依頼者:
ミシュハル(Mishhar)
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アルザビ辺民街区・蛇王広場
依頼内容:
部下のイスィーン(Isween)が
夜に
ワジャーム樹林で何をしているのか
様子を見てきてほしい。
Mishhar : 「小さな穴が巨船を沈没させる」
という言葉を知ってるかい?
Mishhar : どんな小さなことでも、
軽視すると取り返しのつかないことになる。
という意味の言葉だ。
Mishhar : 俺の部下に
イスィーン(Isween)という男がいるんだが、
最近、どうも様子がおかしいんだ……。
Mishhar : そいつは
剣よりも書物のほうが似合う男で、いまだに蛮族を
見ては膝がガクガク震えるような奴さ。
Mishhar : 自分の意思なんてものも
持っておらず、この部隊にも周りから無理やり入れ
させられたと聞いている。
Mishhar : だがな……。
そいつが近頃、戦闘に参加することを拒み、
おまけに義勇兵を辞めたいとまで言い出した。
Mishhar : 仲間の話によると、夜になると
1人で「ワジャーム樹林」のほうへ歩いていっては、
日の出とともに街へ帰ってくるらしいのだ。
Mishhar : 1人でモンスターが
うろつく樹林へ行くなんて、
どう考えてもおかしいと思わないか?
Mishhar : 俺の役目は
部隊という名の船の舵を取り、
そして、蛮族討伐という目的地へたどり着くことだ。
Mishhar : そのためには、
どんな小さな問題もおろそかにせず、隊長としての
任務をまっとうしなければならない。
Mishhar : 俺は、決して
この船を沈めるわけにはいかないんだ。
Mishhar : ……わかるだろ?
Mishhar : ひとつあんたに頼みがある。
イスィーンが、夜にワジャーム樹林へ行って
何をしているのか、様子を見てきてほしいんだ。
Mishhar : 本来なら俺の部下に行かせたい
ところなんだが、事が事だけに変な噂が流れると、
部隊の士気にも影響が出てしまう……。
Mishhar : ほんの些細な
ことなのだが、よろしく頼む。
Mishhar : 俺の考え過ぎならいいのだが……。
(指定時間外に???を調べる)
特に何もないようだ。
(20:00~4:00に???を調べる)
なにか言い争うような声が聞こえる……。
Isween : いったいどういうことなんだ?
理由をきちんと話してくれないか?
Gukool Ja : ダカラ、会ワナイ、モウ。
ソレダケ。言エナイ。理由。今、タダ。
言エナイ。
Isween : いっしょに
戦いを止めさせようって言っていたじゃないか!?
あれは嘘だったのか!?
Gukool Ja : …………。
Gukool Ja : !!
Gukool Ja : (来テイル、仲間、
ソコマデ、スグ。逃ゲル、オ前、早ク、危ナイ!)
Isween : (おいっ!
どういうことなんだ!
なぜ仲間にここで会うことがバレているんだ?)
Gukool Ja : …………。
Isween : (グクージャ(Gukool Ja)!
俺達また会えるんだよな?
おいっ! 答えてくれよ!)
Isween : グクージャ……。
Mishhar : おお、あんたか。
Mishhar : 実は、
あの件のことなんだが……。
嫌な予感が的中したようだ。
Mishhar : ある情報筋から、
イスィーンが「ワジャーム樹林」で
蛮族と密会していたとの報告を受けた。
Mishhar : 信じたくないことだが、
まさかあいつが蛮族どもに
情報を漏らしていたとでもいうのか……。
Foudeel : イスィーン!
いったいどういうことだか説明しろ!!
Isween : …………。
Bashraf : てめえは、
俺達だけじゃなく
街の人達まで裏切ったんだぞ!!
Isween : …………。
Wahboud : おいっ!
いい加減、何とか言いやがれっ!!
Mishhar : おい、お前ら
そのへんにしておけ。
Mishhar : イスィーン。
お前が別に後ろめたいようなことを
していないのならわけを話せるはずだ。
Mishhar : 俺は、お前が夜中に
どこへ行って、誰と会おうがかまわない。
Mishhar : だが……、
会っていた相手が蛮族なら話は別だ。
Mishhar : この部隊の者達は、
街の人々を救うため、己の命をなげうってまで
蛮族と戦っているんだぞ。
Mishhar : そんな中、
お前は蛮族と会って何をしていたんだ?
皆が納得できるようにきちんと話してくれ。
Isween : …………。
……わ……わかりました。
Isween : ……あれは、
蛮族が大挙して攻めてきたときでした……。
Isween : その頃の私は、
戦いに対する信念も持たず、ただ、周りの仲間に
流されるがまま戦いに参加していました。
Isween : もともと戦うことが
嫌いだった私は、周りに流され戦いに参加している
自分が嫌で嫌でたまりませんでした……。
Isween : でも……
街の人々を救うためだと自分に言い聞かせ、
気持ちに折り合いをつけようとしていました。
Isween : その戦いの最中、
私は1匹の蛮人に追われ、気がつくと
街の外れまで来てしまいました……。
…………………………………………………………………………………………
Isween : はぁはぁ。
なっ、なんとか、まけたか……
Isween : !!
Gukool Ja : !!
待って!!
Briallen : この獣人さんが
捕まってるところを助けてくれたの……。
Briallen : だから
獣人さんをいじめないで!!
Gukool Ja : 嫌イ、戦イ。
カナシイ、戦イ。ダカラ、止メル、戦イ。
…………………………………………………………………………………………
Isween : その言葉を聞いた瞬間、
私の心のモヤモヤは綺麗に晴れ渡りました。
そう……「戦いを止めさせればいいんだ」と。
Isween : ……それから我々は、
夜にワジャーム樹林で会い、
どうにかしてこの戦いを止めさせられないか、
と話すようになったのです。
…………………………………………………………………………………………
Isween : 戦いをなくす
なにか良い策はないものか……。
Gukool Ja : 無クシタイ、戦イ、我ラ。
無クシタクナイ、戦イ、我ラ。
Isween : ん!?
我ラって……戦いをなくしたいのはお前だけだろ?
じゃあ「我ラ」じゃなくて「我」じゃないのか?
Isween : お前はお前だろ?
他の奴とは違うお前だけの意思を持っているんだろ?
なら「我ラ」じゃなくて「我」だろ?
Gukool Ja : ……我……?
我ラ……。
Gukool Ja : 我……、
無クシタイ、戦イ。
我……ラ、無クシタクナイ、戦イ。
Gukool Ja : ……難シイ。
…………………………………………………………………………………………
Isween : 私達は、
何度も会い、多くの話をしました。
Isween : そして、いつしか
昔からの友人であるかのような友情を……
Mishhar : それで、
ワジャーム樹林でその蛮人と会っていたんだな?
Isween : はい……。
ただ…………。
Mishhar : ……ただ?
キャー!!
Isween : !!
Isween : グクージャ!!
こんなところで何をしているんだ!!
Isween : グクージャ!!
なぜなんだ? 嘘だと言ってくれよ!
Foudeel : イスィーン!
あいつがお前の言っていた蛮人なのか?
全然話が違うじゃねぇか!!
Bashraf : あいつはお前から情報を
聞き出すために近寄ってきたんだよ!
お前は騙されてたんだよ!!
Isween : そ……そんな……。
じゃあ、なぜグクージャは、
1度あの子を助けたりなんかしたんだ……。
Isween : ……俺、
あいつに直接聞いてきます。
絶対に何かの間違いです!
Mishhar : 隊の者は、
直ちに女の子を救出するため奴の後を追え!!
決して見失うな!!
Mishhar : イスィーンの奴……。
あの蛮人が向かってる場所がどこだか
わかってるのか?
Mishhar : 「
マムーク」。
……敵の本拠地だぞ。
Mishhar : さすがにこの人数で
マムークへ向かうのは危険すぎる……。
Mishhar : すまないが
あんたもいっしょにマムークへ行って
手助けしてくれ。俺もすぐに後を追う。
(???を調べる)
Gukool Ja : デキナイ。
ヤハリ、引キ渡ス、オ前、ボスニ。
逃ゲロ、オ前、イケナイ、ココ。
Briallen : ……えっ?
でも……
Gukool Ja : 平気。
強イ、我ラ、人ヨリ、ズット。
グクージャ、平気。守ル、オ前、安心。
Gukool Ja : オ前、逃ゲル、早ク!
Briallen : きゃーっ!!
Golaal Ja : 懲リナイ、オ前。
捨テロ! 考エ。
ナクス、戦イ、捨テロ、考エ。
Gukool Ja : 間違イ、戦イ。
諦メナイ、戦イ。考エル、戦イ。
……ボス、考エ、間違イ!
Golaal Ja : 間違イ……!?
オ前、捨テナイ、考エ、捨テナイ。
我ラ、不必要。オ前、不必要。
Mishhar : これでよかったのだよ。
だが、子供を巻き込むのはやめてもらいたいな。
Golaal Ja : 返ス、子。
試シタ、アイツ。間違イ、アイツ。
Mishhar : わかった。
……だが、二度とやるなよ。
Mishhar : それより、まずいことになった。
上層部が俺達の動きに感づきはじめたようだ。
Mishhar : 注意をそらすため、
そいつとイスィーンが密会していたとの噂を流して
おいたが、しばらくは行動に気をつけろ。
Golaal Ja : 覚エテオク。
…………………………………………………………………………………………
Isween : グクージャ!!
大丈夫かっ!?
Gukool Ja : 戦イ、止メタイ。
止メタイ、ボス。
Gukool Ja : 我ラ、デキナイ、止メル。
戦イ、止メル、デキナイ。
何故……。
Gukool Ja : 出逢イ、オ前。
アノ日、覚エテル、今モ……
Gukool Ja : 忘レナイ、オ前。
我ラ……
Gukool Ja : 忘レナイ……
我……
Gukool Ja : 友達……。
オ前……。我……。
Isween : しっかりしろっ!!
グクージャ!!
Gukool Ja : ……我、オ前ト
戦イ、イッショニ、止メサセル、デキナカッタ。
……スマナカッタ……。
Isween : グクージャ!!
(???を調べる)
特に何もないようだ。
Mishhar : ああ、あんたか。
……ん? なにかいいたそうだな?
Mishhar : そうか……。
マムークでの出来事を見ていたんだな。
Mishhar : まさか、俺が蛮族の
仲間だとでも思っているんじゃないだろうな?
Mishhar : たしかに俺は
マムージャ達と会い、そして情報を交換していた。
Mishhar : 時には、
敵と繋がったほうが有利に運ぶこともあるんだよ。
力で押すだけが戦いじゃない。
Mishhar : 俺は俺のやり方で
この街を守ろうとしただけさ。
Mishhar : 実は、最初から
イスィーンとマムージャが密会してるのも
知っていたのさ。
Mishhar : だが、それを知ったマムージャ達が
頭に血をのぼらせて怒っていたんで、イスィーンの
護衛のため、様子を見に行ってもらったんだよ。
Mishhar : あんたのような
腕の立ちそうな冒険者がいれば、向こうも簡単には
手を出せないからな。
Mishhar : まぁ、結果的には
襲われなかったんだ、いいじゃないか。
冒険者には危険に身を委ねる覚悟も必要だろ?
Mishhar : なに?
イスィーンはどうしたかって?
Mishhar : あいつは、除隊したよ。
Mishhar : あのマムージャの
友人の意志を継ぎ、戦いを止めさせるとか……。
Mishhar : その時のあいつ、
隊にいたときとはまるで別人みたいだった。
良い目をしていたよ……ふっ。
Mishhar : 以前あんたに
「小さな穴が巨船を沈没させる」って話を
したことがあったよな?
Mishhar : もしかしたら
あいつが、この忌々しい戦いを終わらせる
小さなきっかけになるかもな。
Mishhar : どんなに
大きな巨木だって、みな小さな木から育つ……。
俺はあいつの成長を心から応援してるよ。
Mishhar : そして戦いが終わり、
俺の仕事がなくなれば嬉しいね。
Mishhar : 何故かって?
Mishhar : そりゃ……
戦いのことを考えずに飲む酒はうまいからに
決まってるだろ。
Mishhar : あんたには
いろいろと世話になったな。
Mishhar : おっと、
俺がマムージャ達と繋がっていたことは
誰にも言わないでくれよ。
Mishhar : タダとはいわんよ。
口止め料ってことでこいつをあんたにやろう。
アトルガン白銀貨を手にいれた!
アトルガン白銀貨
銀で鋳造されたアトルガンの通貨。
皇国のシンボル蛇王ザッハークが刻印されている
Mishhar : あんたには
いろいろと世話になったな。
■関連項目
アトルガン白門
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最終更新:2014年07月22日 23:56