らき☆のべ
みなみ編 1P
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lakcy
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カタン。
郵便受けに、手紙が入った音がした。
俺は急いで手紙を手に取り、封を切った。
「・・・・・・・・よし。」
川島悠時、陵桜学園合格―――
俺は携帯を取り出し、家に電話する。
「あ、もしもし母さん?俺、受かったよ。」
「・・・・」
無言。やっぱりか、この母親は・・・
プツッ ツ―――、ツ―――
「・・・・俺も不運だよな、あんな親の下に産まれて・・・」
母は、昔から俺に無関心で、身の回りの世話なんかされた事もなかった。父も俺が幼い時に他界した。俺は、一人で生きてきた。
ちなみに、父は世界的に有名な会社の社長で、莫大な遺産を俺に遺してくれた。
母に一銭も回らなかったのは問題だと思うが。
「・・・もういい、何か食いに行くか・・・」
合格したにも関わらず、全く嬉しくない。祝ってくれる人も居ない。
「うーん、この時間だと・・・喫茶店か?いや、祝うのにそれは無いか・・・」
そんな事を考えながら、自宅のマンションを後にした。
数分歩いたところで、俺は足を止めた。
辺りを見渡しながら、俺は思った。
(・・・・ここ、どこだ?)
はっきり言って、非常にマズイ。
見ず知らずのところで、一人で迷子・・・
「いやいやいや、そんなことあるもんか。行きはバスで来たんだ・・・バス停さえ見つかれば帰れる。適当に歩いてれば見つかるだろう。」
その時だった。
「ワンワンッ!」
ハッと顔を上げると、目の前には白いシベリアンハスキーが飛び掛って―――
「うわぁっ!」
のしかかって来た。
「うわっ・・・離せこのッ・・・!」
「・・・チェリー・・・」
誰かの声がして、チェリーと呼ばれたシベリアンハスキーは俺の上から飛び退いた。
「・・・すいません・・・お怪我はありませんか・・・?」
「痛てて・・・ああ、大丈夫。」
目の前には、一人の少女が立っていた。
「・・・・陵桜の方ですか・・・?」
「え?ああ。今日合格発表されたよ。」
少女は無表情のままだった。
「・・・・・私と・・同じ・・・」
「え?もしかして君も陵桜生?」
「・・・はい。今日・・・合格報告がありました。」
「へぇ~、それはそれは・・・」
―――何か、運命的な物を感じた気がした。
「えっとじゃあ・・・俺は川島悠時。君は?」
ずっと、聞いてなかった名前。俺はようやく聞いた。
「岩崎・・・みなみです。」
「そうか、岩崎さんか・・・じゃあ、よろしくね?岩崎さん。」
岩崎さんは少し微笑み、こう言った。
「こちらこそ・・・・よろしくお願いします。川島君・・・」