憧(お正月も三が日過ぎると参拝客もまばらよねぇ)

憧(タブレットいじってちゃ流石にまずいだろうし…問題集でも持ってくるかなぁ)

憧「!? わっ、うわわっ」

憧「ちょっお姉ちゃん、マド交代してよ交代」

望「えーなによ、さっき交代したばかりじゃない」

憧「その、知り合いの男子が来ちゃって…気まずいからちょっとだけお願い!ね?」

望「あんたほんっと男に免疫ないわね………しょうがない、ちょっと奥行ってな」

憧「ありがとお姉ちゃん!恩に切ります」



望「あけましておめでとうございます お守りですか?」

望「あら、そうなの。それがさっきまでここに居たんだけど恥ずかしかったみたいでね、引っ込んじゃったのよ」

望「ねー高校生にもなって。あっちの手水舎の方で待っててもらえる?呼んできてあげるから」



望「あこー、須賀君だっけ、帰ってったわよ」

憧「ふう」

望「ねえ、ちょっと手水舎の辺り見てきてくれない?さっき小さい子たちが遊んでたから散らかってるかもしんない」

憧「ええーなんで私が」

望「文句言わない。さっきは私が言うこと聞いてあげたでしょ」

憧「ぐっ…はーい」



憧「もうーこの寒いのに水場に近づくと余計に寒くって…」

憧「!?」

憧「も、もう帰ったんじゃなかったの?」

憧「!?(お、おねえちゃんのやつ~!)ていうかそれよりなんで奈良にいんのよ」

憧「武者修行?ははーんそんなこと言って狙いは玄か宥姉なんじゃないの~?大穴でしずとか…」

憧「は?私!?じゃなくってああこれ?別にそんなに寒くないわよ、下にいろいろ着けてるもの」

憧「いやいつもは来てないわよ、お正月くらいしか手伝いしないから………なによ、はっきり言いなさいよ」


憧「!!………ありがと」

憧「……ね、ちょっと目つむって。いいものあげるから、ほら早く」

憧「……………」

デコピーン!

憧「あっはは、なに期待してんのよ」

憧「また来なさいよね!」

カン

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最終更新:2020年04月06日 23:35