和「京太郎君、今日はいい夫婦の日ですね」

京太郎「えっ……あっ、あー、そうだな」ビクッ

和「私はその…そろそろですね…婚姻届を…」モジモジ

京太郎「いやいや、ちょっと待て」

京太郎「俺まだ16歳だよ?というか和もまだ17歳だし…」

和「いえ、書いておくだけでも大丈夫です、私が預かっておきますので」

京太郎「大丈夫じゃねぇよ!絶対に18歳になった瞬間提出するつもり…」
和「そうですよ?」

京太郎「えっ」
和「え?」キョトン

和「京太郎君はもしかして……もしかして、私と結婚するつもりはないのでしょうか?」
京太郎「い、いやっ!違うんだ!」

和「何が違うんですか?」
京太郎「やべ…」

和「そもそも愛し合う男女が結婚することは極めて一般的なことですしそこまで特別なことでもありません、結婚することで学費が安くなる大学もありますしメリットは多いです」
和「そ、それなのに京太郎君は…わ、私との婚姻届を書きたくないということは…私と一緒になる気がないということに……」
和「……京太郎君」

京太郎「はっ、はい!」
京太郎(あれ?爆発せずにすんだ…)

和「今日、私の家に来ませんか?」

京太郎「え、な、なにをするんでしょうか?」アタフタ

和「いえ、京太郎君をお人形さんにするだけです」

和「ええそうですよ自分で勝手に動けちゃうから私から逃げようとするんですよ京太郎君の縛ってお部屋に監禁して忠実なお人形さんになって私から離れられなくなるように
毎日ひたすらぎゅーっと抱きしめて窒息させたり私の匂いを染み込ませて誰のものか分かりやすくしないといけませんそうです名前もしっかり書く必要がありますね痛い
のは嫌でしょうし背中に大きく名前を書いてあと逃げ出してもすぐ分かるようにキスマークをたっぷりつけて京太郎君の全身をくまなく舐め回してとても美味しそうですしそれが~~」

京太郎(大丈夫じゃねえええええ!!)
京太郎(お人形さんって…せ、切断はしないよな?痛いのは良くないって言ってるし…)
京太郎(もしかして、あのペンギンみたいにむぎゅむぎゅと…それはいいかも…って違う違う!)

京太郎「あ、あのー、和さん?」

和「あ、お部屋に放置だなんて可哀そうなことはしませんから、安心してくださいね♪」

京太郎「いや、その…学校どうするんだよ!」
和「いざとなれば卒業認定試験という制度もあります」

京太郎「えーと…部活はどうするんだ!」
和「京太郎君の方が大事ですし、一緒にネトマでお勉強というのも…アリですね」

京太郎「あー、ほらその…部活の皆も心配するし…」
和「スカイプで会話出来ますよ、部室にパソコンありますし」

京太郎(だめだ!説得できる気がまるでしねぇ!)
京太郎(こ、こうなったら…)

京太郎「あー、そのだな、実を言うと…」

和「?」

京太郎「ほら、俺らの関係ってほとんど和からのアプローチだったじゃん」

和「催眠術は京太郎君からの…」
京太郎「あれは違うだろ!」

京太郎「だから…婚約とかはせめて俺からと思って…」
京太郎(た、頼む!これでどうにか…!)

和「………ふぇ?」
和「えっ、あっ、そ、そうなんですね」カァァ
和「私が勝手に早とちりしただけで…京太郎君もそういう計画を…くふっ」ニマニマ
和「その……ごめんなさい、ちょっと今は見せられる顔じゃありません」プイッ

京太郎「お、おう」
京太郎(やった!凌いだ!生き残った!)

和「くふっ…京太郎君と…婚約…ふふふふ…」

京太郎(……笑い方が怖すぎる)

京太郎「だからさ、もうちょっと時間が欲しいんだ、資金繰りも必要だし」

和「……分かりました」

京太郎「じゃあ…」
和「ですが」

和「婚姻届は書けますよね?」

京太郎「え?」

和「婚姻届を預かるだけなら大丈夫ですよね、そして京太郎君がその…ゴニョゴニョしてくれれば提出するので…」

京太郎「あー、あー、あーーーっと……」

京太郎「………そうです」

和「でしたら、これに記入をお願いします」スッ

京太郎「はい、須賀京太郎、名前を書きます」

和「ふふっ…京太郎君との婚約……楽しみですね♪」

京太郎(……頑張れ未来の俺!あとは頼んだ!)

カン!

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最終更新:2020年04月06日 23:28