ニューフォーリアは、
ノースフィーリア連邦南西部を構成する地域。大陸の開拓者が最初に上陸した地であり、第二次箱庭大戦の激戦地でもある。
主にニューフォーリア島とその付属島で「ニューフォーリア州」を成す。州都はノースキリア市。
フィーリア大災厄後はニューフォーリア共和国として周辺海域を統括していたが、第二次箱庭大戦で敗北。
以来ニューフォーリアは十数年間、DASFの統治下にあった。
歴史
島の発見~蒼炎王国
大航海時代、フィーラ海でいち早く発見されたのはニューフォーリア島であった。
しかし、大半の土地が痩せているため島民は少なく、ほぼすべての集落が狩猟生活で成り立っていた。
大陸の開拓者も土地が広く農耕に適したウィング列島(現
ロスフェアリス)に移り、フィーラ海域初の国家である
蒼炎王国を築き上げた。
また、島には複数の砦が築かれ、フィーラ海域の門番的な役割を担った。
大火炎帝国時代
ニューフォーリアが再び歴史上に顔を出すのは大火炎帝国が成立してしばらくのことである。
鉱石資源が少なく農地に適さない土地柄であったが、南方への戦略拠点としてはちょうど良く、
また近海で油田が発見されたことから、拠点基地が置かれ、また複雑に入り組んだ海岸は要塞化された。
フィーリア大災厄
フィーリア大災厄が発生するとニューフォーリア島内各地に津波が押し寄せたが大した被害はなく、
臨時政府が置かれた飛龍列島(現ノースフィーリア)と共に難民の収容にあたった。
それから五年の歳月を経て、フィーリア臨時政府がニューフォーリアに移転するとフィーリア連邦当時外相であったツガル代表が建国を宣言した。
かくして、ニューフォーリア共和国は誕生したのである。
第二次箱庭大戦
先の
サモエド戦争で勢力を強めた軍事連盟DASFは『箱庭の再編』という名目の下、石油危機の影響で勢力の衰退していた箱庭国際社会主義連邦【U.H.I.S.】、瑞穂連邦【MIZ】全加盟国に宣戦布告。
瑞穂連邦に所属していたニューフォーリアも例外ではなく、国中がパニックに陥った。
DASFは武装解除と一時的な従属を条件に戦闘行為は行わないと宣言したが、簡単に受け入れられるものではなく、ニューフォーリア政府内ではタカ派と穏健派で対立した。
しかしその最中にDASFの先制攻撃が一方的に開始され、主要基地が壊滅。統合軍は上陸を阻止すべくDASF軍相手に奮闘した。
だが、潜水艦による商船破壊作戦によって多くの避難民が海に投げ出され、連日の焦土化作戦によって国民は疲弊。
また軍拡の遅れによる兵力不足も否めず、近代兵器を駆使したDASF軍の猛進により、とうとう首都は陥落し、ニューフォーリアは無条件降伏を行った。
これにより、十数年間ニューフォーリアはDASF軍東方海域拠点基地として占領された。
一方、飛龍列島では暫定政府が成立し、レガシー共和国が誕生。後に飛龍社会主義連邦の誕生と共に箱庭社会大革新によってDASF構成メンバーは各方面へ散り、
DASF駐留軍基地を含めるすべての土地が返還され、一部が現在でも連邦軍基地として利用されている。
地理
亜熱帯に属する。そのため、生物に好適な気候に恵まれ、貴重な動植物が多い。
また国内で唯一、マングローブが自生している地域でもある。
平年値では年間を通じて降水量が多いが、梅雨と台風による降雨が多いこと、年による変動が大きいこと、
大きな河川がなくすぐに海に流れてしまうことなどから、気候・地形的に水不足に陥り易い。
また、こういった地形的な影響で土地が痩せており、農業には適していない地域でもある。
気候
毎年、梅雨前線の影響で大雨と雷がニューフォーリア島を襲い、各地で水害が相次ぐ。
亜熱帯性の気候の影響で降水が多く、年間平均気温は摂氏22度前後。
台風通りとも呼ばれ、暴風による被害は後を絶たない。
経済
加工業を主とした第二次産業の比率が低く、観光業を主とする第三次産業の割合が高い特徴がある。
亜熱帯性気候を生かし、マンゴー等のトロピカルフルーツや、サトウキビ、タバコ、ゴーヤーといった農作物が生産されている。また、ブリやクルマエビの養殖も盛んである
州内、特に州都であるノースキリアには中央で展開している企業の地域会社が多数ある。また、ニューフォーリア時代から続く企業も拠点を置いている。
かつてはDASF駐留軍基地が存在し、基地周辺の商店街は賑わったが、返還に伴う撤退や大型商業施設などの影響で現在は廃れている。
また、遺された激戦の跡地なども観光名所となっている。
南部には宇宙基地が建設されている。
文化
伝統的な民族舞踊がある。
また、占領時に多様な海外文化が伝わり、古くからの文化と融合。独自の文化を形成している。
最終更新:2010年10月23日 11:59