中華連邦総領事館の広場は暗闇に包まれていた。黒の騎士団の団員達も混乱の境地に陥っていた。困惑が支配する中、ゼロは姿を現した。団員
達の話声は止み、彼らの視線はゼロへと集まっていった。そしてゼロが最初に口にした言葉は
「すべてはブリタニアに勝つため」、その言葉に四聖剣を始め、多くの団員が言葉を失った。
すると朝比奈はゼロに対する明確な敵意を向けていた。そして、彼も口を開いた。
「真っ先に戦場から逃げた者がよくそんなことを言えたもんだな!あの時お前が逃げなければあの戦いは勝てたかもしれないのに!」
しかしゼロはなのも答えずに黙ったままだった。その行動が朝比菜を余計怒らせた。
そしてゼロに迫ろうとしたが、その隣に扇と藤堂が立った。
「ゼロ、お前はブリタニアを倒すためあの行動をとったんだな?」「あぁ、私の行動はすべてブリタニアを倒すためにある」
「そうか、ならば何も言わん」そして藤堂は団員全員に聞こえるように言った。
「私は彼についていく!、彼以外にブリタニアを倒す頭脳が他にはいない!」「そ、そうだ。みんなゼロを信じよう、彼は今までいろんな奇跡を起こしてきたじゃないか」
扇も皆に聞こえるように言った。その言葉に皆がうなずき始めた。
そして瞳から流れる涙と鼻水をぬぐい、玉城は歓喜の声を上げる。
「ゼロォ…俺は、お前を信じてたぜぇ…」 『ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!…』
『彼ら』は叫ぶ。
しかし、一発の銃声がゼロの腕を貫きその歓声をもみけした。全員の視線がそそがれた。
「ほへ?」 玉城を始め皆がその銃声の発生場所を見た、そして皆は驚愕に震えた。
撃ったのはかつてゼロを一番信用していた人物でいた戦闘隊長ことライであった。
「……ライ、どうして?」ゼロの後ろにいたカレンですら困惑していた、いや団員全員が状況を飲み込めていなかった。
「ゼロ、もう君を信用することはできない、そしてそんな君についていく黒の騎士団も」
「ライ・・・・・何故、だ」ゼロは撃たれた左腕を抑えながら言った。「何故?おもしろいことを言うようになったな、貴様の行動を思い出してみろ!!」
ライは怒りを撒き散らしていた、そして再びゼロを撃った、しかし弾丸はゼロには当たらなかった。
「C.C、やはりお前はゼロを取ったんだな、僕よりも!あの時、交わした約束は偽りだったんだな!」
C.Cは傷口を抑えながら「ライ、お前の約束はうれしかった、しかし今ゼロを失ってはならない」
C.Cは涙をこぼしながら言った。そしてライは「何故そんな奴をかばう!、裏切ったんだぞゼロは僕を、そして皆を!」
ライもまた涙をこぼしながら言った。「そんなにゼロが大事なら一生ゼロに付き添っていればいいだろ!」
そしてライはその場から走り去り準備してあった自分の月下に乗って言った。
「これからは僕一人で戦う、この場を持って黒の騎士団とは敵対行動をとらせてもらう、C.C、次に会うときは敵同士だ」
そういってライは中華連邦総領事館の広場から去って行った。
「ライを追わなくていい!」ライを追おうとした団員はゼロの言葉で止まった。
「これは私の責任だ、もはやライは、敵だ」その言葉に皆追及しなかった。
「C.C、話がある」カレンはC.Cに詰め寄った。「待て、ゼロ、四聖剣と藤堂、扇を呼んでくれ。話がある」
その後、会議室にはゼロと藤堂、扇やカレン、そして四聖剣のメンバーがそろっていた。
「待たせたな」、C.Cが席に座るとゼロが声をかけた。「では、話とはなんだ?・・・ライのことか?」
C.Cはうなずく。「ライがあのような行動に出たのは私のせいだ」「どうゆうこと?」カレンは尋ねた。
「あの戦いの前、私は・・・・ライに告白されたんだ。」その言葉に皆が驚いた。「ちょ、ちょっとそれは本当なの!」
「本当だ、そして私はそれを受け入れた、そして約束したんだ、ライと」「約束?それはどうゆう?」
朝比奈がたずねた。そして物語は戦いの前にさかのぼる
最終更新:2011年01月29日 00:17