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らき☆のべ

ゆたか編 9P

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lakcy

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小一時間経った。

「あ、もうすぐ門限だ・・・私、お暇させていただくよ~」

「あ、うん。」

田村さんはそう言って帰っていった。

「先輩は・・・?」

小早川さんが聞いてきた。

「いや、実はさっき渡しそびれた物があってな・・・今渡して良いか?」

「あ・・・いいんですか?」

「君が構わないならな。」

「じゃあ・・・頂戴します。」

俺は、見舞いの品を取り出した。

「はい・・・こんな物しか用意できなかったが・・・花束だ。」

俺なりに気を使った花だ。決して根付く花なんか持って来てないからな。俺だってそれ位の常識はある。

「わぁ・・・綺麗・・・」

小早川さんは笑ってくれた。ふぅ、案外俺の色の趣味は悪くないようだな。

「先輩、ありがとうございます!」

「うむ、喜んでくれて幸いだ。」

おお、嬉しいな。俺のプレゼントなんかで喜んでくれるなら、いくらでもくれてやるのに。

「あの・・・先輩。」

「む?何だ。」

「あの・・・その・・・朝のことについて謝りたい事が・・・」

んーと、朝?何か問題でもあったか?俺がただ好きで助けただけなのに・・・

「ひっ、膝枕なんてたのんですいませんでしたっ!」

「膝枕?ああ・・・気にしなくていいって。」

俺も、嬉しかった・・・なんて口が裂けても言えない。

「初対面の方にこんな事頼むなんて・・・変でしたし・・・」

小早川さんは顔を赤くしていた。

「あの、小早川さん・・・」

「あ・・・先輩、一ついいですか?」

「へ?」

「小早川って・・・言い辛いでしょう?「ゆたか」って呼んで下さい・・・」

「・・・いいのか?今時の若者はすぐに妙な勘違いをするぞ?」

俺は別に構わないのだが、今時の若者はすぐに囃し立てる。そう、泉のような。

「・・・勘違いってなんですか?」

恐ろしいほど純粋だな、この子は・・・

「・・・なんでもない。じゃあ、ゆたか。」

「はい。幸一さん。」

その時、ゆたかも俺を名前で呼んでくれた。

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