ある調査によると、三〇~五〇代の管理職に聞いた「部下のワースト言葉」には、マイナスの言葉がずらりと並んでいる。
たとえば、こんな言葉である。
「前例がないですよ」
「時間的にムリだと思います」
「それは不可能ですよ」
「これでも一生懸命やっているんですよ」
「どうしたらいいんでしょうか」
「いまやっています」
あなたもこのような言葉を何気なく使っていないだろうか?
もし、日常的に使っているとしたら、上司の不興を買っているかもしれない。
根性論だけでビジネスがうまくいくわけではないが、グチをこぼしたり、やる前からあきらめるようなマイナスの発言は、明らかに上司の気分を害する。
おそらく、ほとんどの上司は、困難に果敢に立ち向かう不屈の戦闘集団をつくりあげたいと思っているはずである。
そんな中でマイナスの発言を連発する人間は、戦う一員としてふさわしくないばかりか、チームのやる気を削いでしまうのである。
本人はやる気がないわけではないだろうが、何気ない言葉づかいひとつで上司に評価を下げられてしまうかもしれないということは知っておいたほうがいいだろう。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年04月11日 15:33