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入れ替わり1」(2006/09/16 (土) 11:24:57) の最新版変更点

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*入れ替わり not ラブラブ編 by 243さん **1 ---- 「上田さんっ」 遠くから聞こえる、声。 「ちょっと、聞いてるんですか!」 いつもの彼女の声。 どこにいるのだろう… 「こら上田っ!なぜベストを尽くさないのか! 素直になれ!もっと本気でぶつかってこい!」 好きだ。伝えたい。 今すぐ抱き締めたい。 でも、彼女の姿は見えない。 どこにいるんだ? 「…弱虫上田!」 声が遠くなる。 待ってくれ。行くな… 「…ッ!」 突如視界が明るくなる。 …夢か。 上田は再び目を閉じ、額の汗を拭った。 山田奈緒子がいなくなる、それは今の上田にとって一番辛い悪夢。 認めたくないけれど…。 ―――なぜベストを尽くさないのか――― 夢の中での奈緒子の言葉を思い出しながら、ゆっくり目を開ける。 意識がはっきりしてくると、違和感に身体を起こした。 ここはどこだ?自分の部屋ではないが、見覚えがある。 ---- 「…山田の…。…んん?…おおおうっ!?」 奈緒子の部屋。肩にかかる長い髪。 白く細い身体。そしてこの声。 「…馬鹿な!!」 恐る恐る鏡に近づくと、散々見慣れた顔が映った。 「……。な、なんだ。待て。夢か、夢なのか!? …はっ、裸…」 よくよく身体を見ると、なぜか全裸。 夢だ、夢に違いない。かなり破廉恥な夢だが…。 自分が山田奈緒子になるなんて、ありえない事だ。 上田はとりあえず周囲を見渡し、目についた服で身体を隠した。 「…どんと来い、超常現象」 自分に言い聞かせるように呟き、目を閉じる。 原始的な方法を試してみることにした。 よし、落ち着いて頬をつねるんだ、ほーら痛くな… 「いたたた!!」 予想外の痛みにのたうち回りながら、上田は愕然とした。 これは現実。 解明できない超常現象が、とうとう自分の身に降り掛かったのだ。 「どうする…どうしたら、あぁ…」 上田は痛みと不安で半泣きになりながら部屋を歩き回る。 なんとかこの現象を受け入れ、もとに戻る方法を探さなければ。 「…俺が山田ということは、山田の意識は俺の身体…? そうだ…きっとそういうものだな」 ---- よし、と頷き、上田は外に飛び出した。 一歩踏み出した瞬間に身体にかかる風に気付き、焦ってドアを閉める。 「~…服、服を…」 近くに脱ぎ散らかしてある服を拾い集める。 だいたいなんで服を着てないんだ。 初夏とはいえ、裸で寝るのはまずいだろう… 上田は辺りを見渡した。ブラジャーが見つけられない。 「まさかつけてないのか? いくら貧乳だからといって…」 上田は無意識のうちに胸に触れていた。 貧乳貧乳と言っていたが、思っていたよりはある。 上田の心に、妙な好奇心が沸き上がってきた。 乳房を包み込むように手で撫でてみる。 少しずつ手に力を込め、ゆっくりと揉みしだいた。 …これは…まずい。 勝手に身体を弄んで、ばれたら嫌われるかもしれない。 しかし、上田の手は動きをやめようとはしなかった。 「…うっ」 乳首を撫で、そっと摘む。 しばらくいじっていると、下腹部が少し熱くなるのを感じた。 胸を触っていた右手の指先を秘部に伸ばそうとした瞬間、 激しい音を立てて玄関のドアが開かれる。 そこには、息を切らした上田次郎の姿があった。 しばらく無言のまま見つめあう。 ---- 「…う、上田さん…ですよね」 やはり上田の身体には山田奈緒子の意識が入っていた。 上田は安堵の表情で奈緒子を見上げる。 「…山田…。…っ!!」 上田は我に返り、胸と内股に触れていた手を慌てて後ろに組んだ。 怒られる!!泣かれる!!嫌われる!! どうしたらいいかわからず俯いていると、そっと両手で顔を包まれた。 促されて顔を上げると、奈緒子が上田の目をじっと見つめる。 「…怖かったでしょ、上田さん。 泣いてるかなと思って走ってきました」 きょとんとしたまま奈緒子を見上げていると、 ぽんぽんと頭を撫でられる。 奈緒子は立ち上がり、上田の身体に布団をかけた。 「…どうしましょう、とりあえず上田さんの家に行きますか?」 先程の行為がなかったことのように、奈緒子は真摯な態度だった。 上田は申し訳なくなり、布団をぎゅっと握り締めて口を開く。 「…山田、さっきは…」 「何も言うな!!!」 大家が怒鳴り込んできそうな大声になってしまい、奈緒子は慌てて口を塞いだ。 上田の隣に座り、声を落とす。 「…私が裸で寝てたのが悪いんですよ。 生身の女の裸が久しぶりで興奮したんだろ、許す。 私なんかの身体で悪いけど…」 [[NEXT>>>入れ替わり2]]

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