ボス戦(第一段階)開始前
【妖四郎】
なぜだ……、なぜ力を発動せぬ。
……なぜだ!?▼
【霧姫】
…………。▼
【妖四郎】
その奥にある、圧倒的な力。
確かに感じるぞ……。▼
なぜ現出せぬ……。▼
…………。▼
…………仕方ない。
うぬが使わぬとなれば……、▼
その力……頂こう……。▼
…………。▼
天より落ちし地獄の王よ……、
我の声を聞け……、▼
冥王サタン、我が声を聞き入れよ!
うぬこそ我が神……!▼
邪神よ、我に力を与えよ……。▼
いまわしき、天の神の力を、
共に得ようぞ!!!▼
大巫女よ……、我が野望の
糧となれ!!!▼
【影】
霧姫! 霧姫!!!▼
【妖四郎】
……貴様か。
まだ生きていたというのか?▼
雪之介はどうした?▼
【影】
……。▼
【妖四郎】
そうか…死んだか……。
ならば、次は貴様だ……。▼
【影】
待て……妖四郎……。▼
【妖四郎】
……?▼
【影】
愚かな事はやめろ……。
復讐なぞ、何も生まぬ……。▼
生むとすれば、それは苦しみと
怨み……。▼
お前と同じような悲しき者を
増やす気か!?▼
【妖四郎】
ふっふっふっ……、▼
はっはっ、はっはっはっ!▼
雪之介から、なにを聞いたが
知らぬが、いらぬ世話だ。▼
世に多くの悲しみと、絶望を生むは
百も承知……!!!▼
我が野望は、この世を地獄と
化す事なり。▼
まずは、憎っくき徳川とともに、
この日の本を滅する。▼
【影】
なッ、なに!?▼
なぜに、それ程……!?▼
【妖四郎】
……なぜ? だと?▼
……我が怨みは、徳川のみに
……あらず。▼
【影】
ならばなんだ!?▼
【妖四郎】
………………人よ。▼
【影】
人……?▼
【妖四郎】
さよう……。▼
この世を乱し、不幸を生むは
何のせいか……?▼
人が争いを行い、人が人を殺す。
そして…、人が悲しむ……。▼
この世に人がいる限り、
人は人によって、苦しめられ、▼
……人を苦しめる。▼
それが、この世のなり。▼
憎っくき人を、全て滅殺するが、
我が野望なり!!!▼
【影】
な、なんと恐ろしい……。▼
さとす事かなわぬほどに、貴様の
意思が悪に染まるなら……、▼
……斬る!!!▼
【妖四郎】
愚かな! 貴様のような、
人が、我を倒すと申すか!?▼
この、我を……?▼
……ならば、うぬが断末魔で
人どもの終焉の合図としてくれる!▼
【影】
ぬぅう! 負けぬ!!
決して!!!▼
ボス戦(第一段階)終了時
【影】
ぐぐぐう……、たお、したか……?▼
【妖四郎】
……。▼
…………。▼
………………、▼
ふふっ……。▼
ふはははははッ!
…………面白い……。▼
【影】
なッ!?▼
【妖四郎】
わかったぞ……。
なにもかも……。▼
……なぜ、大巫女の力が
弱まったのか。▼
……なぜ、大巫女の力が
現出しないのか。▼
貴様か!!!
貴様だな!!!!!▼
【影】
な、なに!?▼
【妖四郎】
大巫女め、貴様に力を
与えおったか……。▼
でなければ、我とわたり合う事など
出来ぬ……。▼
それがたとえ、我の力が小指ほどに
抑えた程度だとしても……。▼
【影】
ぐう……う…。▼
【妖四郎】
ならば……力を出すまで……。
少々とは言わぬぞ……、▼
全ての力振り絞って、握り潰して
くれる!!!▼
【影】
う、うぐぐ……。▼
【妖四郎】
そう急くな……。
ほんの少しだけ時間をやろう。▼
浮世との別れを済ませておけ!!!▼
ふはははははッ!▼
【霧姫】
影、戦うのですか?▼
【影】
はい……。▼
ここで戦わなくとも
いつか戦います。▼
そして……、殺されます。▼
ならば今戦って、命を落とす。▼
【霧姫】
……そう言うと思っていました。▼
聞いてください、影。▼
あやつは、私の力を奪った。▼
その力を発揮すれば、本当に
恐ろしい程の敵となりましょう。▼
ですが……。▼
【影】
……?▼
【霧姫】
妖四郎が奪った力は
全てではありません。▼
【影】
!?▼
【霧姫】
悪しき魔霊に、神の力を
吸い尽くす事は出来ません……。▼
影……、残りの私の力
受け取って下さい……。▼
【影】
……ち、力を?▼
【霧姫】
そうです。
今あなたに渡っている力は、
あなたを死のふちより戻す為の力。▼
それだけでも、ある程度の魔霊を
退ける事が出来ましょうが、▼
妖四郎にはかなわない……。▼
……残り全ての私の力を、
お渡しします。▼
【影】
……はい。▼
しかと、その力受け取り、ヤツを、
妖四郎を討ってみせます。▼
【霧姫】
……頼みます、影。▼
【影】
!!!▼
【霧姫】
……私の全ての力を渡しました。▼
【影】
……感じます。
なんと暖かい……。▼
そして、力強い……。▼
【霧姫】
いってらっしゃいませ。
無事でお戻りくださいますよう。▼
【影】
……御意。▼
【霧姫】
……。▼
【妖四郎】
逃げずに、来たか……。▼
【影】
……これが最後だ。▼
【妖四郎】
ふっふっふ……。
貴様の命の事か!?▼
神と悪魔、どちらの力も手に
入れた我にかなうと思うなよ!!!▼
我が力、とくと拝むと良い。▼
ボス戦(第二段階)開始前
【影】
な、なんだ、これが妖四郎だと!?
……くっ、化け物め!?▼
魂も肉体も、全て魔霊に
明け渡したか!▼
負けぬぞ、妖四郎!▼
いざ、参る!!!▼
ボス戦(第二段階)終了後
【霧姫】
お帰りなさいませ……。▼
【影】
ご命の通り、
……影、戻って参りました。▼
【霧姫】
…………。▼
【影】
………………。▼
【?】
良くぞ魔霊の野望を
阻止した……。▼
【影】
半蔵様……!
ご無事でしたか!?▼
【半蔵】
うむ。▼
……影、おぬしはもう、
下がってよいぞ。▼
【影】
……!?
し、しかし……。
【半蔵】
拙者、殿よりの命にて
ここに来ておる……。▼
下がれ。▼
【影】
殿……!▼
う、うう……。▼
【半蔵】
姫……では……、▼
死んで頂く!!!▼
【影】
!!!!!▼
なんですと!?
血迷われたか、半蔵様!?▼
【半蔵】
黙れ、影!▼
殿のご命ぞ!▼
【影】
いくら殿の命とはいえ、
なぜ霧姫を殺すのです!?▼
悪しき魔霊の手より、
守り通した命ですぞ!▼
【半蔵】
否っ!
……大巫女こそ、元凶。▼
【影】
なに!?▼
【半蔵】
大巫女の力は、魔を呼び寄せる、
魅惑の力……。▼
その力がある限り、その力を奪い
我が物にしようと企むやからが、▼
きっとまた現れる……。▼
今回は、野望を崩す事が
かなったが、次もそうとは限らん。▼
……ならばその力、誰も手の
届かぬ所に送るが、▼
最善の策なり。▼
これは、殿のお考えである。
くつがえす事、まかりならん!▼
【影】
な、なんと……。▼
いやしかし、霧姫をしかと
守れば済む事。▼
殺す必要などは……。▼
【半蔵】
主君の命は、絶対の命。
貴様も忍ならば、わかるであろう。▼
【影】
う……。▼
【霧姫】
か、影……。▼
【影】
霧姫……。▼
……。▼
【半蔵】
なんだ……? そこをのけ、影。▼
【影】
出来ませぬ……。▼
【半蔵】
なに? 殿の命に従わぬ気か!?▼
【影】
………いかにも。▼
殿の命にも……、忍の呪縛にも、
従う気はござらん……。▼
【半蔵】
なにぃ!?▼
【影】
確かに、現人神の力は、世を
混乱に落としいれる事も出来る。▼
しかし、その力を持つは……、
神ではない……。▼
幸か不幸か、神の力を持って
生まれ出でてしまった……、▼
ただの人にすぎない。▼
……霧姫を斬るは、不幸を
食い止める事ではござらん。▼
霧姫の死に、悲しむ者を生むだけ。▼
犠牲の上に成り立った
かりそめの世に泰平など訪れぬ。▼
【半蔵】
ならばもしもの時、その力によって
多くの犠牲が出ても良いのか!?▼
【影】
だからこそ、我がいる……。
我が霧姫を守る。▼
【半蔵】
グぬぅ……。▼
貴様、殿を、徳川様を、
裏切る気か?▼
【影】
我が仕えるは、霧姫なり。▼
【半蔵】
たわけ!!!
ならば、貴様もともに斬るのみ!▼
でいあぁ!▼
【影】
ふん!▼
【半蔵】
ぐう!!!▼
【影】
多くのご恩があるゆえ
斬ってはおらぬ……。▼
しかし、次あいまみえれば……。▼
【半蔵】
ぐ、ぐぐぐうううぅ……。
……いいのか、影?▼
世の全て。
これから続く徳川の世の全てを、▼
敵に回す事ぞ……。▼
【影】
……承知。▼
半蔵どの、……ご免。▼
【半蔵】
ぐうぅ……。▼
【霧姫】
……影、良いのですか?▼
【影】
……はい。▼
この影、霧姫を守る為に
生きまする。▼
【霧姫】
逃げましょう……、
どこまでも……。▼
あなたと共に……。▼
【影】
……うむ。▼
最終更新:2008年03月17日 10:53