人の本音は世間話に出る(前野岳洋)

Aさんは取引先で初対面の人との打ち合わせの前に、最近の出来事について世間話をした。

すると相手は自分の意見を強く、しかも論理的に展開してきた。

Aさんは"この人とは、意見を引き出しながら論理的に進めたほうがいいな"と直観し、その方向で打ち合わせを進め、効率的に話をまとめることができた。

誰でも目的があるから話をする。

ビジネスの話もセールス、打ち合わせなどそれなりの目的がある。

私たちは目的を強く意識するほど立場で話す傾向がある。

そして、立場で話しているうちは本音が出にくい。

世間話にもビジネスの場で行われるかぎり相手との親しい関係をつくるという立派な目的がある。

しかし、仕事の本題に比べるとその目的もかなり幅がある。

話題も芸能界のたわいないことであったり個人的なことであったりするので、ずっと本音が出やすい。

その中から情報を取り出して相手との対応を変えることもできるのである。

人材育成コンサルタント・前野岳洋

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最終更新:2014年01月31日 11:06