異動直後は前任者以上の業績を上げたいと思う。
だが、そこでガツガツしてはだめ。
特に前任者の全面否定はいけない。
その失敗例とみられるのが森祇晶前監督時代の横浜ベイスターズ。
一年目、2001年のキャンプ初日、朝一番にバント練習を課した。
権藤博元監督のイケイケ野球ではダメとの判断から、手堅い野球の旗印を掲げた。
しかし、選手たちは自分たちの過去まで否定されたと感じた。
四番不在という事情もあったが、選手たちの自信喪失の気配もあり、2001年は3位。
二年目の2002年は最下位に沈んだ。
組織の人間は大体、その時々のトップを信じてやってきており、そこまで否定されると傷つく。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年05月26日 17:46