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【一日目】

 最初の異変は、家の水槽に起きました。
 両親が飼っていた金魚が、ある日突然に姿を消して、骨だけが水底に散らばっていたんです。

 猫に食べられたのかもしれないとも思いました。
 けれど家の周りで、野良猫なんて見たことはありません。
 結局何が起きたのかも分からないまま、両親は金魚の骨を捨てました。

 わたしはそんな光景に、少しだけ違和感を覚えました。
 周りの人達は、生き物が死んだ時、もう少し悲しむ姿を見せるのにと思ったんです。
 わたしにもその気持ちはよく分からないので、違和感も、少しだけだったんですが。
 でもその周りの人達というのは、一体どこの人達だっただろうと、そういう風には思いました。
 わたしの学校の人達も、みんな両親と変わらない、冷たく静かな人ばかりなのに。



【二日目】

 家の近くにある河原に、人だかりができていることに気付きました。
 川岸にたくさんの魚の骨が、食べ散らかされていたんです。

 近所に住んでいる人達が、気味悪そうな顔をして、その光景を見ていました。
 とはいえ、ペットとは違いますから、思い入れも違うのでしょう。
 ほとんどの人は、少し見ただけで、飽きたように立ち去りました。
 わたしもそれ以上は気にせずに、すぐに学校へ向かいました。

 ただ、一つだけ気になることはありました。
 あんな空気を、前にも一度、どこかで感じたような気がしたんです。
 魚がたくさん死んでいるなんて、そんな珍しい光景を、二度も見たわけではありません。
 それでも、大きな事件を目にして、人がざわめいている姿には、見覚えがあったような気がしました。



【三日目】

 一番の異変が起きたのは、多分、この日だと思います。
 わたしはお風呂に入ろうとして、そのことに初めて気付きました。
 見たことのない赤い模様が、わたしのお腹に浮かび上がっていたんです。

 もちろん、わたしは刺青なんて、彫った覚えはありません。
 いたずら描きをされた記憶もありませんし、何より、拭いても洗っても、赤い模様は消えませんでした。
 模様が浮かんでいたところが、ちょうど前にナイフで刺されて、痛んでいたところだったことも気になりました。

 そこまで考えたところで、わたしはようやく思い出したんです。
 わたしが人に襲われて、ナイフでお腹を刺されたことを。
 襲われたのはこの東京でじゃなく、もっと別の街でだったことを。
 そしてわたしを刺した人を、わたしは殺してしまったんだということを。
 思い出したその時から、わたしのお腹はキリキリと、痛み出すようになりました。
 せっかく感じられるようになった、痛いと思う感触でさえ、わたしは忘れていたのでした。



【四日目】

 その日、わたしは学校を休んで、朝一番に病院に行きました。
 お腹が痛いからじゃありません。
 傷の痛みはひいていましたし、治った傷を診てもらっても、きっと意味はありません。
 わたしが診てもらおうと思ったのは、不思議な赤い模様の方です。
 模様が突然現れたのは、どう考えても変でした。何かの病気かもしれません。
 それくらいは理解できたので、わたしは病院へ行って、医者の先生に診てもらいました。

 先生はその模様を診た時、とても驚いていました。
 そして少し考えた後、わたしを治療室へと連れていきました。
 すぐに治療が必要な、重大な病気かもしれない。わたしはそう思っていました。
 別に、だからどうという風には、まだ思っていなかったのですが。
 重くても軽くても、治ってしまえば同じだと、その時はそう思っていました。

 ところが、治療室に入った時、突然先生はわたしを組み伏せ、床に押し倒しました。
 戦争がどうだの、ライバルがどうだのと、訳の分からないことを言っていました。
 気が触れているようには見えません。
 至って正気に見えましたし、下心を隠し通して、わたしを連れ出せるくらいには、賢い人だったようにも思えました。
 どうやら先生は、よく分からない理由で、わたしを殺そうとしているようです。
 首を締め付ける手には、そういう力がこもっているように見えました。
 痛みはなくても、息が苦しかったから、わたしは殺意に気付きました。
 これはもう、仕方ありません。
 わたしも殺されたくはありません。だから身を守らないといけません。
 だからこの場で先生を、曲げてしまったとしても、それはもう仕方がないことです。

 そこまで考えた、その時でした。

 わたしが目で視るよりも早く、先生が悲鳴を上げました。
 たちまちわたしの体と服は、血で真っ赤に染まってしまいました。
 わたしのせいじゃありません。わたしは先生を曲げていません。

 先生を先に殺したのは、血のように真っ赤な怪物でした。

 だいたい、五匹か六匹でしょうか。
 まるで、蟹か虫のような、不思議な形の体をした、怖い顔の怪物がいました。
 その一匹の鋭い足が、先生を背中から貫いて、命を奪っていたんです。
 わたしよりも背が高い、赤くて不思議な怪物達は、満足げに鳴き声を上げた後、部屋からぞろぞろと出ていきました。
 そしてすぐに、部屋の外から、悲鳴や泣き声が聞こえてきました。
 一体何が起こったのか。考えるまでもありません。
 わたしは治療室を出ると、血と骨が散らばった廊下を歩いて、病院から出ていきました。
 汚れた服は、適当な白衣を、上から羽織って隠しました。
 両親も出勤していたので、部屋に戻って着替えるまでに、誰からも咎められることはありませんでした。

 少し残念だと思ったのは、多分、殺したくなかった人を、殺させてしまったからでしょう。
 わたしはそう思うことにしました。

◆ ◇ ◆

 都内の某総合病院で、猟奇的な事件が起きた。
 医者から患者に至るまで、その時そこにいた人間が、残らず皆殺しにされたのだ。
 その報告を聞いた警察官は、刃傷沙汰だとか銃乱射だとか、一様にそういう光景を連想した。
 しかし、現場に駆けつけた者は、その認識が誤りだったと、すぐに理解させられた。
 その時の病院の光景は、そんな生やさしい言葉では、到底括れないものだったからだ。

 まるで杭でも突き刺されたような、直径数十センチの穴が空いた腹。
 工業用の機械か何かで、ズタズタに引き裂かれたような、全身バラバラの無惨な死体。
 中には肉を削ぎ落とされ、まるきりの白骨になってしまった、不可思議な死体まで存在する。
 まるきり現実味の感じられない、ホラー映画のような世界だった。
 そんな光景が現実の世界に、一瞬で作り出されたことに、警察官達は恐怖した。

 そしてこの時から、一つの事件と一つの噂が、東京の闇に浮かぶようになる。

 事件というのは、病院と同じ、猟奇殺人事件のことだ。
 その日から、都内のあちらこちらで、同じような無惨な死体が、少しずつ見られるようになった。
 現場の位置はバラバラで、同じような殺り口の死体が、数キロも離れた場所に同時発生したこともある。
 警察は犯人を特定できぬまま、この不気味な殺人鬼を、野放しにし続けていた。

 そして一つの噂というのは、その事件の犯人についてだ。
 この恐ろしい殺人事件には、ただならぬものが関わっているのだと、噂が囁かれるようになったのだ。

 巷を騒がせている事件の犯人を、この目で見たという奴がいる。
 そいつが言うにはその犯人は、人の姿をしていなかった。

 あれは怪物だ。
 赤い化け物だ。
 鋭い瞳を爛々と光らせ、闇の奥から人の世を覗く、地獄から現れた化け物だ。

 夜道を歩く時は気をつけろ。
 奴らは狡猾に息を潜めて、獲物を待ち構えている。
 一度隙を見せたら最期、身も心もバラバラに引き裂かれ、美味しく召し上がられてしまう。

 化け物は闇の奥底で――静かに獲物を待っている。

◆ ◇ ◆

【十日目】

 あれからわたしの置かれた状況が、少しだけ分かってきました。

 どうやらわたしは、よくないことに、巻き込まれてしまったようです。
 知らない間に随分と進んだ、インターネットを利用して、故郷へ帰る道を調べてみました。
 ですがそれを辿っても、人に邪魔されたり事故が起きたり、色んなことが重なって、道を塞がれてしまうんです。
 結局わたしは、いつまで経っても、帰ることができません。
 人殺しをしてしまったわたしは、家には帰れないかもしれないけれど、それでも知らない土地にいるのは、もっと嫌なことでした。
 だからわたしは、今もこうして、元の街へ帰る道が、どこかにないものかと探しています。

 そしてもう一つだけ、分かったことがありました。
 わたしを殺そうとした先生を殺した、赤い怪物達のことです。
 どうやらあの子達は、普段から、わたしのすぐ近くにいたようでした。
 わたしが誰かの手によって、危険な目に遭いそうになった時には、あの子達が助けてくれました。
 あの先生をそうしたように、近づいてきた人達を、返り討ちにして殺していました。
 あの子達は姿を消せます。きっと今もわたしの傍で、わたしを見守っているんです。

 それがいいことなのか悪いことなのか、わたしにはよく分かりません。
 ですがおかげで、もうわたしは、誰も殺さなくて済むようになりました。
 だって近づいてくる人達は、あの子達がわたしの代わりに、みんな殺してくれるのですから。
 わたしが手を汚さなくても、みんなみんなあの子達が、殺してくれるようになりましたから。

◆ ◇ ◆

 それは決して英霊ではない。
 人の世に誤って生を受け、人を殺し続けたそれは、対極に位置する反英霊だ。
 むしろまともな理性を持たぬ、邪悪な魔獣に当たるそれは、たとえ反英霊だったとしても、普通なら召喚されるはずもない。
 故に浅上藤乃が、その存在を、サーヴァントとして呼び寄せた理由は、きっと誰にも分からないだろう。

 それはいたずらに死体を増やす、破滅的な在り方が、その結果を引き寄せたのかもしれない。
 あるいは人の死に快楽する、彼女の猟奇的な本性が、その存在と惹き合ったのかもしれない。

 だとしても、藤乃が人間である限り、彼女の聖杯戦争は、決して幸福な終わりには、たどり着くことはないだろう。
 どれほど狂気を装ったとしても、浅上藤乃は人間だ。
 何物にも興味がないように見えて、彼女は未だ自分の命を、生かしたいと思っている。
 心の底で、この世界に、まだ生きていたいと渇望している。
 その一線を超えない限り、彼女が呼び寄せた怪物は、彼女を幸せにすることはない。
 何故なら、奴らは藤乃のことを、少しも気遣ってはいないからだ。
 彼女に寄り添い守っているのも、決して彼女を思いやり、慈しんでいるからではない。

 バーサーカーのサーヴァント。
 完全生命体の名を冠し、闇夜に増殖し続ける、無限の軍勢の大魔獣。
 彼らの無数の目と口は、一様にこう訴えている。

 我らは餓えている。
 我らは乾いている。
 増え続ける我々には、生きていく糧が必要だ。
 我々という種を生かすには、もっと多くの餌が必要だ。

 我らは生きる。
 我らは増える。
 我らは進化し続ける。
 我らはそのための糧を欲する。

 もっと食糧を。
 もっと獲物を。

 もっと我々に食わせろ――!





【クラス】バーサーカー
【真名】デストロイア
【出典】ゴジラVSデストロイア
【性別】なし
【属性】混沌・狂

【パラメーター】
筋力:D 耐久:E+ 敏捷:D 魔力:C 幸運:D 宝具:A

【クラススキル】
狂化:E
 通常時は狂化の恩恵を受けない。
 狂うべき理性を持たないデストロイアには、これ以上の狂化の余地はない。

【保有スキル】
増殖:A
 細胞分裂を繰り返すことで、爆発的に増殖する。
 デストロイアの霊核は数百分割され、全ての個体に分配されている。
 そのためデストロイアを完全消滅させるには、全ての個体を一斉に撃破するか、
 あるいは後述する宝具により合体したところを倒す必要がある。

成長:A
 上記スキルによって誕生したデストロイアは、最初は数ミリほどの大きさでしかない。
 しかし養分を確保することによって、巨大な体へと成長していく。
 上記パラメーターは全長2メートルほどにまで成長した、幼体と呼ばれる姿のものである。
 劇中ではこの姿のまま、18メートルクラスにまで巨大化していたが、
 本聖杯戦争では、そこまで成長することはできない。

熱吸収:C~A
 デストロイアは熱エネルギーを吸収することによって、自らの力へと変えることができる。
 このスキルは進化・巨大化を重ねていくことによって強化されていき、
 最終的には、ゴジラの赤色放射火炎すら吸収するほどになる。
 デストロイアは、この能力や魂喰いを駆使することで、自前で(というより勝手に)エネルギーを確保しているため、
 魔術師でないマスターでも、大量の個体を維持することができる。

【宝具】
『滅亡序曲(デストロイヤー・ゲノム)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
 完全生命体。あるいは、全てのものを破壊する、とんでもない破壊生物。
 デストロイアを構成する最小単位・微小体そのものが、宝具として昇華されている。
 万物を分解するミクロオキシゲンを形成し、無限に成長し続けるデストロイアは、まさに最悪の反英霊である。
 ……しかし、このデストロイアにも、致命的な弱点が存在する。
 ミクロオキシゲンは極低温下では無力化してしまうため、デストロイア自身も、凍結攻撃に非常に弱いのである。

『中間体(デストロイア・ザ・ジャイアント)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:200人
 一定数にまで増殖した幼体デストロイアが、融合し巨大化した姿。
 幼体のサイズの兼ね合いもあり、本聖杯戦争においては、20メートル相当のサイズに合体するのが限界とされている。
 この段階まで成長したデストロイアは、ミクロオキシゲン生成能力も格段と高まっており、
 その威力はオキシジェンデストロイヤーの領域にまで到達している。
 また、自らの体を組み替えることで、空を飛ぶ飛翔体へ変形することができる。
 この時点のデストロイアなら、高ランクの宝具によって対処することも可能なのだが……

『完全体(デストロイア・ジ・アルティメット)』
ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1~70 最大補足:500人
 『中間体(デストロイア・ザ・ジャイアント)』が撃退された時、その生存本能によって、連鎖的に発動する宝具。
 マスターの魔力、および東京の電力・熱エネルギーを根こそぎ吸収し、更に巨大化した完全体となって復活する。
 本来の完全体はもっと巨大な姿なのだが、中間体のサイズで吸収できるエネルギー量の問題もあり、
 およそ半分の約60メートルの体高までしか進化できない。
 粒子光線オキシジェンデストロイヤー・レイや、あらゆる物質を分子的に分断するヴァリアブル・スライサーが必殺技。
 更に尻尾を敵に巻きつけることによって、敵のエネルギーを奪い取ることも可能としている。
 緊急手段として、合計十体前後の中間体へと、分離することもできる。
 ……ただし、この宝具が発動するということは、同時にマスターの魔力切れによる死も意味する。
 並のサーヴァントならばこの時点で自滅するはずなのだが、保有するエネルギー量があまりにも莫大であるため、
 ランクB相当の単独行動スキルを擬似的に獲得した状態となっており、制御不能な大怪獣が、最低でも二日間暴れ回ることになる。
 なお、この姿まで強化されたデストロイアが、更にエネルギー吸収を行えば、理論上はより巨大な姿へと成長できるはずなのだが、
 本聖杯戦争のデストロイアは、よほどの必要性に駆られない限り、これ以上の進化を行うことはない。
 それはサーヴァントという枠組みの限界なのかもしれないし、単に空気を読んでいるだけなのかもしれない。

【weapon】
ミクロオキシゲン
 デストロイアの体内で生成される物質。
 酸素を極限まで微小化し、物質の分子と分子の間に入り込むことで結合を分断、
 物質そのものを分解・溶解させることができる。
 オキシジェンデストロイヤーの一歩手前に位置する、極めて危険な物質である。

【人物背景】
かつて大怪獣ゴジラを殺すために用いられた、化学兵器・オキシジェンデストロイヤー。
その影響により無酸素状態に陥った東京湾で、偶然復活した古代生物が、現代の環境に適合すべく異常進化した姿である。
非常に凶暴な怪獣であり、増殖と進化を繰り返しながら、次々と人間を襲い殺害した。

数ミリ程度の小さな姿から、爆発的に増殖・成長し、大怪獣へと進化を遂げる。
体内で生成されるミクロオキシゲンは、あらゆる物質を破壊する威力を有しており、
完全体の体で放てば、ゴジラであっても為す術なく倒されてしまうだろう。
……あるいは、命の限界を超え、爆発寸前まで膨れ上がった力をぶつければ、話は別かもしれないが。

その絶大な戦闘能力とは裏腹に、極低温下の環境に弱いという、致命的な弱点を有している。
この弱点を突かれたデストロイアは、同格の怪獣ではなく、
遥かに弱い人間の兵器によって倒されるという、呆気無い最期を迎えてしまった。
なお、聖杯にはこの時点の姿までしか、記録されていないのだが、本来のデストロイアの進化が、ここで止まるという保障はない。

理性と呼べるものが存在するかどうかも疑わしい存在だが、
マスターが自分達の生命線であることは理解しているらしく、有事の際にはマスターを守ろうと行動する。
ただしそれはあくまでも、エネルギーを確保する、食糧源として守っているということは、決して忘れてはならない。
また、単純な知能はそれなりにあるらしく、死んだふりや不意打ちなど、時にずる賢いとすら言える行動を取ることも。
霊体化や魂喰いなど、サーヴァントとしての新たな特性を手に入れたデストロイアは、
それすらも有効活用すべく、進化を続けていくことだろう。

【サーヴァントとしての願い】
本能のままに行動する

【基本戦術、方針、運用法】
まごうことなきハズレサーヴァントである。
際限なく湧き続ける増殖能力も、合体して得られる破壊力も、凄まじいものがあるのだが、
そもそも聖杯を狙うような知性を有してはいないため、まともに聖杯戦争に乗ることができない。
意思疎通ができないため、マスター自身も聖杯戦争に関する情報を得ることができない。
どころか『完全体(デストロイア・ジ・アルティメット)』発動と共に、自身のサーヴァントによって殺されてしまう。
このサーヴァントは聖杯を奪い合うライバルというより、聖杯戦争の障害となるモンスターと見なした方がいいだろう。


【マスター】浅上藤乃
【出典】空の境界
【性別】女性

【マスターとしての願い】
できれば帰りたい

【weapon】
歪曲の魔眼
 視界に収めたものを捻じ曲げるサイコキネシス。
 右目で右回転、左目で左回転の回転軸を作ることで、対象を捻じり切ることができる。
 先天的に備わったこの力は、本来は超能力に分類するべきものだが、
 人の手で調整が加えられたことにより、魔術的な特性を得るに至っている。

【能力・技能】
無痛症
 大量の薬物を投与することで、後天的に発症させられた症状。
 痛覚を消失することによって、藤乃は歪曲の魔眼を封印されていた。
 しかし現在は、この症状が消えかかっており、時折痛覚が回復するようになっている。
 彼女の封印が解かれ、魔眼に目覚めたのはこのためである。

虫垂炎
 盲腸炎と俗称されることも多い病。
 適切に処置すれば治る症状なのだが、藤乃は原因に気付かず放置している。
 このままの状態で聖杯戦争に参加し続ければ、いずれ危険な状態に陥るだろう。

【人物背景】
礼園女学院に通う女子高生。家は建設会社を経営しており、いわゆる社長令嬢である。
元は退魔一族の出身であり、両目に魔眼の能力を宿して生まれた。
一度は封じられたこの力が、再び目覚めてしまったことにより、猟奇的な殺人犯へと変貌してしまう。

無痛症を発症したことが原因で、世の中に対する反応が、極めて希薄になってしまっている。
刺激を得られないがために、身体感覚を正常に得られず、生きている実感すら得ることができずにいた。
このため、唯一他人と共感することができる、痛覚を取り戻して以降は、他人を傷つけることに快楽を覚えるようになってしまう。

不良グループに性的暴行を受けた時、弾みで痛覚を取り戻した彼女だが、未だその性質を、正確に理解しているとは言いがたい。
このため、腹から湧き上がる虫垂炎の痛みを、ナイフで刺されたことで生じたものだと勘違いしており、治療しないまま放置してしまっている。

【方針】
戦争とかいうものに興味はない。帰る方法を探したい



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 23:14