Elsamaria
えるざまりあ
影の魔女。その性質は独善。全ての生命のために祈り続ける魔女。
祈りの姿勢を崩さぬまま、その影の中へとあらゆる命を平等に引きずり込む。
この魔女を倒したくば、黒色の苦痛を知らなくてはならない。
第7話後半に登場した魔女で、手下を用いて全方位から攻撃を行い、相手がどれだけ素早く動こうと確実に捉え貫く強力な魔女。
得意の高速移動さえ通用しない相手に苦戦するさやかを一度は捕らえるも、直後に乱入してきた杏子により手下をバラバラにされてしまう。
再度攻撃に移るが、素早さを捨て痛覚を完全遮断し、捨て身で向かってきたさやかの攻撃の前に惨殺された。
その後第8話冒頭までメッタ刺しにされ続けるという、なかなか悲惨な魔女。
外観
影の魔女にふさわしく、全身真っ黒。祈りを捧げるロングヘアーの少女の姿をしている。
本体は動かず、攻撃時は木の枝状の触手を背中から生やす。
真っ二つに斬られても、不定形の姿に変形し、触手攻撃をすることができる。
ポータブルでは
髪型がショートカットに変更されており、おそらくはPSPのスペック上、ポリゴン数を減らす必要があったためと思われる。
本編の触手攻撃を雑魚敵としてリファインしたような魔法も使用し、これはサハスラブジャ(サンスクリット語で阿修羅の意)と呼ばれている。
まどかルートでは本編同様にさやか(と杏子)により倒される。
ほむらルートではさやかが契約しない展開では、杏子がまどかに契約を勧めようとした光景を目の当たりにしたほむらが自らの力量を鍛える為に単身で挑み、さやかが契約した展開では、人で無くなったことで自暴自棄となったさやかと彼女を心配するまどかを逃す為に自らが
魔女結界に単身で挑む。
謎の魔女結界では唯一登場しない。
劇場版では
前編に登場。
魔法少女たちのシルエットがそれぞれのイメージカラーで縁取られるようになった。
また、
BGMが新規にアレンジされており、コーラスがついている。
使い魔
Sebastian'sという触手のような体を持つ使い魔。
本体から伸びている樹の枝状のものは、本体の技であり使い魔ではない。
名前
魔女図鑑にEとMは大きめに書いてあるので、ElsaとMariaの二重名と見られる。
ElsaはElizabethの短縮形。Elizabethはヘブライ語で「神の誓い」を意味する。
西欧から北欧で一般的な女性名であり、エルザの他ベス、ベティ、リサ、エルシー、リジーなど愛称が沢山あることでも知られる。
同名の有名人に聖母マリアの親戚で洗礼者ヨハネの母である聖エリザベト、イギリスの女王、動物だが「野生のエルザ」がいる。
Mariaはヘブライ語miriyamがもとになっており、「愛しい人」あるいは「神の贈り物」という意味を持つ。
こちらも欧米から地中海圏では極めて一般的な女性名で、男性のミドルネームにつけられることもままある(カール・マリア・フォン・ウェッバーなど)。英語圏ではMary(メアリー)。
有名な同名の人物に、イエス・キリストの母マリアが挙げられる。
名前の“区切り”の公式発表が無いため、Elsa=Maria以外にも、El-Samariaと読むべきではないかという説もあり、しばしば「善きサマリア人のたとえ話」と関連付けられて考察される。
が、他の魔女や使い魔の名前は全て人間の名もしくは姓であるため、件の「善きサマリア人」(ルカによる福音書第10章に登場するたとえ話。困っている者がいれば例え敵国の人であっても助けてくれる人)をある種のダブル・ミーニングと見做すことはあっても、これをそのまま彼女の名前と解釈することは無いのが界隈では普通なようだ。
魔女の結界
アニメでは魔女がいる最深部しか出番がなかったが、最深部では一本道しかなく、その先には太陽をモチーフにしたような塔のようなものがある。
Elsamariaは敵に背を向け、その塔に向かって一心不乱に祈っている。
空にはひび割れたステンドグラスのようなものが浮いている。
BD/DVD版では結界の崩壊直前に全貌が映される。
それによると、結界は自由の女神に似た女神像の形をしており、さやかたちは像の右腕の上で戦っていたことになる。
影の魔女であるせいか、結界内のすべてのものは影のように黒くなる。
魔法少女まどか☆マギカポータブルでは最深部以外が明らかとなった。
影の中に浮かぶ桟橋があり、遠目に女神像が見える。
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魔法少女時代 |
常に祈り続けていることから修道女ないし、それに類する少女だったと思われる。
その性格は強い正義感を有しているものの、少々押しつけがましい。
全ての生命の平等を願って魔法少女になるが、平等がない世界の現実に絶望し、絶望や死の中にこそ真の平等を見出して魔女になったのだろう。
その性質に最も近い魔法少女は佐倉杏子だが、彼女は別個に存在した上に、魔法少女まどか☆マギカポータブルで別の魔女に変異したのでその可能性は消えた。
同じ教会出身ということで、彼女の妹の可能性が当初から指摘されている。
祈りの姿勢が第9話で杏子が見せたものに酷似していることがその傍証とされる。
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尚、モバゲー版では修道院をモチーフにした魔法少女、クレアが登場するが関連性は不明。
- 影の魔女は、生前たくさんの人々を救おうとしていたことから、魔法少女時代は「影」ではなく「光」もしくは「白っぽいもの」を使っていたのではないかとおもいます。しかしすべてを平等に救えないことがわかり、絶望し、それが「黒色の苦痛となり」今度は平等に殺してしまう「影」「黒」の魔女となったのではないでしょうか。 -- 光 (2013-10-12 23:30:05)
- 妹説はないわ。杏子が自分で「父親が私以外を残して一緒に心中した」って言いながら、家族全員の遺体を見るシーン流れるし。契約する前に妹は4んでる -- 名無しさん (2022-08-02 14:47:25)
最終更新:2024年03月12日 10:09