上司は部下の評価や対話をフェアに進めなければならないが、それは期待する成績のレベルを下げるとか何事にも寛大になるということではない。
上司と部下は現状を打破すること、行動を起こすこと、所定の日までに一定の成績を収めることなどで合意して契約を交わすのである。
よって、上司はその「契約期間」中に活発なコミュニケーションが行われるよう留意しなければならない。
また契約の履行状況を部下と一緒に振り返り、契約の一部については完了したと言えるようにしなければならない。
得られた成果の評価について両者が合意できるように、契約には具体的な目標を盛り込むのが望ましい。
契約期間中のコミュニケーションも効果的に行いたい。
物事をフェアに進めれば、部下も自分の力を正直に評価するだろう。
しかし、成果の判断とそれに基づく行動の責任は、最終的には上司が負う。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2014年11月06日 09:49