LIBRARY@801 萌える書籍と映画のまとめ
塙治夫
最終更新:
library801
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更新日:2009-05-16
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【活字】 801図書館 2 【総合】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1044893532/
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436 名前: 風と木の名無しさん
「小屋」 ・・・ 夜が闇の翼をひろげたときに、 私は気が若くなり、相手が美しく見えた 私は思いつくままに面白おかしい話をして、 難攻不落の相手の抵抗を和らげた 彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。 私が求めたら、断られるだろうか。 私は彼の腰のあたりで望みを果たした。 こともあろうに私のごく親しい友人を相手として 私は酔いを呪った。酔いは恵みを与えるが、 ときに恵みは君にとって重苦しいものだ ・・・ 岩波文庫「アブー・ヌワース アラブ飲酒詩選」より
中国史スレからのコピペです。 作者はアブー・ヌワースという人で、中世アラブ(って何時?) の詩人らしいですが、何か情報あるでしょうか(自分で探せって ?まあちょっとだけ)。 中世アラブがイスラム時代としたら、戒律はどうしてたんだ!?
437 名前: 風と木の名無しさん
>436 イスラム教はけっこう穴があるから… 飲酒も「旅の途中」ならオッケーだったと思うYO
あんま関係ないけどカーマスートラには「夏には冷たい男を、冬には温かい女を抱け」 という記述があるらしい…読んでみたい…
445 名前: 風と木の名無しさん
>>436 ぐぐった。 どうやら戒律破りまくりの人だったらしい。飲酒や同性愛の罪は地獄行きらしいんだが、 伝統にとらわれない新しい詩を書いたので評価されている模様。 「どうやら彼の好みは、顔は満月の如く丸く輝き、目は麗しく、腰がほっそりとして尻にはぽっちゃ りと肉のついたタイプであったようだ。「私が求めたら、断られるだろうか?」このどきどきした感じ、年甲斐もなく、若い少年(青年 でも良いが)に迫ろうとするホモの中年おやじには、切々と迫るものがある」
446 名前: 風と木の名無しさん
>>436 その本持ってます。アラブ飲酒詩選。 個人的にアブー・ヌワースとオマル・ハイヤーム は古典801の必読本と思われ。
アッバース朝イスラム最高の詩人らしいです。 西暦757年頃生まれだから、日本は奈良時代。 なかなか略歴も興味深い。
447 名前: 風と木の名無しさん
彼は6歳頃に父が死亡し、母親に育てられます。 しかし、母親は再婚すると彼を薬屋に預けてしまいます。 薬屋で働くうちに遊蕩詩人のワーリバという人物と出会います。 アブー・ヌワースは美少年だったらしく、その詩人に気に入られて、 サロンで詩作と酒色の手ほどき!を受けるようになります。
成長すると詩の修行のために遊牧民のアサド族と砂漠を1年間放浪します。 やがて、当時の大都市バスラに行き、さらに詩の修行に励みます。 このバスラ時代にアブー・ヌワースは恋をします。 相手は名家の侍女ジャナーン。 ところがアブー・ヌワースはまったく相手にされませんでした。 彼は恋に破れてバグダッドへ去ります。
448 名前: 風と木の名無しさん
そして、バグダッドで放蕩の限りを尽くすようになります。 すなわち酒と男色!しかもそれを堂々と詩で歌う。 時の権力者から賞金をもらってはアッという間に使い果たすことを 繰り返し、投獄されたこともしばしば。 一説では彼の遊蕩は失恋の影響とか。 面白いのはジャナーンへ捧げた恋愛詩がプラトニック(いささかストーカー 的ではあるけど)なのに対し、男色の詩はかなりエロチックなこと。
彼の死亡状況は諸説あってはっきりしていないようです。 放蕩は放蕩ですが、彼のはかなり堂々と開き直っていて結構面白い です。またその詩も、言葉がすごく美しくて私は好きです。
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