故人と親しい間柄であれば別ですが、それほど親しかったわけではないときは、通夜の弔問は、焼香がすんだら早々に退出します。
酒食の用意が整えてある場合、「なにもございませんが、これも供養でございますのでどうぞ、一口なりと召し上がってください」とすすめられます。
そんなときは、「明日、告別式に参りますので……」と辞退します。
それほど親しいつき合いがあったわけでもないのに、近親者に混じって、いつまでも残って酒食のもてなしを受けるのは見苦しいものです。
もともと、通夜は、遺族、近親者など故人とゆかりのある人たちが遺体と最後の別れを告げ、故人をしのぶためのものです。
その意味では、それほど親しくない人は、通夜は遠慮して、葬儀、告別式に参列するのがよいのです。
ただ、告別式当日に、どうしても都合のつかないというときには、通夜に弔問します。
単純に、どちらかに参列すればよいというものではありません。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2015年10月08日 13:14