どうせ断られるんだったら、びくびくしながら人に会うのも馬鹿馬鹿しい。
最初はおそるおそる、といった感じで小売店に品物を見せては、けんもほろろに断られ、そのたびに落ち込んでいたA君だったが、そんなことが何度も続くうちにさすがに「開き直り」の気分が芽生えてきた。
別に後ろめたいことはないんだから、堂々と営業してやろう」
もともと、体育会系で体も声も大きいA君は、それからは噛ごめんください!」と勢いよく外回りをするようになった。
すると、その元気が功を奏したのか、話を聞いてくれるところが増えてきて、少しずつだが営業成績も上がりつつあるという。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年01月16日 09:45