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2009年3月7日の日記より一部抜粋 記述者:鏡


漫画家として間接的にはこれまでも大変な事は諸々あったとは思いますが、直接的にAが休筆せざるを得ない状況に追い込まれ、その後は全く別な世界に出るきっかけとなった事件がありました。
それすらも面白可笑しく色々と取り沙汰されながら捏造をされているそうです。

事件そのものが怪しまれ「そこまで自演する?」と笑われている理由に"証拠(報道等の)・証言が乏しい"ということがあると思います。 
当然、Aが当時お世話になっている編集様には"医師による診断証明書"をお渡ししていると思いますが、それを皆様に提示できるものでもありません。
そしてもう一つは、その頃すでにAやでんこが裏では"自演や嘘で人を騙す人達"という不名誉なレッテルを貼られた後の話だということです。 私の存在も"Aのペルソナ"扱いなら、もう完全に疑われても仕方ない状態です。


もちろんこの障害事件が大きく報道されなかった理由はいくつかあります。
お伝えすれば、きっと皆さんも「あーー… はいはい!」と納得してくださるような単純明快なことです。 
まさか本当に全く報道が無かったのかと私達には不思議な思いすらあります。
でも、その理由を私がこの場で列挙する訳にもいきません。 ご理解ください。

当然のことながら大きな傷を追ったAは数人の警察官により危ない所を保護され、そのまま第三次のICUに収容されました。 
それは救急患者の中でも一番危険な状態と判断されたということです。 
(ちなみに刺した男は自分の握った刃物で自分の手を深く傷付けていて(…。)他の救急病院に搬送され入院してたそうです。)

AがICUで治療中、連絡を受けて一番に駆けつけたでんこは担当医師により「急いでご親族にも来てもらって…」と伝えられたそうです。
ドラマとかで「今夜いっぱいがヤマです…」ということだったんでしょうか。
「助かるんですよね!!?」と医師に何度聞いても「大丈夫です」という答えが一切もらえなくて、その時はでんこも目の前が真っ暗になったそうです。

おかげさまでAは何とか無事に回復を遂げて、ICUから一般病棟に移る事無く退院しました。 もちろん入院中に訪れた刑事さん2人に色々質問を受け、その後も何かとお世話になったそうです。

刃物を持った極真空手有段者の男Sと、(最初に致命傷にもなる一撃を肺に受けた身で)肺気胸で呼吸困難に陥りながらも素手で30分以上戦っていたというAが追った傷は尋常のものではありませんでした。 後で医師から「並みの女性なら、とうに失血性ショックだけで… 」なんて恐い話もされました。
まず「あの状態でよく男性と戦っていられたものだ」としみじみ言ってました。
不謹慎かもしれませんが、Aが"並みの女性"でなくて本当に良かったです…。



後にAから聞いたリアルな話ですが、搬送される救急車の中で住所氏名生年月日等を聞かれ答えると、また少しして同じ事を聞かれるのだそうです。 3~4回それが繰り返されて、Aが「あの、ちゃんと聞いてます? 記録取ってます?」と聞き返すと救急車内が「…大丈夫そうだね…」と、少し和やかな雰囲気になったそうです。

何でも大量出血の度合いでは搬送中そのまま意識混濁に陥り心肺停止してしまう方もおられるそうで、患者の気を確かに保たせるために繰り返しそうして"聞き取り"を行なう決まりだそうです。 Aにしてみれば「マジで息が苦しいんで何度も言わせないでー…」って感じだったそうです。

後でどうしてそんな相手に素手で応戦なんかしたのか聞いてみると、「やっぱり人間を傷つけるのはマズいでしょ!」などと呑気なことを言ってました。
そんな緊急時にも"人としての常識"が正常に作動するものなのかと感心もしましたが。 「走馬灯は無かったけど、傷の痛みとかも全く無くて、応戦中は周りがスローモーションで見えて、何度か綺麗に顔にパンチ入ったよ!」なんてことも言ってました。

"防御そう"と言って、刃物から身を庇う際に出来る手の傷もハンパ無かったです。 「漫画家は事故に遭っても無意識に利き手を庇うっていうけど、あれは嘘なのか、自分がダメダメなのか…」とボヤいてました。
休筆の直接の原因とも言える傷でした。 漫画のペン入れという作業は思いのほかデリケートな技術を要するものです。
少し違和感があったという利き手も、慣れもあるのか時間をかけて通常の感覚に戻っているそうで、今の生活には全く支障もないそうです。
最終更新:2009年10月13日 13:22