『ワーカーズ・コレクティブ』というのは、参加者全員が資金を出し合い、対等の立場で運営していく自主管理組織。
共同出資の会社とは違い、雇う人と雇われる人の区別はもちろん、上司と部下といった力関係もありません。
もともと自治体の市民事業として定着してきたワーカーズ・コレクティブだけに、その運営や経営が利益追求型でない点も特色でしょう。
たとえば、家庭の廃油を利用した石鹸工場の運営や無農薬野菜の流通、老人給食サービスなど、事業内容も福祉事業や環境保護事業といった社会性や公共性の高いものが目立ちます。
継続のためには利益や効率も大切ですが、それ以上に参加者の考え方や価値観を重視し、一人ひとりが主体的にかかわれることが第一と考えられているのです。
神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会が、そのマニュアルともいうべき、『働きづくり街づくりガイドブック』を出版しているので参考に。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2013年05月01日 10:50