メーカーが希望小売価格(標準小売価格)を設定しない商品価格の付け方。
商品の価格は一般に、メーカーが希望小売価格を設定、これに基づいて卸価格も決まるケースが多い。
オープン価格は小売業者や卸売業者がその時々の状況に応じて販売価格を決める。
需給が逼迫しがちだった高度成長時代には、メーカーのチャネル主導権が強く、希望小売価格方式が通りやすかった。
しかし、多様な業態の大型小売業が成長、小売業側の影響力が強まった結果、大型小売業者は、メーカー希望小売価格と実売価格を併記し、値引きを強調する販売方法を採用するなど、独自の価格戦略を展開するようになった。
これが「二重価格」として社会問題にもなり、家電業界に最も典型的に表れた。
前野岳洋
最終更新:2016年07月09日 15:03