北部地方は、
ノースフィーリア連邦北部を構成する地域。古代はカラフィナとも呼ばれた。
主にアルティア島とその他東部の付属島で「アルティア州」を成す。州都はリアス市。
地理
アルティア島は南の
セントラル州とはカース海峡で、南西の
サウスアーリス州とはアルキア海峡で隔てられているが、カース海峡トンネル及びアルキア記念大橋で繋がれている。
東の極東海、西の東箱庭海・ヴォルビク海、北の北大海と、3つの外海に囲まれており、周辺にはフィーラ海流(暖流)とその分枝であるカース・ホロ暖流。
大陸海流(寒流)とヴォルビク海流(寒流)が流れている。
アルティア州は大きく分けて胴体部にあたるアルティア島と、東部の付属島よりなる。
島の三分の一は埋立地又は干拓地なので平野が多く、肥沃な土地柄なため稲作や耕作等の農業が盛んな地域である。
島の中央には山地があり、これは太古の火山噴火によって出来たカルデラであるとされている。
杉の栽培に適しているので林業を営む住民も多く、近年では地熱を利用したハウス栽培による首都圏向けの作物を生産する農家も増えている。
周辺には多くの源泉が存在し、温泉街は観光客で賑わっている。また、有数の金の産地としても知られている。
気候
夏と冬の温度差が大きく、高緯度であるため行政区内全域が豪雪地帯になっている。
気温は夏冬とも一般に東箱庭海側で高く、北大海・極東海側で低い。
東箱庭海は冬季には低気圧や気圧の谷のみによる降雪が殆どであるが、極東海側は冬季に海流の影響で強い冬型の気圧配置となり、豪雪となる。
初夏には梅雨前線が北部地方にかかり、2週間ほどぐずついた天気になる事がある。
また、台風の襲来も少ない。台風として上陸するのではなく、温帯低気圧となってから上陸することが多い。
どちらの場合も、一度南部などに上陸したものが、海上で勢力を盛り返し上陸するケースもあり、稀に被害が大きくなることもある。
経済
飛龍連邦で、最初に開発が行われた地区であるが今でも開発は続いている。
今では農業区画の近代化が進んでおり、収穫量も格段と増えた。
島中央の巨大構造物は高さ約1500mというかなり大規模なもので、計六枚の壁が中央をすっぽりと囲っている。おそらく元は巨大な要塞跡とされているが、詳細は分かっていない。
構造物全体には無数のソーラーパネルが設置してあり、晴れた日には首都からでも輝く壁を眺めることが可能である。
これは近年建設されたアルティア中央発電所であり、壁の太陽光発電所と活火山による地熱発電により、大型原子力発電所並みの電力を発電でき、アルティア全土の電力をまかなっている。
また中央には大規模な環境調整装置及び食糧貯蔵槽があり、冬季の食糧事情を均衡に保っている。
付近には農業研究所があり、日々、品種改良を続けている。
漁業も盛んであり、島の東側沿岸には多数の養殖場がある。
近年のオイルラッシュで、多少賑わいを見せている地域であるが、環境への配慮が心配されている。
また、金の産出量も全国一である。
文化
アルティアは独自の環境制度を整え、人と自然が共存する地域を目指しており、住民も積極的に活動している。
またフィーリア時代からの自然保護区も多数残っており、生物の楽園と呼ばれている。
中央地方と比べるとまだ田舎だが、ある程度のインフラは整っており、リアス市も経済発展が目覚ましい。
最終更新:2010年10月15日 23:42