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マジカルスキャナ

「マジカルスキャナ」とは、さまざまな高性能の機械を使って「ある物体」を分析した映像を見て、その物体は何かを当てるクイズ。ハイテク、コンピューターといったデジタルな当時の番組全体の世界観を一番反映したクイズともいえます。

第2回・1990年11月3日放送より登場。書き問題・通常の早押しクイズ・居残り早押しクイズと解答スタイルやクイズそのものでモデルチェンジがありましたが、およそ4年間続きました。

1994年4月からは「マジカルアナライザー」とタイトルを変え、新たに物体の重さのデータ+物体から出る音のヒントで、「見る」だけでなく「聞く」要素も加わりリニューアルされました。

 

基本ルール

このクイズで分析に使われた機械は以下の6種類。パネラーはこれらから撮影された映像と具体的な分析結果のナレーションをヒントに、分析された物体は何であるかを当てます。

  • CTスキャナ
    物体の断面映像を表示する。CTとは「Computed Tomography」の略。
     
  • サーモグラフィ
    物体の温度分布をスペクトルカラーで測定。基本的に高温部分は赤や橙、常温に近い部分は黄色や緑、低温部分は青や水色などで表示。
     
  • ファイバースコープ
    物体の表面や内部を接写した映像を表示する。
     
  • 顕微鏡カメラ
    物体の表面や内部の一部を超拡大したものを映し出す。100倍レンズと40倍レンズの2種類がある。
     
  • 3Dデジタイザー
    物体の立体的な形状を測定し、データ化した映像を表示する。青い背景に大まかな輪郭を細かい白線で描き、物体を回転させた映像と、赤い背景に物体の凹凸を白と黒で描いた静止画の映像の2パターンがある。
     
  • オシロスコープ
    物体から出る音を測定する。「マジカルアナライザー」となってから登場。

 

ちなみに当時エンドロールで「協力」として出ていた以下の企業名は、それぞれマジカルスキャナ/マジカルアナライザーで使用した機器に関する企業・メーカーでした。

  • (GE)横河メディカルシステム(株)→CTスキャナ
  • 日本アビオニクス(株)→サーモグラフィ
  • MACHIDA→ファイバースコープ
  • NISCO→顕微鏡カメラ
  • 金花舎→3Dデジタイザー
  • 日立電子株式会社→オシロスコープ

出典・参考:
・GEヘルスケア(旧・GE横河メディカルシステム株式会社)公式サイト内「CT」ページ→コンピュータ断層撮影 | GE HealthCare (Japan)
・日本アビオニクス公式サイト→接合装置・赤外線カメラ・サーモグラフィ・マイクロエレクトロニクスの日本アビオニクス
・MACHIDA(株式会社町田製作所)公式サイト→株式会社町田製作所(ファイバースコープ・内視鏡)
・NISCO公式サイト→ニスコ株式会社

 

コーナー形態の変遷

放送期間(レギュラー放送) クイズタイトル ルール等
1990/11/3~1991/4/27 マジカルスキャナ CTスキャナ・サーモグラフィ・ファイバースコープの3つから
それぞれ1回ずつ分析された映像をもとに書いて答える
1991/5/25(※1)~1991/9/21 早押し
マジカルスキャナ
口答での早押し。1人が正解したら終了、お手付きは1回休みのルールに。
頭脳指数は200からスタートして最後は0。
1991/10/26~1992/5/23 顕微鏡カメラ・3Dデジタイザーの映像も加わり(※2)、
以降は「居残り早押しクイズ」形式に
頭脳指数は200からスタートして最後はマイナス50。
1992/7/4~1993/1/16 イラツキ早押し
マジカルスキャナ
解答権をルーレットランプで決めるシステムに。
1993/1/23~1994/3/26 早押し
マジカルスキャナ
ルーレットシステム廃止。通常の居残り早押しクイズスタイルに。
頭脳指数は100からのスタート。
1994/4/7~1994/9/22(※3) マジカル
アナライザー
「オシロスコープ」と物体の重さのヒントが加わり、改題でリニューアル。

※1:早押し形式初登場は1991年3月30日放送の『大マジカル頭脳パワー!!スペシャル』。
※2:顕微鏡カメラ、3Dデジタイザーの初登場は1991年10月12日放送の『大マジカル頭脳パワー!!スペシャルⅡ』。
※3:コーナー最終回は1994年10月13日放送の『大マジカル頭脳パワー!!新バトル王スペシャル』。

 

魅力POINT 分析されたデータから分析する難問クイズ!

ハイテク機器を使って正解そのものズバリを映しているのに、そう簡単に当てられないのがこのクイズの大きな魅力。

  • サーモグラフィでの表面温度が何℃といった数値のデータなどから読み取る「分析力」
  • CTスキャナの断面映像のヒントをもとに物体の輪郭、3Dデジタイザーによる立体イメージ映像などから物体の形状をつかむ「想像力」
  • 顕微鏡カメラ・ファイバースコープでの物体の一部が拡大された映像をよく見てそのものの特徴をつかむ「観察力」

など、さまざまな視点から答えを導くために頭を働かせなければならず、『マジカル』のクイズの中でも難易度の高いクイズでした。

 


 小ネタDATA 書き問題時代のデータあれこれ

1人正解 2人正解 3人正解 4人正解 5人正解 全員不正解
7回 8回 4回 1回 0回 1回

書き問題形式では全部で21問出題されました。全体正解率(正解者延べ人数/パネラー延べ人数)は37.1%。1問あたりの正解者の数は5人中2人正解のケースが最も多く、全員正解は1回もありませんでした。

この時代は所ジョージさんの正解率は特に高く、初登場した第2回放送から9週連続正解。出演した19回の放送のうち15回正解しています(正解率78.9%)。
 

頭脳指数100 頭脳指数120 頭脳指数130 頭脳指数140 頭脳指数150 頭脳指数160
3問 4問 2問 2問 8問 2問

その21問の設定された頭脳指数の平均は135.2。頭脳指数が100より高いと難しい問題とされるので、頭脳指数150の問題が飛び抜けて多いことからも難易度は高め。頭脳指数100未満での出題は1問もありませんでした。

 

 EPISODE 「マジカルスキャナ」独特のボーナス点獲得の基準

書き問題時代、答え(正解)に幅のある他の問題と違い、このクイズは答えが1つに限定されるので、「マジカル君の答え」を超える発想の別解を出してボーナス点を獲得することができませんでした。

そのため、物体の産地や特徴などより具体的に細かい部分まで指摘した上で正解するとボーナス点がもらえるという形をとっていました。
(例:答えが「ふぐ」の場合、「下関産(産地を特定)のトラフグ(フグの種類まで指摘)」といった具合に解答。それが正しければボーナス獲得。)

・・・

 

魅力POINT ユニークな早押しスタイルの「イラツキ早押しマジカルスキャナ」

第50回・1992年7月4日放送~第65回・1993年1月16日放送まで「イラツキ早押しマジカルスキャナ」というタイトルで、パネラーの誰かが早押しボタンを押すと、ルーレットのように1席ずつ点灯する動きを繰り返すパネラー席のランプが、押した人を含めまだ正解していないパネラーの中から1人の席のところで止まり、最終的に止まったパネラーに解答権が与えられるという、問題自体はそのままに解答システムを変えたルールで行われました。

答えがわかったパネラーがボタンを押しているのになかなか解答権が得られなかったり、答えがわからず押していなかったパネラーが、他のパネラーが押した結果、たまたま自分に解答権が来てカンで答えてみたら正解してしまったといった一般的な早押しクイズでは見られない、「誰よりも早くボタンを押せばその人に解答権が与えられる」という早押しの当たり前のルールを覆す新しい形の早押しスタイルを生み出した・・・

 

 EPISODE 「ブロッコリーの白いの」・・・所ジョージさんは野菜に疎い!?

・・・

 

 考 察 「物体」の人間ドックという発想

本来、CTスキャナは人体の臓器の形や患部などの撮影に用い、サーモグラフィは手足の血流の低下などの診断の際に人体の表面温度分布を測定する時に用いるなど医療の現場で使われる器具。

このような健康診断・人間ドックなどで使う機器で「人体」を調べるという当たり前のことを、「物体」でやってみるとどうなるかというユニークなアイデアのもとに生まれたと思われるこのクイズ・・・

「普段よく見る物体」を「普段あまり見ることのないカメラで撮影された映像」という・・・

 

最終更新:2026年01月04日 17:12