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 聖杯戦争。
 それはどんな願いも叶える事が出来る聖杯を掛けた殺し合いである。
 参加者に選ばれた者はマスターとなり、聖杯から遣わされたサーヴァントと共に殺し合いに臨むことになる。
 サーヴァントとは英霊である。
 英雄として生き、人々に信仰された存在である。

 そう。
 サーヴァントとは、光り輝く道を歩いたであろう英雄なのだ。



「汚らわしいッ! 汚らわしいぞ聖杯ッ!!」

 1人の男が怒っている。
 彼の名はリンゴォ・ロードアゲイン。アメリカのガンマンであり、この聖杯戦争のマスターに選ばれた男だ。

 リンゴォが記憶を取り戻したのは朝の事だ。
 アメリカ生まれのフリーの殺し屋。
 そんな設定でこの東京に暮らしていたが、元々住んでいた国や時代とのギャップからかあっさり元の記憶を取り戻した。
 そして彼はこの状況を何らかのスタンド攻撃だと考え、打破するために東京を歩き回っていたのだが手がかりひとつ見つからず、仕方ないので公園で一休みすることにした。
 その公園で彼のサーヴァントが現れ、聖杯戦争について告げたのだ。

 最初は真剣に聞いている訳では無かった。
 信じていないのではなく、興味がわかないのだ。
 リンゴォには叶えてもらいたい願いなど無い。
 殺し合いに怒りを覚えるほど正義感がある訳でもなく、かと言って願いの為に殺し合う気もない。
 そんな中途半端な状態が彼に真剣さを与えなかった。
 だが話がサーヴァントについてとなったとき、リンゴォの態度は一変した。
 サーヴァントが過去もしくは異世界の英雄だと聞いて一変した。

 英雄というからには素晴らしい存在なのだろう。
 光り輝く道を歩いていた尊敬すべき存在なのだろう。
 少なくとも目の前に居る自身のサーヴァントはそういう存在だと見ればわかる。
 それほどの存在を何故ッ!
 何故こんな下らない戦いの駒にする!!
 何故こんなたまたま巻き込まれただけの人間の従者とするッ!!
 ――それも俺のような未熟者の従者とするッ!! 

 リンゴォは自身を未熟者だと思っている。
 だからこそ尊敬すべき存在を、自分の従者とすることに耐えられない。
 自身のサーヴァントの価値を汚しているような気がしてならない。

「なあ俺のサーヴァント、お前はこの状況に怒りを覚えないのか」
「殺し合いを他者に強いる事なら怒りを覚えている」

 あと俺はアサシンだ、と付け加えつつリンゴォの質問に答えるアサシン。
 そんなアサシンの様子を見てリンゴォは不思議がる、正直自分に不満を持たれてもおかしくないとおかしくないと考えていたからだ。
 それを知ってか知らずかアサシンは続ける。

「だが俺は少なくともお前をマスターに持つことに不満は無い」
「何故だ?」

 それはリンゴォにとって一番不思議な回答だ。
 そんな思いが思わず口に出る。

「例え正義感でなかったとしてもお前は聖杯に怒りをぶつけた」
「それだけか?」
「それと卑劣さを感じなかった。お前の態度に、言葉にそんな物は一欠片もなかった」
「……」

 『男の世界』にそんなものは無い、あってはならない。
 それが分かるアサシンはやはり素晴らしい男だ。

「それとマスター、俺からも1ついいか」
「……何だ?」
「マスターの名前を聞かせてくれ」

 そう言えば俺は聖杯戦争に関する説明を受けただけで、俺達は自己紹介の1つもしていなかった。
 リンゴォは少々バツの悪さを覚えながら自己紹介を始めた。

「名はリンゴォ・ロードアゲイン。3年ほど前にスタンドと呼ばれる超能力を身に付けた」
「超能力?」
「能力名はマンダム。きっかり6秒だけ時を戻すことができる」
「何?」

 思わず怪訝な顔をするアサシン。
 リンゴォからすればそれも無理はないと理解は出来るがあまりいい気はしない。
 だがアサシンも嘘は無いと理解したのかそれ以上は何も言わなかった。

「……俺は自己紹介をしたぞ」
「そうだな」

 そう言ってアサシンは自己紹介を始める。
 正直に言えばアサシンがどういう人間なのかリンゴォは気になっていた。
 アサシンから感じられる『漆黒の意志』は相当なものだ。
 どんな環境で育ち、どんな人生を送ればそうなるのかリンゴォは気になっていた。

「俺はアサシンのサーヴァント、ケンシロウ。1800年続く一子相伝の暗殺拳北斗神拳伝承者だ」
「北斗神拳?」
「それは外で説明するには少々長い話になる」

 そう言ってアサシンは歩き出した。
 それを見たリンゴォは呼び止めて一言。

「……よろしくお願い申し上げます」

 それは普段ならば果し合いを申し込む相手に使う言葉、決闘の申し込み。
 だが今だけは違う、今だけは共に戦う物に対する礼儀として使う。

「ああ」

 そしてアサシンは快くそれを受け取った。





【クラス】
アサシン

【真名】
ケンシロウ@北斗の拳

【パラメーター】
筋力B 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具EX

【属性】
秩序・善

【クラススキル】
気配遮断:A+
自身の気配を消す能力。
完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。

【保有スキル】
北斗神拳:EX
1800年に渡って受け継がれている一子相伝の暗殺拳。正式な伝承者であるケンシロウはEXランクとなる。
矢などの飛び道具や様々な武器に対する返し技や、ある程度の自然治癒なども備えている。
サーヴァントが秘孔を突かれた際、秘孔を解除する技術がなければ判定は対魔力によって決定する。

南斗聖拳:E
「陰」の北斗神拳に対応する「陽」の拳法。流派が非常に多い。
北斗神拳奥義水影心により一度見た相手の技をコピーすることができ、南斗聖拳伝承者の技をコピーしている。
があくまでコピーであり、一部の技を使えるというだけなのでEランク。

【宝具】
『北斗百烈拳』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
北斗神拳の奥義の1つ。
数多の拳を持って相手の肉体の数ある秘孔を狙い無数の突きを繰り出す。
そして秘孔を突かれた数秒後には、無数の断片と化す技。

『天破活殺』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1-20 最大補足:1
北斗神拳秘奥義「天破の構え」から放たれる、北斗神拳の奥義の一つ。
指先から闘気を鳥羽市、相手の肉体に直接触れず秘孔を突くことができる。
北斗神拳にある数少ない遠距離技。

『無想転生』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1
哀しみを背負う事で習得できる北斗神拳の究極奥義。
あらゆる敵の攻撃に対して無想にして適切な反撃を行い、また敵にとっては無想故に予測不能な攻撃を仕掛ける技。
歪んだ空間を作るなどをして、動きを制限すると本体の居場所を看破することもできる。

【weapon】
なし

【人物背景】
北斗神拳第64代継承者。
性格は基本的には心優しい。
弱者や子供に対しては愛を注ぎ、強敵(とも)には愛と哀しみ拳にこめ、情で見送る。
一方、救いのない外道に対しては非情な面を見せる。

【サーヴァントとしての願い】
殺し合いを生む聖杯を破壊する。

【基本戦術、方針、運用法】
アサシンらしくマスター狙いしても良し、真っ向勝負しても良しのサーヴァント。
ただし、遠距離技に乏しく範囲攻撃の手段もないので複数戦や乱戦に若干弱いかも。(雑魚ならともかく相手は一騎当千の英雄なので)
早めにキャスターやアーチャーなどを同盟相手にするのが吉。

【備考】
外伝などの設定は採用せず、本編設定のみ採用しています。


【マスター】
リンゴォ・ロードアゲイン@ジョジョの奇妙な冒険

【マスターとしての願い】
『男の価値』を汚す聖杯を破壊する。

【weapon】
拳銃

【能力・技能】
スタンド『マンダム』
きっかり6秒だけ時を戻すことができる能力。
能力発動の際は時計の針を戻す。
また、一度能力を使うと6秒のインターバルが必要となる。

【人物背景】
公正な果し合いにより自身を生長させようとするガンマン。
受け身の『対応者』を嫌い、『漆黒の意志』を持つ者との果し合いを望む。

【方針】
聖杯を破壊する。
場合によっては誰かと共闘も考える。

【備考】
NPCとして与えられた役割はフリーの殺し屋です。
今のところ雇い主はいません。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 23:47