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新世界の神になる - (2008/12/01 (月) 21:20:07) のソース
**新世界の神になる ゲーム開始直後、月明かりの下。 夜神月は、一人夜空を見上げていた。 『おいライト、また面倒な事に巻き込まれたなあ』 そんな彼に、背後から話しかける異形の生物。 名前はリューク。正確には生物では無く、名前を書く事で人を殺すノート、『デスノート』の所有者に憑く死神である。 「居たのか、リューク」 『今のノートの所有者はお前だからな。お前がノートを手放すまで、オレがライトから離れる事は無い』 「……そうか」 デスノートそのものはスタッフに回収されていたが、あくまで回収は一時的なものであり、ゲーム終了後ノートは返却される。 そのため、預かっているだけのスタッフにノートの所有権は移動せず、所有権はこの会場でも変わらず月にある。 月がノートの所有権を放棄しない限り、この会場でもリュークが月から離れる事は無い、とリュークは説明する。 「ふうん……だがリュークは相変わらず僕に協力する気は無いんだろう?」 『ああ、それがルールだからな。……で、ライト。早く教えてくれよ』 「何を?」 『決まってんだろ?脱出する方法だよ。どうせお前の事だから、もう考えてあるんだろう?』 世界最高峰の探偵、Lを月が策略にはめて殺した時の事を回想しながら、リュークは尋ねる。 この時すでに、リュークは月があっさりとゲームをクリアしてしまう事を確信していた。 「ああ、脱出ならしないよ?」 『へ?』 だから、ライトの予想外の返答にリュークは間抜けな声を上げてしまう。 『なんでだ?お前のルックスと頭なら人間の女の一人や二人、すぐにでも落とせるだろう』 「もちろんさ。だが考えてもみろリューク。折角の思いで脱出しても、僕を待っているのはあのニアと、薄汚れた世界だけだ。 ……なら、いっその事とっとと失格になって新しい世界へ行き、 その世界の住民を統率した方が、楽に新世界を創ることができるだろう? ……正しい人間が幸せに暮らせる、僕が統治する新世界を」 『………………』 「僕はやるよ、リューク。……じゃあ三回失敗して失格になる為に、手頃な参加者を探しに行こうか」 絶句しているリュークを気にも留めず、月は他の参加者を求めて歩き出す。 新世界の神に、なるために。 『……で、リンゴはあるんだろうな、その新世界には』 リュークの呟きは、誰の耳にも届かず、消えた。 【不明/午前1時】 【夜神月@DEATH NOTE】 [状態]:健康 [道具]:基本支給品一覧 [標的]:無し(失格を狙う) [思考]:1.他の参加者を探す。 2.新世界の神になる ※リュークは他の参加者には見えないし、何の役にも立ちません。精々月の話し相手になる程度です。 ***投下順 |~Prev|~SS|~Next| |[[※原作に忠実(例外あり)]]|新世界の神になる|[[お約束]]| ***時系列順(キャラクター別) |~Prev|~キャラ|~Next| |初登場|夜神月|[[神は気まぐれ]]|