間違っても、正義や道徳の立場から、人間はかくあるべきだ、などと主張してはならない。
そのような説き方をすれば、十中八九、相手は不快な感情の波にのまれてしまい、もうこちらの話を聞くまいと、耳をふさいでしまうであろう。
自分の部下、あるいは自分の協力者になりそうな人には、自分が何を望み、どのようなことを欲しているかを明らかにしておく必要がある。
自分の望みを相手に強要することは、しばしば逆効果になりやすい。
しかし、だからといって、それを不明確なものにしておくと、相手はどのようにすれば、あなたの希望にそうのであるか判断のしようがないではないか。
大切なことは、相手にこちらの望みの何たるかを知らせておき、次に、相手にそれをしたくなるような気持ちにしむけることである。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年04月21日 14:38