突如現れた海賊ルザフによって
アフマウと人形たちはさらわれてしまった。
命を賭して逃がしてくれたリシュフィーの
ためにも、海賊の行方を追おう。
Rishfee : うっ……。
ハァ、ハァハァ……。
Rishfee : !?
Rishfee : アフ……マウさま……?
Mnejing : ……アフマウ。
もう少しだぞ。
Aphmau : ……ハァ……ハァ……。
Aphmau : う……うん……。
Aphmau : も、もう……ちょっと……
あと……ちょっと……。
Aphmau : メネジン、もっと……
こっちに……来てちょうだい。
マウのこと、ひっぱって……
Aphmau : メネジン?
??? : ……くすくすっ。
Flit : このブリキ人形くんは
ぼくがいただいていきますっ。
Aphmau : メネジン……!
Mnejing : ……無礼な!
放せ! 放さぬか……!!
Flit : おやおや。
ゼンマイを巻きすぎたんでしょうか?
元気なお人形くんですね~。
Flit : でも、いいんですか?
今、ここでぼくが手を放したら
君は下に落っこちて……
Flit : スクラップになっちゃいますよ?
Aphmau : ……お願い、やめて!
Flit : くすくすくすっ……。
寝つきがよいですね。
……いい心がけですよ。
Flit : 壊れちゃったら、
元も子もありませんからねぇ。
こちらのお人形みたいに。
Aphmau : !?
Luzaf : こんなものが
厄災の双人形……だと?
Flit : ええ、きっと。
Aphmau : 返して!
Aphmau : それはマウの……
マウの、アヴゼンなんだから!
Luzaf : 今、なんと言った?
Aphmau : もうっ、
マウのアヴゼンを返してって
言ったの!
Luzaf : クッ……
ククククッ……。
Aphmau : な、なんなの……。
Luzaf : フリット。
どうやら、アヴゼンとメネジン……
双人形で間違いないようだ。
Luzaf : 作戦会議に遅れ、
指の1本でもマムージャにくれてやらねば
なるまいと思ったが……
Luzaf : 失うどころか、
こんな拾い物をするとは。
Flit : アイアイサー!
Aphmau : ……待って! マウも!
Rishfee : お止めください、
アフマウさまっ!
Rishfee : あ、アフマウ……さま……。
Rishfee : なんということだ……
僕は……僕は……。
Rishfee : …………。
Rishfee : !?
Rishfee : 足音が聞こえる!
Rishfee : ……70
いや、100……200か!?
Rishfee : ……トカゲどもが大勢、
こちらに向かってきている。
Rishfee : 僭主が言っていた
後始末の兵とやらだろう。
なぶり物にする気だ……。
Rishfee : いいか?
聞け、[Your Name]。
Rishfee : あちらからの
足音はまだ少ない。
君は、そこからの脱出を試みてくれ。
Rishfee : そして、無事に
脱出できたらアフマウさまを頼む。
Rishfee : これでも
僕は不滅隊のはしくれ。
Rishfee : 僕は、ここで敵を防ぐ!
Rishfee : もとより
命は聖皇さまに捧げている。
同情はいらない……。
Rishfee : さぁ、行けっ!
Rishfee : クルト4よりアスランへ……
クルト4よりアスランへ……。
Rishfee : アルトゥンはさらわれた……。
Rishfee : 繰り返す……。
アルトゥンはさらわれた……。
Rishfee : ……我、山猫の傭兵に
追跡を託せり……。
Rishfee : 繰り返す……
我……。
バトルフィールドクリアタイム:[Number]分[Number]秒
現在のベストタイム:[Number]分[Number]秒
Naja Salaheem : 幽霊船の情報を何か
知らないかだってェエエ!?
Naja Salaheem : ブルブルブルブルッ……
あたいに、そんなこと聞くんじゃないよっ!
Naja Salaheem : というか、あんた以前に
「ドゥブッカ島の外れ」から乗りこんだとか
なんとか言ってなかったかい?
Ovjang : ドンブラコッコー!
ドンブラコーッ!!
Aphmau : お船は、進むよ~
どこまでも~♪
Ovjang : ドンブラドンブラ、
ブラブラブラコーッ!
Mnejing : ……お前たち……。
Mnejing : ……落ち着きが
ないにもほどがあるぞ……。
Ovjang : ドンブラドンブラ、
ブラブラブラコーッ!
Ovjang : めねじんヨ!
Mnejing : ……如何した?
Ovjang : モット、すなおニ
ふなたびヲ、楽シムガよイ!
Ovjang : ドンブラドンブラ、
ブラブラブラコーッ!
Ovjang : たのシイゾ♪
Aphmau : マウも♪
Mnejing : ……そろそろ
静かにしたらどうだ?
Ovjang : なにヲいウ。
よろこビヲ、がまんスルナド、ぐノこっちょう!
Aphmau : そうよ、メネジン……。
Aphmau : だって、
この幽霊船ってば……
Aphmau : 想像してたよりも、
ずーっとわくわくする乗り物なんだもの!
Ovjang : あふまうヨ。
まどノ、そとニ、なにガ、みエル?
Aphmau : そうねぇ……
あ、アヴゼン! あれってもしかして……
Aphmau : ワラーラの火じゃない!?
Aphmau : ほら、また……あそこよ!
Ovjang : オオッ!
Ovjang : ほのおガ、とンデル~!
Mnejing : ……アフマウ。
Aphmau : なぁに?
Ovjang : なんダカ、
ぶきみナえダナ……。
Aphmau : お城と街が……
燃えてる……どこなのかしら?
Aphmau : まさか……
アルザビ?
Mnejing : ……違うな。
……これは、なにかの寓意だ……。
Aphmau : うん、そうよね……。
Ovjang : ドウシテダ?
Aphmau : だって
この巨人みたいな塔は、
なんだか動いてるみたいだし……。
Mnejing : ……槍を構えている騎士なぞ
空に浮いておるしな……。
Aphmau : ……まって。
巨人と、騎士……
Aphmau : 巨人と騎士……。
Aphmau : そうよ!
Aphmau : ここに
描かれてるのは
鉄巨人アルザダールと冥路の騎士だわ!
Ovjang : デハ、モシカシテ
モシカスルト、コノえハ!?
Aphmau : ええ、たぶん……
Aphmau : 「審判の日」……。
Luzaf : ……こいつは驚いた。
その絵の主題を知っているとは。
Aphmau : ルザフ提督!
Luzaf : ……ふっ。
Luzaf : 安心しろ。
とって食ったりはしない。
Aphmau : …………。
Luzaf : お前の言うように
その絵は900年ほど前、この地で起きた
審判の日を描いたものだ……。
Luzaf : 西方では、
超新星ゴルディオスにより
夜をなくした年……
Luzaf : 天晶歴元年として
知られているな。
Aphmau : 知ってるもん……。
……マウだって……。
Luzaf : マウ?
それがお前の名か?
Mnejing : ……無礼な!
Ovjang : あふまうサマ、トよベ!
Luzaf : 驚いたな。
その人形、お前が操っているのか?
Aphmau : マウのこと
お前って呼ぶなんて……!
Ovjang : れでぃニ、たいシテ
しつれいシチャウゾ!!
Luzaf : あ、ああ……。
すまない……。
Mnejing : ……で、ルザフよ。
……我々をどうするつもりだ?
Luzaf : おいおい。
勘ちがいしてもらっては困る。
Luzaf : 勝手についてきたのは、
お前ら……。
Aphmau : …………。
Luzaf : アフマウ……たち、だろう?
Aphmau : じゃあ、
ここで、マウたちを下ろしてよ。
Luzaf : ……残念だが、
それはできない。
Luzaf : その双人形には
最初から用があるからな。
Luzaf : それに
人形を操るアフマウ……
君も、今や無関係ではなくなった。
Ovjang : いイゾ!
ドウセ、こうきゅうニハ、
もどラヌツモリダカラナ♪
Luzaf : !
皇宮の関係者か……。
Aphmau : アヴゼン! シーッ……。
Luzaf : ……まぁ、いい。
部下には手を出さぬよう言っておこう。
この船の中なら、好きにうろついて構わない。
Aphmau : 待って!
Aphmau : なんで? なんで、
あなたは海賊をしたり、アヴゼンをさらったり
悪いことばかりしてるの……。
Aphmau : 目的は、なんなの?
Luzaf : ……目的……か……。
Luzaf : いずれ、わかる。
Luzaf : アトルガン……いや、
この世界すべての人間が知ることになる……。
Luzaf : いずれな……。
■関連項目
アトルガンミッション ,
翡翠廟
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最終更新:2015年07月15日 18:44