柳生家。江戸時代、将軍家の剣術指南役を勤めあげた名家。
平成の世となり、剣が社会に必要とない時代となってもその名門の血は途絶えずにいた。
剣技を学び己の心身を鍛えるために、上流階級の若きエリートたちがその門をたたいている。
その柳生家の次期当主が、柳生家始まって以来の天才、神速の剣の使い手柳生九兵衛。
そういうことにこの偽りの世界でもなっていた。
☆
凛とした空気が流れる柳生家道場。何人もの若人が竹刀を打ち合っていた。
その中でも、眼帯にポニーテールの小柄な少女の剣は、彼らの技量を上回っていた。
「よし、今日の稽古はここまで。ポカリ用意してあるから水分補給忘れずにな」
午後の稽古を終え、汗を手拭でふき取りながら少女、九兵衛が告げた。
ポカリに反応した門下生たちが狂喜乱舞して舞い踊り始める。
「キャッッフォォウ!ポカリだぁあああ!」
「イオンバランスの飲料だから水分補給に最適だぜ!」
「熱中症対策にデスクワーク、乾燥する季節にも効果は抜群だ!」
無理もない。激しい稽古の後で大量に汗をかいて水分とナトリウムを失った彼らには、
スムーズにこれらの成分を補給できる体液に近いイオンバランスのポカリが、
我慢限界の中学二年生にエロ本を垂らすくらいに魅力的であったのである。
門下生たちがポカリの入ったジャグに殺到するのを後に、九兵衛は更衣室で私服に着替え、
ロッカーから取り出したカプセルのようなボールを懐にしまい、自室へと足を向けた。
手入れの行き届いた庭園を歩きながら、九兵衛は従者を呼んだ。
「東城。東城はいるか」
「呼ばれましたか、若」
九兵衛の呼びかけに、東城がポカリを手にして応じた。
手渡されたポカリでのどを潤しながら、九兵衛は東城に頼みごとをした。
「すまないが東城、夕餉の時間まで自室で読書に集中して勤しみたいから、しばらく僕の部屋に
誰も入らないようにしてくれないか?」
「ふむ、読書ですか?」
「ああ。…それと少し小腹もすいたのでな。バナナも用意してくれ」
「そういうと思いまして若。既に本とバナナをこちらに用意してございます」
「さすがだな東城。気が利くな」
東城の準備の速さに九兵衛は舌を巻き、本とバナナを受け取り、そして東城に言った。
「おい、東城…なんだこれは」
「若がご所望いたしましたバナナ(バイブレーション付き)と本(袋とじ付き)でございます」
「誰がピンク色をしたバナナをほしいと言った?」
「いえ若。この東城歩、若に使えて10数年。若のお望みなど手に取るように理解できます。」
「そうか。貴様が手にしたのはイカ臭い粘液のようだがな」
「ご心配なく、若がバナナを粘液に浸している間、この東城歩。賊の物音一つ逃さず、見張る所存でございます
さあ、早くお部屋でこのバナナを」
東城の言葉を聞き終わるより先に、九兵衛は懐にしまっていたボールを取り出し、中から猿に似たモンスターを
繰り出した。
「エーたろう。ダブルアタック」
九兵衛の命令に従い、猿―エーたろうは手に似た尻尾を振るい、東城の顔面に一撃をかました。
東城が吹っ飛ばされ、庭の池に落ちるのを背にして、九兵衛が言った。
「エーたろう…バナナはイトー○ーカ堂で買うとしよう」
「キキッ」
☆
和室の一角にバナナが大量に入ったビニール袋が置いてある。
自室でエーたろうと共にバナナを頬張りながら、九兵衛はサーヴァントの帰りを待っていた。
エーたろう…エテボースという種族のポケモンという生物であるが、護衛としてサーヴァントから借りているのである。
食べ終わったバナナの皮をエーたろうが床に投げ捨てるのを見て、九兵衛がたしなめる。
「こら、エーたろう。食べ終わったものを適当に捨ててはならんぞ。メッ、反省」
「キー…」
九兵衛に叱られてエーたろうは手をついて、素直に反省のポーズをとった。
よしいい子だ、とエーたろうの頭を撫でているとき、傍から声を掛けられた。
「ずいぶんとエーたろうの奴アンタに懐いてるじゃないっすか」
「ランサーか。ようやく帰って来たか」
粒子が集まり、一人の男が現れた。
前髪は爆発したかのようで、どこかへらへらとしたその態度は、百人が百人彼を見てチンピラと答えるだろう。
そのチンピラ、もといランサーのサーヴァント、ゴールドに九兵衛は言葉をつづけた。
「僕が元いた世界でも子ザルを飼っていたからな。ふと懐かしくなった」
「へえ、そいつぁ親近感わくっスね。いったいなんてニックネームなんすか?」
「うん。寿限無寿限無ウンコ投げ機一昨日の新ちゃんのパンツ新八の人生バルムンク=フェザリオンアイザック=シュナイダー三分の一
の純情な感情の残った三分の二はさかむけが気になる感情裏切りは僕の名前をしっているようでしらないのを僕はしっている留守スルメ
めだかかずのここえだめめだか…このめだかはさっきと違う奴だから池乃めだかの方だからラー油ゆうていみやおうきむこうぺぺぺぺぺ
ぺぺぺぺぺぺぺビチグソ丸というんだ」
「長えよ!いったいどうしたらそんな名前になんスか!?」
「いや、みんなが考えた縁起のいい名前を集めたらな」
「だからといって全部採用することはねえだろ。アンタ、堅物糞真面目野郎かっつーの‼」
しかもほとんどがむしろ縁起悪くなりそうだしよと、ゴールドはため息をつきながら腰をついた。
「まあ、寿限無寿限無ウンコ投げ機一昨日の新ちゃんのパンツ新八の人生バルムンク=フェザリオ「いちいち繰り返してんじゃねえ!」ぺぺぺぺぺ
ぺぺぺぺぺぺぺビチグソ丸のことはさておいて、ランサー。情報収集の方はどうだった?」
「そうだな、ニュースでやっていた連続殺人鬼のほかにも、あちこちでド派手にやらかしてる連中も多いな」
ゴールドが市井で耳にした怪しい連中の話を聞きながら、九兵衛はゴールドが眉間にしわを寄せていることに気づいた。
「ランサー…君は彼らに対して、怒りを感じているのか?」
「あ~…別に俺は正義の味方ってわけじゃねえけどよ。最初召喚された時ぁ古今東西の英雄が集まるなんざ煌びやかな戦争だって思った
んすよ。」
ゴールドは鼻の下を掻きながら先ほどのへらへらした態度を捨て真剣な眼差しで言った。
「だけど実際には、自分の目的のためだけに、他の奴ら道具にしてもかまわねえってやつがいる。俺はそいつが許せねえ」
ゴールドの眼を見て、九兵衛はふと笑みをこぼした。
自分の友人の、普段はちゃらんぽらんでろくでなしだが、自分の筋を貫き通す銀髪の侍に、ゴールドがどこか似ていると感じたからか。
「あん?なに笑ってんだ?」
「ふっ、なんでもない。それよりそろそろ夕餉の時間だ。詳しい話は食事のあとにしよう。ランサー、エーたろうたちにも好きな食事を
用意するよ」
「おっ、いいね。だったら俺はグレン風火山ハンバーグ頼むぜ」
まだ出会って数日ばかりだが、九兵衛の中にはゴールドに対して確かな信頼が生まれ始めていた。
彼とならこの聖杯戦争の中でも困難に立ち向かっていけるかもしれないと。
そう思った時だった。カシャン、と九兵衛の足元に何か落ちる音がした。
やべっ、とゴールドの焦りを耳にしながら、九兵衛は落ちたものを拾った。
ケースのようなそれを開けると、中にはぎっしりとゲーセンのコインが詰まっていた。
おおよそ数十分で稼げる量ではない。数時間は遊ばないとこれだけの枚数手に入らないだろう。
「おい、ランサー…このコインはなんだ?」
「い、いや~。ゲーセンで情報収集してたけど、そのついでにちろ~とだけ…」
「…エーたろう。どろぼう」
ゴールドが止める間もなく、エーたろうは彼の懐から奪った。
カワイイギャルとのツーショットのプリクラ。おニューのビリヤードのキュー。猫田ぼたぼた焼きクワガタ味。東京バ○ナ。
ボロボロと大量に本日のゴールドのお楽しみの結果が出てきた。
戦利品の山を前に、先ほどまでの笑みもどこへやら。どこぞの永久氷壁のじじいの吹雪並みに冷たい眼で九兵衛はゴールドを睨んでいる。
「ランサー…貴様は情報収集には金が要ると僕にせびっていたが?なるほど…大した情報だ」
「あ…あの~」
「夕餉の後は情報交換といったが気が変わった。少々剣の練習に付き合ってもらうぞ。貴様が音をあげてもやめる気はないがな」
「げ~~~、冗談じゃね~。おめえの鬼教官みたいな練習に付き合ってられっかっつーの!」
「ふん、貴様も槍騎士のサーヴァントだろ?武術のたしなみの一つ程度あるのでは?」
「いやいやいや。俺はこのキューがあるからってほとんど無理くりランサーの枠に充てられただけで、槍も剣もやったことねーから!!」
「大丈夫だ。君はサーヴァントだろ。死にはしない」
「普通じゃ死ぬくらいの練習やらす気かおまえ!土産に東京バ○ナも買ってきたことだし練習はどうか勘弁ってことで…」
東京バ○ナを手に媚を売りながら、ゴールドは許しを求めて九兵衛の肩をつかんだ。
このとき、ゴールドは九兵衛のある性質について知らないでいた。
つまり、男に触れられると虫唾が走り、ブン投げてしまう、困った体質を。
「うがあああああ!僕に触るなァァァァァア!!」
「ぎゃああああ!!!?」
当然のごとく、ゴールドは九兵衛にブン投げられ、天井に頭から突き刺さったのであった。
「む、すまないランサー。大丈夫か?」
「…よくあるこった。気にすんな」
【クラス】ランサー
【真名】
ゴールド@ポケットモンスターSPECIAL
【ステータス】
筋力:D 耐久:B 敏捷:C 魔力:E 幸運:B 宝具:C
【属性】
混沌・善
【クラススキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
【保有スキル】
ポケモントレーナー:C
ポケモンバトル、育成、捕獲、知識など、ポケモントレーナーとしての総合的な実力。
Cランクであれば、上位には入る程度のトレーナーであることを示す。
戦闘続行:A
往生際が悪い。
ひん死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
湖に沈んでも、炎の輪に焼かれても、時の間に散っても、何度も立ち上がり意思を貫いたことから会得した
孵す者:A
ゴールドだけが持つ固有のトレーナー能力。ゴールドがタマゴから孵したポケモンは、その潜在能力を最大まで引き出される。
さらにはゴールドの意志、感情までも引き継いで誕生する。
【宝具】
『俺の最高の相棒たち(ポケットモンスター)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:-
ゴールドと共に戦ってきた手持ちポケモンたちが宝具と化した。
それぞれがEランク相当の戦闘続行スキルを有している。
自らが収まっている各々のモンスターボールがランサーとのパスとなっており、これが破壊されると
パスが途切れて、消滅する。
今回聖杯戦争に連れてきたのは、
バクたろう(バクフーン♂)、エーたろう(エテボース♂)、キマたろう(キマワリ♀)、
ニョたろう(ニョロトノ♂)、ウーたろう(ウソッキー♂)、トゲたろう(トゲキッス♂)の6匹である
『灼熱の猛火(ブラストバーン)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:20 最大補足:60
キワメ婆との特訓でランサーとバクフーンが習得した炎タイプの究極技。
燃え盛る炎をバクフーンの背中から放ち、攻撃する。
使用後一ターンバクフーンは技の使用の反動により動けなくなる。
【weapon】
ビリヤードのキュー
スケートボード
ポケモン図鑑
【人物背景】
ワカバタウン出身の図鑑所有者。
一見ただのチンピラだが、仲間やポケモンを守るためには体も張る正義を持つ
ビリヤードが得意でモンスターボールをキューで撃つなど、独創的な戦いが特徴。
地元ではポケモン屋敷のボンボンで有名人で、幼い時からポケモンと過ごし暮らしていた。
ウツギ研究所でシルバーがワニノコを盗む場面に会い、彼の運命が動きだす。
ヒノアラシと共にシルバーを追いかけるが、その中でロケット団残党による事件に巻き込まれる
シルバーの敵、仮面の男の因縁を知り、悪と戦うことを決意する
一度はシルバーと共に敗北するが復活
図鑑所有者クリスと共にポケモンリーグで仮面の男との再戦に挑む
ホウオウ・ルギアを駆る仮面の男の前にまたも倒されるが執念のもとウバメの森まで彼を追いかける
最後は時のはざまで仮面の男、ヤナギと最終決戦に挑み、他の図鑑所有者の援護もあり、セレビィを解放し、遂にヤナギを倒す。
バトルフロンティアの戦いでは後輩エメラルドを導き、エメラルドがジラーチの眼を開かせる成功の一因となる。
アルセウスを巡る事件では、自分に心を開いていなかったトゲたろうに向き合い、トゲピーからトゲキッスへと二段進化を見せ、アルセウスの心を開く。
【サーヴァントとしての願い】
九兵衛を守る
他人を道具として扱うような悪は許さねえ
【マスター】
柳生九兵衛@銀魂
【マスターとしての願い】
聖杯戦争からの帰還。
基本戦いには乗らないが、外道には容赦はしない
【weapon】
無名の日本刀
【能力・技能】
神速の剣の使い手
【人物背景】
左目に眼帯をした柳生家次期当主にして、柳生家始まって以来の天才ともいわれるほどの剣の達人。
生まれた時母親が死に、父が「後妻を迎えて九兵衛の居場所がなくなってしまわないように」と考えてあえて男として育て上げた。
女の子でありながら強く生きる妙の姿に憧れ、借金取りから妙を守るために左目を失う。
幼少のころの結婚の約束を果たすといい、妙を柳生家に嫁がせようとするが万事屋と真選組との対決で敗北。
敗北後、妙の真意を聞いて互いに涙を流しながら和解する。
その後は本人はいたって真面目だが大ボケをかますクールボケキャラになった。
キャラ被りしているとして桂からはライバル視されている。
普段は男装をしているが、ゴスロリが似合う美少女。
男に触れられるのが嫌いで、ちょっとでも触れられるとブン投げてしまう。
候補作投下順
最終更新:2016年03月03日 23:27