自己本位の利益追求ではいけない(前野岳洋)

たとえ自分のアイデアだけにもとついて立案する企画でも、それによる利益を他の人には誰にも与えず、自分だけで独り占めしようという魂胆では、成功は覚束ないのである。

しかし、経済の高度成長期には、自己本位の企画を立て、利益の独占を追求しても、社会全体が押せ押せムードで前進しているため、ひとりよがりの欠点を誰からもとがめられず、立派にビジネスとして通用したものだ。

たとえば、高度成長時代、著名企業が、自己本位の立場から利益を追求して企画した商品として、各種の家電品とか食料品あるいは建築物等々、いろいろのブランドを思い出すが、これらは、いずれも無責任なひとりよがりの広告宣伝の支援を受けて、大量販売に成功したのである。

人材育成コンサルタント・前野岳洋

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最終更新:2016年03月30日 13:06