盆棚は魂棚、精霊棚、先祖棚などともいい、位牌を安置して供え物をのせる棚です。
ここで僧侶が読経供養するのを棚経といいます。
盆棚は、室内に天井から縄で板を吊ってつくったり、戸外や戸袋の外側に設けたりもします。
関西では特別に棚を設けず、仏壇に簾薦を敷いて供え物をします。
江戸時代には仏壇に祭るのは略式とされ、戸外に葉付きの青竹を四隅に立て、上部を菰縄で結び、盆花やひょうたんなどをかけ、棚の周囲に青杉葉をめぐらしました。
盆棚をつくる日は、たいてい13日の朝ですが、新盆の家では1日から7日までに例年よりも大きく念入りにつくります。
しかし、現在では、一般の家庭では平常よりもていねいに仏壇を飾る程度でよいでしょう。
前野岳洋
最終更新:2016年09月16日 15:22