私…)

【放課後・学生議会】
久(そういえば…一年生トリオはみんな須賀君に名前で呼ばれてるんだ…まこだって染谷先輩だし私だけ…私だけスタートライン後ろなんだ)
久(いやなにスタートラインって。なんのスタートよ。それじゃ私がまるで…まるで…)
久(それにしてももう一度、もう一度だけ名前で呼ばれてみたい…あのびりっと来るような感覚を…)
久(どうにかして【ひさ】って呼ばせたい…)

内木「会長、何かいいことあったんですか、にやにやして」

久「え、そう?いやなにも…」

【翌日】
久「須賀君、昨日のもう一回言ってみてくれない?」

京太郎「え、なんですか昨日のって」

久「ほらぁ、私がどうのこうのみたいだってやつよ」

結局、良い言わせ方が思いつかない久でありましたカン

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最終更新:2020年04月06日 23:26