相手に暗示をかけようなどと言うと、相手を思うままに操作するというような何か恐ろしいものをイメージしないだろうか。
「あなたは鳥になる。鳥です。さあ、自由に羽ばたいてください」と言われた出演者が、本当に羽ばたきながら会場内を走り回るテレビ番組の催眠ショーを思い出す方も多いだろう。
しかし、このような催眠的指示というのは、一時的なものであり、ましてそれが相手にとって受け入れにくいような指示であれば、実際にはそれを受け付けないで覚醒してしまうそうだ。
催眠の専門家によると「自由に他者を操れるのではないか」といった幻想から、催眠.を学ぼうとする人も多いが、実際にはテレビのショー番組のようにはいかないそうである。
実際の「暗示」とは決して恐ろしいものでもなく、現に我々も普段無意識のうちに使っている。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年02月12日 14:27