親戚や親しい友人に挨拶まわりをする

結婚と同時に生活の場も生活様式も変わり、したがって交友関係も変化してきます。

親しく往き来していた親戚とのつき合いも、新居が距離的に遠くなれば、以前のようなわけにもいかなくなるでしょうし、生活の変化とともに、友人との交際も思うようにならなくなる場合も考えられます。

挙式の1、2週間ぐらい前までに、一応の挨拶まわりをして、けじめをつけておきます。

昔のように晴れ着を着て、母親を同伴する必要はありません。

こざっぱりした外出着で気軽に出かけます。

「いろいろお世話になってありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

住まいが遠くなりますので、今までのようにお邪魔させていただけなくなりますが、どうぞお元気で。

折をみてまたうかがわせていただきます」

といった調子で、さらっとした挨拶を心がけるとおおげさにならなくていいでしょう。

親しい友人との、独身最後のつき合いは格別のものがありますが、今後も変わらぬ友人として末長くよろしくといった意味をこめて、挙式前のひとときを楽しく過ごします。

女性の場合、結婚するとどうしても夫中心の生活になり、独身時代の友人と疎遠になりがちです。

友人との交際は人生を楽しくする重大な要素ですから、とても残念なことというほかありません。

夫と築くふたりの家庭も大事ですが、同時にひとりの女性として、社会人としてもっと社会に目を向け、友人との交際の輪を広げるべきでしょう。

結婚してからは、つき合うのは夫と隣近所だけというのでは、あまりに寂しすぎます。

友人は何よりもたいせつな財産だといわれます。

女性も結婚を境にして友人を失うことのないように、独身時代からの友人はいっそう大切にして心の通った交際を維持し、さらに機会あるごとに新しい友を発見しては、新鮮な交友関係を作りあげて行くように努力したいものです。


前野岳洋
最終更新:2017年05月01日 10:34