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らき☆のべ

みなみ編 8P

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lakcy

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その一時間後。

「じゃあ・・・今から作るから待ってて・・・」

「うん。よろしく頼むよ。」

岩崎さんは、本当に俺の家に来て料理を作ろうと準備してくれていた。

俺は、夢じゃないだろうかと頬をつねってみる。

「痛てっ・・・」

夢じゃない、か―――

しかし、女の子一人だけ働かせるというのは何か罪悪感みたいなものを感じる。

よし、じゃあ・・・

「岩崎さん、俺も手伝うよ。」

「え・・・?」

「岩崎さんだけにさせるっていうのも、何だか気持ち良くないしさ。」

岩崎さんは、少し考えてこう言った。

「・・・じゃあ、ニンジン切ってて・・・」

「OK、メニューは何?」

「・・・カレー。」

「はいはい、じゃあまずはニンジンをっと・・・」

それから、俺達2人は料理を作り始めた。

「川島君・・・これを・・・」

「あ、林檎か。カレーの隠し味にはいいって言ってたよな~」

「・・・うん。」

「フフン~♪」

俺は、鼻歌を歌いながら林檎を切り分け、皿に入れた。

「次は~♪ジャガイモ~♪」

造作もなく切り分け、また皿に入れる。料理の時は、楽しく料理しろって料理長が言ってたっけ。
いつの時代の話をしてんだろ、俺・・・

「・・・上手なんだね。」

「はいはい、伊達に一人暮らしじゃないです・・・よっと。」

切り分けた玉葱をまた皿に放り込む。

「・・・なんで、一人暮らしなの?」

「ああ、それか・・・俺、親に捨てられた感じなんだよな~」

「・・・・え?」

さすがに驚いたか?岩崎さんは作業中の手を止めてこちらを見る。

「俺の親、子供に無関心でね。今まで面倒見られたこと無いんだ。」

「・・・学費とかも?」

「まぁね。いくつか掛け持ちでバイトやってんだ。今日はたまたま休みが全部被っちゃって・・・暇だったんだよ。」

「・・・・すごい。」

「はは、慣れてますから。」

何か複雑だったが褒められた気がして、嬉しかった。

「・・・・寂しくない?」

「・・・・寂しいさ。でも、一人で頑張るしかない。それが現実だね。」

そう言いながら、また切り分けた材料を皿に放り込む。

「いい加減、火を点けて・・・あれ?岩崎さんどうかした?」

水がなみなみと入った鍋に火を点けながら聞く。

岩崎さんは、ずっと俯いていた。

「・・・岩崎さん?」

「・・・可哀想・・・」

「ん?まぁ、波乱万丈ってとこかな?」

「川島君・・・何で、笑っていられるの・・・?」

「ん?それは・・・」

俺は、岩崎さんの顔を見てギョッとした。

顔をあげた岩崎さんは今にも―――

「・・・どうして・・・?」

―――泣き崩れそうだった。

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