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学科 - (2007/12/05 (水) 11:42:55) のソース

いわゆる筆記。

**初段問題
1.&bold(){射法八節を列記しなさい。}
 射法八節とは、1.足踏み 2.胴造り 3.弓構え 4.打起し 5.引分け 6.会 7.離れ 8.残心(身) のことをいう。

2.&bold(){基本の姿勢と基本の動作を列記しなさい。}
 基本の姿勢とは、(1)立った姿勢 (2)腰掛けた姿勢 (3)坐った姿勢 (4)爪立って腰を下ろした姿勢(跪坐、蹲踞)の4つの姿勢をいう。
 基本の動作とは、(1)立ち方 (2)すわり方 (3)歩き方 (4)停止体の回り方 (5)歩行中の回り方 (6)坐しての回り方(開き足) (7)礼(坐礼・立礼) (8)揖の8つの動作をいう。

3.&bold(){「胴造り」について書きなさい。}
 「足踏み」を基礎として、両脚の上に上体を正しく安正におき、腰を据え、左右の方を沈め、脊柱及び項を真っ直ぐに伸ばし、総体の重心を腰の中央におき、心気を丹田に収める動作。
 この場合、弓の本弭は左膝頭におき(股間に入れない)、右手は右腰の辺りにとる。
 全身の均整を整え、縦は天地に伸び、横は左右に自由に動けるような柔らかく、且つ隙のないからだの構えを作り、気息を整えて次の動作に移る。
 この「胴造り」は、「弓倒し」後の閉じ足まで保持しなければならない。そのため「胴造り」は、行射の根幹であり、射の良否を決定するといわれる。
  五 胴
 (1)反る胴(上体が後方に反る)矢を遠くに射流すとき。
 (2)屈む胴(上体が前に屈む)強い弓を引くとき。
 (3)懸る胴(体が的に傾く)近い物または低い物を射るとき。
 (4)退く胴(体が右に傾く)遠い物または高い物を射るとき。
 (5)中胴(中正な同=至極の胴)的前のとき。

4.&bold(){「執弓」および「弓構え」について述べなさい。}
 「執弓」
 弓道の基本の姿勢である。
 両足は平行に開き、男子は約3cm程に開き、女子は両足をつけて、足裏から項(うなじ)まで、体を真っ直ぐに伸ばす。
 両拳は、腰骨の辺り、腸骨上端を親指でおさえた位置で、両肘を張り合わせ、目づかいは鼻頭を通して約4m先に落とす。
 弓を持つ左手は会の弓手の手の内、矢を持つ右手は同じく会の妻手の手の内、と同じ気持ちで持つ。
 弓の先(末弭=うらはず)は、体の中央にあって、床上約10cmぐらいに保持し、矢先は弓の先に向かい、延長して弓の末弭と交わること。(二等辺三角形をなす)
 弓と矢は、水平面に対して同じ角度。
 歩行中も末弭は、床上約10cmぐらいを保持し、正坐又は跪坐の場合は末弭は床につく。
 心気を整え、伏さず、反らず、堅からず、緩からず。自然体で体と弓が一体となること。
 矢の持ち方には、射付節を持つ場合と、板付をかくして持つ場合がある。
 
 「弓構え」
 「取懸け」「手の内」「物見」の三動作を含む。
 「取懸け」は弽の拇指を弦にかけ、四つ弽の場合は、薬指で拇指を押さえ中指・人差指を添える。三弽の場合は中指で拇指を押さえて人差指を添え、共に拇指ははねるようにして柔らかく整える。(懸口十文字)
 「手の内」は、左手で弓の握り革のところを握ることである。
 それから、視線を矢通りに、首を正しく、的を注視する。これが「物見」である。この場合、手首や肘はやわらかく物を抱くような気持ちで弓矢を保つ。

5.&bold(){あなたが弓道をして、良かったと思う点を書きなさい。}
 集中力、忍耐力の上昇。
 姿勢が良くなった。
 礼儀作法が身に付く。
 たゆまなく向上を目指す先生・先輩・友達に巡り合えたこと。   等

6.&bold(){弓道を学ぶ目的について記述しなさい。}
 我国固有の伝統的武道の理解。
 基本の動作、射法八節を身に付け、その技術を高める。
 弓道を学ぶことにより、集団生活に於ける礼儀作法や相手の立場を尊重する心、集団での協調性を身に付ける。
 弓道により養われた心で社会奉仕の態度を養う。
 障害を通して、継続的に体力に合わせて修練し、健康の維持、増進に努める。
 ”矢を射る”という特異な技能構造により、安全に対する態度を養う。   等

7.&bold(){危険防止にはどんな対策が必要か書きなさい。}
 <用具面>
 弓、矢は完備した物を使用する。
 (1)弓
    籘は完全に巻かれていること。
    極端な出弓(出木弓)は使用しない。
    弓を握る位置と弦の間隔は15cmを基準とする。
    身長にあった長さの弓を使用する。
 (2)

8.&bold(){正しい「足踏み」の仕方を書きなさい。}
 両足の先を的と一直線上に、外八文字約60度に踏み開く。
 両足の間隔は自己の矢束。
 両足の膝関節は自然に伸び、下半身を安定させ、「胴造り」の基礎とする。
 「胴造り」と共に、射の土台であるから、毎回同じように安定した動作ができるようにする。
 足の開き方は、左足に右足を一旦ひきつけ、一足で扇型に踏み開く方法(一足)と、左足に対して右足をこれとは反対方向に開く方法(二足)の二通りがある。
 間隔が広いと、左右には安定するが前後に弱い。
 間隔が狭いと、前後には安定するが左右に弱い。
 角度が広いと、伏(ふ)す胴になりやすい。
 間隔が狭いと、反(そ)り胴になりやすい。

9.&bold(){次の用語にゆりがなをつけなさい。(10語出題)}
 袴(はかま)
 足袋(たび)
 礼記(らいき)
 矢束(やづか)
 弽(ゆがけ)
 角見(つのみ)
 揖(ゆう)
 霞的(かすみまと)
 候串(ごうぐし)
 巻藁(まきわら)
 末弭(うらはず)
 跪坐(きざ)
 中仕掛(なかじかけ)
 板付(いたづけ)
 道衣(どうい)
 甲矢(はや)
 乙矢(おとや)
 射位(しゃい)
 本座(ほんざ)
 矢摺籘(やずりとう)
 口割り(くちわり)
 物見(ものみ)
 開き足(ひらきあし)

10.&bold(){弓を始めた動機について述べなさい。}
 興味。
 年齢に関係なく、永続的にできる。
 さして体力を必要としない。
 一人でもできる。    等
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