らき☆のべ
みなみ編 6P
最終更新:
lakcy
-
view
その日の夕方。
家に帰った私は、妙な気持ちのせいで何もする気が起きなかった。
気分転換にとチェリーの散歩に出かけても、すぐに考え事で立ち止まって吠えられる始末だった。
「・・・・どうしたんだろう・・・私・・・」
今日何回目だろう。この台詞。
その時、携帯が鳴った。我に返った私は慌てて携帯を取った。
「もしもし・・・お母さん?どうしたの・・・?え・・・お使い?うん・・・うん・・・分かった。」
お母さんに頼まれたのは、牛乳、卵等の食料品だった。
「・・・行こうか、チェリー。」
私は、頼まれた品を買いにスーパーまでやって来ていた。
「ここで・・・待ってて、チェリー。」
チェリーを手すりにつなぎ、私はスーパーに入った。
「まずは・・・野菜から・・・」
野菜売り場に行って、ホーレン草を探す。
「探し物はこれかい?」
「あ・・・」
目の前にいたのは、ホーレン草を持った川島君だった。
「川島君・・・・どうしたの?」
「どうしたもこうしたも・・・今日の晩飯の材料をね・・・」
川島君が少々疲れたように見えたのは錯覚だろうか?
「・・・・川島君も・・・お料理するの・・・?」
川島君は微笑んだ。
「ま、人並みぐらいにはね。一応一人暮らしだし。」
「え・・・?そうなんだ・・・?」
「あれ?そんなに驚く事だったっけ?」
川島君が・・・一人・・・か。
「・・・私でも構わない?」
「へ?それってどういう意味?」
「私が・・・作ってあげるよ・・・今日の・・・夕飯。」
自分は・・・何を言ってるんだろう。それは自分ですら分からなかった。