電車に乗っている間中も気持が悪く、会社に着いて上司の前に立った時も、おそらく私の顔は真っ青だったことでしょう。
電話口では怖かった上司は、優しく言いました。
「君、いいから宿直室で寝てきなさい。
二日酔いが直ったら戻りなさい」
結局その日宿直室を出たのが四時頃、私は殆ど仕事をしませんでした。
夕方、私の上司はこう諭しました。
「寺田君、サラリーマンというものは、飲んだ翌日は這ってでも会社に出る、そういう心意気を持たなくてはいけない。
二度とこんなことがないように」
私は内心思いました。
昨日の夜といい、今の上司の諭しといい、なんかおかしい。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年03月17日 14:37