年賀状

年賀状といいますと、すぐ浮かんでくるのは、謹賀新年、恭賀新年、迎春、賀春、賀正、新年おめでとうございます、あけましておめでとうございます、などです。

あなたのお手もとにきたのも、こんなのが多いのではないでしょうか。

これを紋切型、形式的といえばそれまでですが、それでは独創的、個性的な年賀状を書こうとなると、たいていのかたが、ハタと当惑するのではないでしょうか。

独創的、個性的はけっこうですが、あんまりそれが実行されず、謹んで新年を賀す、とでも書くところさえ、謹賀新年と漢文調が多いのを見ますと、どうもこうしたものは、伝統的であるほど受け入れられやすいとみえます。

こうはいっても以前は、平素の疎縁を謝す、などといったのが、さすがに近ごろでは、日ごろご無沙汰申しわけありません。

貴家のご多幸を祈ります。になったようです。


前野岳洋
最終更新:2017年10月07日 12:09