プロローグ
古代の「大戦争の時代」は五文明世界を滅ぼし、暴走した技術力は大陸を海に沈ませた。
その後も築かれた数多の尖塔は海上に顔を出していたが、それも長い年月のあいだに去った。
それから幾つもの、異様な、美しくも恐ろしい帝国が興っては滅び、その跡に未来を築いた。
地上は緩やかに、そして時に激しく変化を見せていたが、その長い年月、月は相変わらず、秘密を保ったまま穏やかな顔を見せ続けていた。
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いつかの時代。どこかの世界。
五文明はある程度の緊張を保っていたが、その緊張が破られる時が来た。
だが、先日の暴走事件を鎮圧したナイト・サムライがこれに介入、財閥と一門の権力を以って休戦に持ち込むことに成功する。
これら一連の事件は、勢力を縮小させていたナイト・サムライが再興し、再び勢力を持ち始めたことを世界に印象付けるのだった……。
ある日、ナイト再興を祝って祝宴が開かれていた。
各財閥と主も顔を見せ、最強と謳われる騎士が集い、模擬戦も行われるほどの盛り上がりを見せていたが、そこに新興の一門
因果の騎士達が登場、魔弾を乱射し、会場を混乱と罵声と悲鳴に陥れる。
そして、この混乱を起こした張本人
因果大公ディオゲネスⅠ世は仲間に魔弾を止める合図をすると、因果一門の旗揚げと全ナイトに対して、高らかに宣戦布告を行った。
その旗揚げを危険視する者たちがいた。
サムライの名門・幽朧。彼らはこの世の理を無視する因果一門に対し、脅威と敵意を抱く。
それが、後の戦いの発端になると知らずに。
一方、サムライの名門・武烈一門内では、あるほころびを見せていた。
次代棟梁に、誰がなるのか――。
一門内はその座に継ぐ者として、コマンド族と龍族の二大勢力に分かれつつあったのだった。
世界は間違いなく、揺れていた。それも、悪い方に。
その発端は、些細な物だった。
幽朧のある武士が、因果の騎士に斬り掛かった。理由など無かった。
だが、襲った騎士は、楽々とそれを返り討ちにした。
不幸にも、彼らが襲ったのは、因果一門のNo.2と称される、
因果の不死卿フィーニクスだったのだ……!
フィニークスは激憤し、ディオゲネスの許可を得た後、因果一門最強と謳われる
不死大隊を率い、幽朧を襲撃する。
――かくして、戦争は再び起こった。この戦いは後の世に
真理戦争と呼ばれる事となる。
戦争が始まるや否や、瞬く間に幽朧は因果の勢いに飲み込まれ、一門としての維持が困難になるほど力を失っていった。
その惨状を見た幽朧の王、
幽朧王クレニアムは恥を忍びながらも、邪眼財閥の
邪眼皇ピョートルⅡ世と会談。ピョートル側も先日の宣戦布告に対し、戦いの準備を進めており、協力を約束した。
更に、天雷、氷牙財閥も参戦を決意し、ピョートルⅡ世を指揮官に連合軍が結成。
混迷の戦乱と呼ばれた、世界大戦の始まりである。
彼らは不死大隊の不死性に苦戦しながらも、やがて一人、また一人と倒してゆく。
しかし、ふとした油断――から、
邪眼皇ピョートルⅡ世、凶弾に倒れる。
その亡き骸は幾億の魔弾に潰され、その魂は
因果律の無い世界へ送られた。
指揮官を失い、混乱する連合軍。孤立する天雷と氷牙、幽朧軍。
更に、邪眼財閥は一門内の混乱を鎮めるため、戦線を縮小を開始。
もはや、これまでか。さらばだ――。
しかし、ある男が立ち上がる。
蒼狼の頭領、
蒼狼の覇者チンギス・ハーンが一門共々参戦、自ら指揮官を買って出たのだ。
新たな仲間を加え、息を吹き返す連合軍。……だが。
戦場に一閃がきらめき、周囲の者は全て斬り倒されていた。
放った者は
武烈の聖霊王アナイアレイト。武烈コマンド族の長である。
為すすべもなく、彼の殲滅剣術に圧倒され、倒されて、追い詰められてゆく連合軍。
チンギス・ハーンは迫りくるアナイアレイトに対し、直接戦いに臨むことを決意。
大剣を手に取り、アナイアレイトに斬りかかろうとした時――。
天は彼らを見捨てていなかったのだ。
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炎弾がアナイアレイトに襲い掛かる!
不意を突かれ、傷を負った彼が見たのは、武烈ドラゴン族の長、
武烈の超竜ヴァディーパ。
武烈コマンド族が因果側に参加したことを知ったチンギス・ハーンが、旧友であり、戦友でもあるヴァディーパに救援を求めていたのだ。
再び息を吹き返す連合軍。ヴァディーパの消滅炎弾が咆哮を上げ、敵に落ちてゆく。
その様子を見て、沈黙していた、没落せし名門魔光が参戦!!
もはや形勢は逆転した――。
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最終更新:2011年02月26日 05:02