性格の不一致という言葉がある。
離婚の理由などにきわめて曖昧に使われるので、よく知られている。
なかには妙にカンぐる人もいて、アノ方面が駄目だったせいだろうとか、もっと具体的にはサイズの不一致と思う手合いもいたりする。
しかし、よくよく調べてみると、お互いにもはや聞く耳持たぬという状態になってしまっていることが、とりも直さず性格の不一致なのである。
亭主が何をいっても、オカミサンがすべて反対するし、オカミサンが話しかけても、亭主は聞
いたってどうにもなりゃあしねえんだと、最初から聞きもしない間柄になるのがこれである。
そこに決定的に失われている言葉は「なるほど」である。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年07月24日 09:43