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大きな城のリトルジョン
元気な男の子と遊んでる
チョキチョキ頭を刻んだら
中から出てきた赤い水

大きな城のリトルジョン
かわいい女の子と遊んでる
チョキチョキ瞳を刻んだら
中から出てきた白い水

大きな城のリトルジョン
小さな坊やと遊んでる
チョキチョキお腹を刻んだら
中から出てきた赤い紐

大きな城のリトルジョン

大きな城のリトルジョン

大きな城のリトルジョン

「マスター、何度も言ってるでしょ? 生活習慣をきちんとしないとダメだって」

「分かってるよ」

俺が聖杯戦争に参加してしばらく経った。今のところ他の主従と遭遇はしていない。
少し口うるさいサーヴァントがつくようになったこと以外はいつもの日常となんら変わらないように思える。

「だから風邪を引くのよ。ほら、ポカリスエット飲んで。おかゆも作ったから」

「ああ、悪い」

最初記憶を取り戻し、セイバーが現れたときは正直外れを引いたかもしれないと思っていた。
しかし今ではそんなことを思った自分を殴ってやりたい気持ちだ。
確かに少しうるさいところもあるけど、かけがえのないパートナーだと言える。
ブロンドの髪に黒い目。妹ができたような、不思議な気分だった。

「それ食べたらお医者さんに行きましょう。早く治さないと」

「大丈夫だよ……寝てればなんとかなるさ」

「ダメよ。今は戦いの真っ最中なんだから。今襲われたらひとたまりもないわ」

「分かったよ……」

大人しくセイバーの言うことを聞いて近くの病院に行き薬をもらうことにした。
鷹野クリニックという名のその病院はそんなに大きくはないものの、腕もよく、院長も美人だと評判らしい。

「私も行くわ」

「ああ、悪い」

傍から見れば兄妹かカップルにしか見えないだろう。襲われることもなく、15分ほど歩いてクリニックについた。
病院ではしばらく待たねばならなかったので、セイバーと話すことにした。

「なあ、セイバーの願いってなんだ?」

「そうね、大切な人を守ることかな……」

「家族か誰かなのか?」

「いや、そういうのじゃないけど……マスターは?」

「俺? 俺は、そうだな……生きて脱出できればいいかな……」

「そうなの。じゃあ……」

そこで名前が呼ばれた。

「あ、悪い。行ってくる」

「もう、マスターったら!」

診察室に入ると金髪の美しい女医が座っているのが目に入った。
問診や触診を終えると、鷹野先生は色々と俺に尋ねてきた。

「あなたって、この近くに住んでるの?」

「あ、はい。近くのマンションに」

「一人暮らし?」

「いやあ、一応同居人がいるといえばいるんですが……それがどうかしたんですか?」

「私も子供がいるから、あなたみたいな若い子のことが気になってね」

そのとき部屋の奥の扉が開き、金髪の少年が入って来た。そして俺と鷹野先生に交互に目を合わせる。
肌は雪のように白く、目は海のように青い。人形のようだという陳腐な比喩がぴったりと当てはまる。

「こら、入ってきちゃだめじゃない」

「ごめんなさい、ママ」

そう言って少年は扉を閉めた。

「今の子がもしかしてお子さんなんですか?」

「ええ。エドワードっていうの。彼、親友の子供だったんだけど、両親が亡くなってしまってね。身寄りもないから私が引き取ることにしたの」

「外国人だったんですか?」

「そう。ノルウェー人でね。私がイギリスに留学していたとき出会ったの」

そう語る鷹野先生はどこか寂しそうだった。

「ごめんなさい、長々と話をしてしまって。診たところ風邪だから、薬を出しておくわね。待合室にいる彼女に心配かけては駄目よ」

「いや……あいつはそんなんじゃ……」

否定しつつも少し顔が赤くなっている気がした。

薬を受け取り、家に帰る。セイバーが作ってくれたうどんを食べて薬を飲み、早めに寝ることにした。

「ねえ、マスター、さっきの話だけど……ってもう寝てる。まったく。あなたらしいんだから」

3日経っても風邪は治らなかった。それどころか、余計に悪化しているように思えた。

「マスター、大丈夫?」

「ううん……あんまり大丈夫じゃないな……」

「もう一度、お医者さんに行きましょう」

「そうだな……」

「歩ける? 無理だったら救急車でも呼ぶわ」

「いや、大丈夫。病院には行けると思う」

セイバーに支えられながら、なんとか鷹野クリニックに辿り着く。幸い待っている人は誰もいなかった。
すぐに名前が呼ばれる。やはり鷹野先生が担当だ。

「ううん、あなたぐらいの年齢だったらすぐに治るはずなんだけどね。ちゃんと食事と水分はとってる?」

「はい。セイ……彼女が作ってくれてるんで」

「診たところ少し脱水気味みたい。少し点滴を打った方がいいわ」

「そうですか……それならお願いします」

少し大げさな気もしたが、プロの言うことを聞くに越したことはないだろう。

「それじゃあ横になって。腕を出してくれるかしら?」

ベッドに横になり、袖をまくる。

「少しチクッてするわ」

手首に軽い痛みを感じた。そのとき俺は鷹野先生が笑みを浮かべるのを見た。
そして俺の意識は暗闇の中に落ちていった。


目が覚めると俺は手足を縛られているのに気付いた。といっても、目隠しをされているのではっきりとは分からない。

「お、おい! ここはどこだ!」

「あら、もう目が覚めたのね」

鷹野先生の声だった。

「一体どういうつもりだ!」

「あなた、聖杯戦争の参加者でしょう? こうなることを予想していなかったのかしら?」

顔がさっと青くなるのが分かった。

「まったく、のこのことやって来てくれるなんて本当にまぬけね。挙げ句の果てには麻酔まで疑いもせずに打たせてくれるんだから」

「どうして……」

「サーヴァントが実体化してたら自分たちが参加者ですって言っているようなものじゃない。エドワードくんが知らせてくれてね。それで偽薬を処方させたのよ。笑いをこらえるのに必死だったわ」

「どうするつもりだ。セイバーは無事なのか?」

「彼女は生きてるわよ。……こうやって喋ってあげてるんだから自分がどうなるかぐらい想像がつかないの?」

俺は死ぬのか? こんなところで? 嫌だ、死にたくない。

「ねえ、あなたも幸せに死んでみたくないかしら? 何度でも何度でも殺される幸福をあなたも味わえるのよ」

鷹野の笑い声が聞こえた。

「ふ、ふざけるな! 誰がそんな……!」

「あら、残念ねえ」

そう言うと鷹野はガムテープを俺の口に巻き付けた。

「じゃあ、お楽しみといこうかしら」

俺の目隠しを外す。

セイバーが全裸の状態で腕を上に上げて吊るされていた。

「マスター、ごめんなさい……」

「彼女、あなただけは守りたかったみたいでね」

鷹野はとても楽しそうだった。

「それじゃ、始めましょうか」

シャキン、という冷たい金属音が響いた。首筋に氷の塊をあてられたような感覚が全身を襲った。
セイバーは目を見開き、口を半開きにしたままガクガクと震えている。
頭の中に鉄と鉄とがこすれる音が響き、錆のむせるような匂いが鼻を突いた。
そして俺の後ろから片足を引きずる小男が現れた。手には冗談かと思うほどに巨大なハサミが握られている。

「日本において『神』というものは恐れられる存在だったの。しかし『神』は奉ることで利益も与えてくれる。場所は違えど世界各地でそういった信仰が見られる。分かるかしら?
くすくす。想像というのは絶えず恐怖を掻き立てる。だけれども現実というのは想像を遥かに超える。あなたのおつむではせいぜい彼女の首を切り落とすぐらいしか」

鷹野は俺の診察をしたときと変わらない表情で、いや、少し笑みを浮かべつつ語っていた。

シャキン

「私はかつて神を呪ったわ。しかし『偉大なる父』は私に不死を与えてくださった。死という甘い幸福と共にね。私は聖杯を得て神にならなければならないのよ。
そのためにはくだらないプライドなんていくらでも捨てられるわ。靴を舐めろと言われたってやってみせる」

シャキン

「恐怖というものは一定以上の生物の原始的な感情なの。先史時代には自然現象への恐れが神を作り出した。アブラハムの宗教でも崇拝者は神への恐れを抱くことが求められる」

シャキン

「もう分かるわよね?」


小男はハサミを器用に扱ってセイバーの右腕をゆっくりと、丁寧に削いでいった。
白い肌が流れ落ちる鮮血で赤く染められていく。
俺はその光景を直視することができなかった。目を閉じると指に鋭い痛みが走った。

「駄目じゃない、せっかくパートナーが我慢しているんだから、ちゃんと見て上げなくちゃ」

たまらず目を開けてしまう。鷹野はナイフを俺の親指と爪の間に突き刺していた。
最初セイバーは必死に耐えていたのだが、途中からは悲鳴を上げ出した。
悲鳴はものすごく、普段のセイバーからは想像することもできないほどだった。
皮膚のほとんどが削ぎ落とされ、骨が露出すると小男は左腕に移ってまた肉を削いでいった。
左腕が終わると両方の脚に移り、太腿や臑を削いでいく。
無機質な金属音に獣じみた悲鳴が覆い被さる。
手足の肉がすっかり削ぎ落とされると今度は両方の乳房を切り落とした。
その後ハサミをセイバーの腹に突き刺し、開閉して傷口をこじ開けた。
引き抜いたハサミをまた何度か開閉し、絡み付いた内臓を裁断した。
首から下は真っ赤な血まみれの肉塊のようになっていた。
セイバーは失神して、意識を取り戻し、再び失神して意識を取り戻し悲鳴を上げ始めた。
ずっと悲鳴を上げ続けていたのだが、次第にその声は小さくなり、ついには消えてしまった。

俺は自分が何を叫んでいるのか分からなかった。

叫び声は突然途切れ、俺の目には天井が映った。そして視界が暗闇にかき消される前に最後に見たのは、俺自身の体だった。





【マスター】
鷹野三四@ひぐらしのなく頃に

【マスターとしての願い】
祖父、高野一二三の研究成果を認めさせることで自分が一二三と共に「神」となること。


【weapon】
特になし


【能力・技能】

医師免許
日本最高の大学を主席で卒業するほどの秀才であり、優秀な医師である。

擬似的な不死の魂
「偉大なる父」を崇拝しサーヴァントに殺されることで、彼女は老いることも死ぬこともない、人の恐怖を糧にする存在となった。

【人物背景】
本名、田無三四子。事故で両親を失ったことで引き取られた孤児院の劣悪な環境から脱走し、父の恩師で雛見沢症候群の第一人者、
高野一二三に連絡し助けを求める。しかし職員に捕まり凄惨な虐待を受ける。
その後孤児院にやって来た一二三に引き取られることとなる。やがて一二三の研究を手伝う様になり、彼が成果を認められることなく死んだ後、研究を引き継ぐ。
その際身内が引き継ぐというマイナスイメージを持たせないため「鷹野三四」と名乗るようになる。
一二三から教えられた、研究者は研究成果が後世に残り続けることで永遠に生き続けるという死生観を歪んだ形で受け継いでいる。
そして雛見沢症候群の女王感染者を殺害することで雛見沢村の住民を滅菌作戦で全滅させ、
一二三の発表した女王感染者死亡による雛見沢症候群感染者暴徒化の仮説や雛見沢症候群の研究そのものをあざ笑った者たちを
踊らせることで自分と一二三を「神」とすることを目的とする。祭囃し編を除く本編では綿流し編と目明し編以外でこの目論みを達成している。
そのため計画が破綻したこの二編は鷹野にとっては一二三の業績を全て否定される最悪のシナリオであろう。
そしてこの最悪のシナリオを辿った場合の鷹野が本聖杯戦争での彼女である。
元々は自らの運命を神に委ねることなどせず、強固な意志の力で運命を紡いでいくという考えの持ち主であったが、
サーヴァントである「偉大なる父の息子」と出会ったことで「偉大なる父」を崇拝し、自らの命を捧げた。
しかし本当は聖杯を用いて一二三や自分を「神」の位置に置きたいと考えており、自らの命とプライドもそのための手段でしかなかったのだといえる。
女王感染者の母親を麻酔無しで笑いながら開頭するなど性格は残忍である。

【ロール】
クリニックの院長

【方針】
聖杯狙い。他者を殺害することに躊躇いはない。



【CLASS】
ランサー

【真名】
ダン・バロウズ@クロックタワー2

【属性】
悪・混沌

【パラメーター】
筋力:C 耐久:EX 敏捷:E 魔力:C 幸運:C 宝具:A

【クラススキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【保有スキル】

魔術:C
強力な念動力や透視能力などを持つ。

魔力秘匿:B
サーヴァントとしての活動によって生じる魔力を隠すことができる。
これにより実体化中でも一般人程度の魔力しか感知されず、魔力の痕跡を残すこともない。
しかし後述の宝具『大きな城のリトルジョン』を発動中はこのスキルが無効となる。

正体秘匿:B
サーヴァントとしての素性を秘匿するスキル。
契約者以外のマスターからステータスとスキルを視認できなくする。
魔力秘匿と合わせれば非戦闘時にはNPCとほとんど見分けがつかなくなる。
ただしランサーの真名を知った者と『大きな城のリトルジョン』が発動していない状態で『邪神の使い』を発動させたのを目撃した者には効果がない。

邪神の使い:EX
神に近い存在であるランサーはたとえ頭に銃弾をいくら撃ち込まれようとも首を刎ねられようとも火で焼き尽くされようとも一時的に動きを止めるか逃げ出すだけで死ぬことはない。
ただしマスター不在や魔力不足による消滅は免れ得ない。

カリスマ(偽):B
「偉大なる父」の威光を受け継いでいるが、その支配の根本にあるものは恐怖である。

【宝具】

『大きな城のリトルジョン(リトルジョン・フロム・ザ・キャッスル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:-  最大捕捉:-
バロウズ城の怪物をモチーフに周辺地域で歌われた童歌からくる宝具。ランサーを神出鬼没の謎の殺人鬼たらしめている宝具である。
この宝具が発動している間、ランサーは通常の少年の姿から本来のハサミを持った殺人鬼の姿へと戻ることができる。
この姿では敏捷性は著しく落ちるが、追跡する相手の先回りをすることができる。
構造上先回りができないような建造物の中でも瞬間移動に近い形で先回りができ、扉の向こうやロッカーなどの中、物陰に隠れることも可能。


『偉大なる父の息子(シザーマン)』
ランク:A  種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
バロウズ家が代々崇拝してきた「偉大なる父」と呼ばれる邪神とその使いである「偉大なる父の息子」の伝説からくる宝具。
「偉大なる父」は人々に死を与えると共に崇拝する者には魂の不死を与え、その息子と呼ばれる存在は崇拝者に死と恐怖をもたらすとされる。
また「偉大なる父の息子」に肉体を滅ぼされることで崇拝者は魂の不死を得て、人々の恐怖を糧に永遠の時を生きると言われる。
NPCを含めた魂を持つ者が「偉大なる父」に崇拝の意を示した状態でランサーに殺害されることにより、擬似的な魂の不死を得ることができる。
魂の不死を維持するためには恐怖の感情を要するので、これを得た者は「偉大なる父」への信仰を抱くと共に、魂を持つ者を恐怖を味わわせて殺害し続けなければならない。
残虐な方法で殺害するなど相手の恐怖心を煽ることで不死の効果は増大する。
ただしあくまで恐怖の感情を魔力に変換して生きているようなものなので、ひたすら殺し続けて魔力をすり減らすことで消滅させることは可能。



【weapon】
ハサミ
ランサーの通称である「シザーマン」の由来ともなった武器。
子供の背丈ほどもある鋭利で巨大なハサミであり、人間を易々と串刺しにし、首をいとも容易く刎ねることができる。
何もない空間から出現させることが可能。

【人物背景】
ノルウェー全土に一大センセーションを巻き起こした、バロウズ家が所有する時計塔屋敷での猟奇殺人事件である「クロックタワー事件」から1年後、オスロに現れた殺人鬼。通称”シザーマン”。
醜く小柄でありびっこを引いているが、巨大なハサミを楽々と操り次々に殺人を実行していく。
正体は、不死を願うがあまりに邪教崇拝と数々の虐殺を犯し、領民たちから「人喰いバロウズ」と恐れられた初代バロウズ家当主「セオドール・バロウズ」の末裔であり、
セオドール以降の代で時折生まれ落ちる「偉大なる父の息子」である。年齢は10歳。
「偉大なる父の息子」として生を受けた子供は取り上げた医師の腕を食いちぎるほどの凶暴性を持ち、強力な超能力と不老不死という特性を備えた肉体を授けられる。
「クロックタワー事件」の生存者を装い救助され、その後は「エドワード」と名乗っていた。
エドワードのときは見る者に恐れを感じさせるほどの雪肌をもつ金髪碧眼の美少年の姿をしている。
性格は極めて残忍である上に高い狡猾性をもち、超能力を用いることで多数のパソコンの画面に脅迫文を映す、シャンデリアを落として圧死させる、
犬を操り飼い主を殺害する、殺害した人間の死体を細切れにして文字を形成するなど様々な方法で対象に恐怖を与える。
加えて人心掌握にも長けており、コンプレックスを抱く人間や自らに興味を持つ人間につけ込み、”偽のシザーマン”を演じさせて殺人を行わせた。

【サーヴァントとしての願い】
「偉大なる父」に反逆した13代目バロウズ家当主「クェンティン・バロウズ」が残した、自らへの唯一の対抗手段である「次元の扉」と「魔像」の破壊。

【基本戦術、方針、運用法】
まず大切なのは自らの正体が露見しないようにすることである。
またいくら不死身だとはいえ集団を相手にすると苦しいし、相手が単独であっても敏捷性の低さから逃げられやすい。
相手が少人数でいて油断しているところを追いつめるのが良い。
持ち前の人心掌握術を用い心につけ込んで相手を味方につけたり『偉大なる父の息子』を発動させることで軍団を作るのも良いが、自らの正体の露見と隣り合わせなので十分な注意が必要。
マスターの元には先の短いNPCもやってくるので不死で釣ることも可能かもしれない。



候補作投下順



最終更新:2016年03月05日 02:03