ゼロ戦といえば、第二次大戦中の名戦闘機として世界的に有名になっている。
ゼロ戦は、戦時中、約一万機もつくられ、米英をはじめとする連合軍を震え上がらせたのだが、このゼロ戦を、ふたたび、大量に製作して外国に販売しようという企画が進められている。
スワ武器輸出、と目くじらを立てる平和団体も出てきそうな話だが、それは、まだ経験脱却のできない人たちの考え方だ。
ゼロ戦は、いまや、武器ではなく、日本刀と同じように高級な芸術品なのだ。
しかも、その卓越した操縦性から、現代最高のスポーツ機といっていい。
平和な時代の、健全なスポーツ用名機として、ゼロ戦は、世界各国のレジャー航空界から引き合いが殺到している。
このように、経験を離れて考えてみると、落下傘も空に飛び上がるし、過去の武器もスポーツ用品になるのだ。
経験することは、とても重要ではあるが、経験から得たものにこだわっていると、新しい企画はできない。
このことを肝に銘じておきたいものである。
人材育成コンサルタント・前野岳洋
最終更新:2016年04月20日 09:38