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Ver3/~開闢の聖帝~/コメントログ - (2016/07/04 (月) 01:03:03) の編集履歴(バックアップ)
- 素ステ ATK200 DEF220
アビリティ
召喚パワードレイン
覚醒パワードレイン
超覚醒レンジアップ
ハイアーツ 聖帝陵
範囲内にいる自ユニット全ての移動速度を、一定時間上げる。 -- (名無しさん) 2015-11-23 19:55:48
- アーツは60カウント -- (名無しさん) 2015-12-27 17:36:48
- なんかアタマジデッキって分かりにくいからやめようぜ -- (名無しさん) 2016-03-22 07:55:06
- 聖帝十字陵じゃないんですか・・・ -- (名無しさん) 2016-04-02 16:51:33
- 3.5 フレーバー
かつて少女は、民を、世界を守る為に戦い、敗れた。そして、その世界から切り離されることになったその時、星に想いを託した。
――もし…もしも許されるのなら… やり直せるのならば、私と共に歩み、憂い、笑い、そして共に戦ってくれる者たちが、再び世に現れんことを…。
消えゆく少女のその想いは星々へと広がってゆき、やがて百八つの輝きとなり遍く地上へと降り注いだ。
* * * *
「…と、そういうわけでな。そのわた…朕は、今日もぬしらの働きに非常に満足しておるわけだ。朕一人であったなら、こうまで上手く敵を退けることはできなかったであろうよ。」
レムギアの地に幾度目かの顕現を果たした帝は、傍らの若者に語りながら、その朱に染まった瞳を、ちらりちらりと窺い見る。
「む…無論、一人で戦う自信が無いわけではないぞ? …だが、朕はもう知っておるのだ。民に甘んじる帝は愚帝。ただ無闇に民の前に立つ帝でも足りぬ。本当に上出来なのは、守るべき民と共に歩む帝だということをな」
そう言って、帝は自らの過去と、自らの世界で起きたことについてとつとつと若者に語った。かつて自分が、世界のすべてを一人で背負い、一人で戦い、そしてそれ故に、すべて失ったことを。
「――ここは、朕の生きた世界とは違うが、この世界もまた、朕にとって守らねばならぬ世界… 守りたいと思える世界となった。その…改めてな、ぬしらと共にある今、強く感じるのだ。他者を頼ることは、決して悪でも恥でもないのだということ――それに、信頼できる者と共に肩を並べて戦うことが、これほどまでに心強いということもな」
そう笑う帝の笑顔は、世界を背負い戦う聖なる帝などではなく、ごく普通の、どこにでもいる年頃の少女のように見えた。
そうしている内に、帝の体から、黄金色に輝く光が漏れ始める。
「んむ… そろそろ時間か」
帝は立ち上がると、若者に告げた。
「朕はな、そのように思わせてくれたぬしらに感謝しておる…本当に――今からすることは、今まで恐ろしゅうてできなんだ… だが、ぬしらが朕に勇気をくれた。かつて、朕が滅ぼしてしまた世界、その民と向き合う勇気を。ここは混沌との決戦の地、ならば今こそ、かつて星に託した我が願いを集おう。我が願いを宿せし、我が民の血脈を継ぎし者たちと共に戦おう…!」
帝は手を広げ、夜空に祈った。
すると、藍色の天空に瞬く星々が、一つ、また一つ、強く輝き、地表へと降り立っていく。
「おぉ… 天雄――地急――天微――地魁――天暗――皆… そうか… やはり芽生えていてくれたか…」
流れ落ちる星たちを眺め、帝はその目にもひとつ星を浮かべた。
「さあ、これにてこの地に、朕の願いを宿した宿星の者たちが降り立った。その者らであれば、きっと朕とおぬしらの助けになってくれるであろうぞ。どうか、また、共に――」
そう言って、帝は舞い上がる光と共に消え去った。
しかし、帝は気づいていなかった――かつての自身の願いの中に、悔恨の悲しみに彩られた願いがあったことを――降り注ぐ星々の輝き中に、暗く陰る光があったことを――。 -- (名無しさん) 2016-07-04 01:03:03