翠緑のむこうへ(後編)

The Prince and the Hopper
依頼者:
 マウダール(Maudaal),
 クラボエール(Clavauert)
  / アルザビ辺民街区・凱旋門
依頼内容:
 ポロッゴの生態調査のため
 生物学者クラボエール男爵と
 「実験台」サルワモルワ(Salwa-Molwa)
 と共に、マムークへ向かうことになったが……。


マムーク


(Toad's Footprintを調べる)

Salwa-Molwa : せ、せんせ~い!

Clavauert : な、なんじゃ?

Salwa-Molwa : 大変なんだ!!
ミキルルがっ、ミキルルが……

Clavauert : 誰かと思えば
サルワモルワ君か……。
Clavauert : こんなに早く見つかるとは
いささか拍子抜けじゃが、
とりあえず、無事でなにより。
Clavauert : して、なにを
そんなに慌てておるのかは知らんが
まずは落ちつきたまえ。
Clavauert : で、いったい
どうしたというのじゃ?

Salwa-Molwa : ほら、ワジャームで
魔法と思われる攻撃を受けたでしょ。その後
俺はお二人より先に目覚めたんですけど……
Salwa-Molwa : そしたら
なぜか、ミキルルが視界に入って……
そ、それで、あいつ……
Salwa-Molwa : 蛙に変身しちゃったんだよ!!
Salwa-Molwa : しかもあいつ、
蛙になったとたん
一目散に逃げ始めて……
Salwa-Molwa : つい、俺も
お二人を起こすのも忘れて
訳もわからないまま、追いかけてしまって……


>>パターン1
  Clavauert : やれやれ。
  傭兵や、さすがじゃな。
  君の言うたとおりだったようじゃ。

>>パターン2
  Clavauert : (こりゃ、傭兵!
  君の言っとった話と全然違うではないか。
  幻でも見ておったのか?)

Salwa-Molwa : とにかく俺、
その後、ミキルルを追うのに必死で……。
Salwa-Molwa : だから、
はっきりとこの目で見たわけじゃ
ないんだけど……
Salwa-Molwa : ミキルルは
ポロッゴを追っていたように思えました。



Salwa-Molwa : ミキルルを
蛙にしたのも、俺たちを眠らせたのも、
きっと、すべてそいつの仕業なんですよ!!



Clavauert : ふむう…………。
Clavauert : しかし、あのお嬢さんが
なぜ、あんな場所にいたんじゃろう?

Salwa-Molwa : ミキルルのやつ、
きっと、俺のことを心配して
こっそり跡をつけてたんじゃないでしょうか……。
Salwa-Molwa : それが……、
ちくしょうっ!! どうして!?
Salwa-Molwa : よりによって、
俺じゃなくてあいつが
蛙にされちゃうなんて!!

Clavauert : まてまて。
落ち着きたまえ。
それで、その後、君はどうしたのかね?

Salwa-Molwa : 必死に
あいつを追いかけてたら
この場所にたどり着きました。
Salwa-Molwa : でも
ここで見失ってしまって……。
Salwa-Molwa : 探そうにも
辺りはマムージャだらけだし
俺1人じゃこの先はとても……

Clavauert : ……なるほど。
だいたいの経緯はわかった。
まずは彼女を助けることが先決じゃな。

Salwa-Molwa : せ、先生!
で、いったいどうすれば……!?

Clavauert : 案ずるな。
一般的な「蛙症」の治療法ならば
わしはよく心得ておる……。
Clavauert : 1つは、単に
時間の経過を待つ……それだけじゃ。
それで元に戻る。どうじゃ、簡単じゃろう?
Clavauert : うまく彼女を
捕獲できたならば
あとはじっくり回復を待てばよいじゃろう。
Clavauert : そして
もう1つの治療法じゃが……
Clavauert : それは術者である
ポロッゴを倒すことじゃ。
さすれば、彼女の変身はきっと解けよう……。
Clavauert : わしは、殺生は好かん。
Clavauert : じゃが
緊急を要する事態が起こった場合は
後者の道を選択せざるをえんかもしれん。
Clavauert : そのときは
わかっとるな? 君の出番じゃぞ。
Clavauert : さて、残された課題は
彼女と他のトードを見分ける方法じゃが……

Salwa-Molwa : 先生!
私なら多分ミキルルと他の蛙を
見分けられると思います。
Salwa-Molwa : 追いかけてるときに
目を皿のようにして見てたから
きっとわかるんじゃないかって……
Salwa-Molwa : いえ!
なにより、蛙症を患ってたって
ミキルルはミキルルです。
だから、見れば絶対わかると思うんです!

Clavauert : ううむ。確かに
動物においても、パートナーを識別する
能力は、他の同種の個体を識別するよりも
格段に優れていることが実証されておるが……
Clavauert : そして、
君の心情も察するにあまりあるが……
Clavauert : それだけでは、
ちと頼りないのう……。
他になにか、強力な方法が併用できれば……
Clavauert : む、これは!?
Clavauert : トードの足跡じゃ!
しかも、新しい。
Clavauert : サルワモルワ君、
彼女以外に、ここを通ったトードを
見たかね?

Salwa-Molwa : いっ、いえ!?

Clavauert : ならば、
この足跡は彼女のものに違いないな!
これで個体識別は可能じゃ!

Salwa-Molwa : すげえ!
さすが生物学の先生だ!!
Salwa-Molwa : ですが、先生……
この広いマムークの
どこを探せば……?

Clavauert : 安心せい。
ポロッゴの集まる定番スポットがあるんじゃ。
それは、当初の目的地と同じ……
Clavauert : ここから
西に進んだところにある池。
そこに間違いあるまい。
さあ、さっそく、向うとしよう。
Clavauert : 無論、それなりの
危険も伴うじゃろうが、そのときは……



(Toad's Footprintを調べる)

Clavauert : ほれ
ここにも、足跡があるぞ!!
Clavauert : 前肢の第2指が
少し内向きに湾曲しておる。
さっきと同じトードに違いない。新しいぞ!
Clavauert : む?
こちらの足跡は……?
Clavauert : こちらは後肢の跡しか……
こ、こりゃ、ポロッゴのものじゃ!!
しかも、新しい。彼女と一緒におるようじゃぞ。

Salwa-Molwa : いたっーーーー!!

Clavauert : ポロッゴは……
おらんようじゃな。
よし、いまのうちに捕獲じゃ!!
Clavauert : どれ、足の形を確認してみよう。


Clavauert : うむ、
このトードで間違いなさそうじゃ!

Salwa-Molwa : やった!!
Salwa-Molwa : このこの~。
どうして逃げちゃったんだよ~、
まったくぅ~。
Salwa-Molwa : あ、あとは
このまま変身が解けるのを待てば
いいんですよね!?

Clavauert : そうじゃ。
ひとまず彼女を連れて、ここを離れ……
Clavauert : まずいぞ!!

Salwa-Molwa : べっ!!

Clavauert : むむむ……、やはり……

Salwa-Molwa : 待てっ! このっ!

Clavauert : いかん!!

Salwa-Molwa : ダぼぉぅ……


Salwa-Molwa : た、たのむぅ。
[Your Name]。あいつを倒して
ミキルル(Mikilulu)を、
ミキルルを助けてやってくれ!
Salwa-Molwa : た、頼んだぞ……



(Toad's Footprintを調べる)

嫌な気配がした!


[Your Name]は、Poroggo Casanovaを倒した。



(Toad's Footprintを調べる)

Salwa-Molwa : よし!! これで……
Salwa-Molwa : あれっ!!??

Clavauert : これは、
いったいどういうことじゃ?
変身が解けんとは……。

Salwa-Molwa : なんだよ、これ!
こいつじゃないっていうのか!?
まさか、別のポロッゴ……

Clavauert : 間違いない。
先ほどみつけた足跡と特徴が一致しておる。
Clavauert : それに、
このポロッゴの合図に
彼女が反応したところを見たじゃろう。
Clavauert : また、
こやつが倒れた途端、
彼女が大人しくなったことも確かじゃ。

Salwa-Molwa : じゃあ、どうして!?

Clavauert : わしもわからん。
このような例は見たことも
聞いたこともない……。

Salwa-Molwa : でも……
Salwa-Molwa : 時間が経てば、
元にもどるんですよねえ?

Clavauert : それも確証がなくなってしもうた……。

Salwa-Molwa : ええっ!?

Clavauert : 説明するとこういうことじゃ。
Clavauert : ずばり、わしは
「蛙症」による変身、つまりトード形態は
発病者の身体に起こっておる、一種の
抗原抗体反応の産物である、と推論しておる。
Clavauert : 抗原抗体反応とは
身体に侵入した異物「抗原」と、それに対抗すべく
身体が用意したカウンター兵器「抗体」が起こす
いわば、体内の防衛戦争みたいなものじゃな。
Clavauert : さて、その場合
問題となるのは、抗原が、いつ、どうやって
発病者の体内に侵入しておるかという点じゃ。
Clavauert : ポロッゴが
発病者となった人物の注意を歌で引きつけ
その隙に、皮膚に浸透する抗原の含まれた
ゲル状の物質を浴びせかけたのか……
Clavauert : はたまた、抗原は
侵入したのではなく、元々人体に眠っておった
物質が、ポロッゴの何らかの働きかけにより
抗原へと変化させられた可能性も捨てきれん!
Clavauert : そうじゃ!
実をいうと、その「蛙症」の抗原究明こそが
今回の調査の主目的だったのじゃ。
Clavauert : ところで
「蛙症」発病者の特徴として
ポロッゴの意のままに操られているように
見える、という点も気にならないかね?
Clavauert : わしの所見では
あれは実際のところ、発病者の運動中枢に対し
ポロッゴが外部からなんらかの方法で、信号の
ようなものを送っていることを示唆しておる。
Clavauert : そこで、注目せねばならんのは
その信号の伝達方法もさることながら
なぜ、そんな面倒なことをポロッゴが
しておるのか、という点じゃ。
Clavauert : 強力な敵に対峙したとき
トードに変身させることで、その能力を無効化
するのは理に適っておろう。しかし、その無効化
した敵を操ることに、どれほどの意義があろうか?
Clavauert : そこで先の推論じゃよ。
蛙症発病者のトード形態、つまり抗原抗体反応を
維持するためには、外部からポロッゴが信号を送り
抗原を活性化させ続ける必要があるからでは、と。
Clavauert : まとめるとこうじゃ!
Clavauert : トード形態を
維持するためには、蛙症患者の
抗原抗体反応を持続させる必要がある。
Clavauert : 抗原抗体反応を
持続させるためには、患者の運動中枢に対し
ポロッゴが信号を送りつづけければならない。
さもなくば元に戻ってしまう、というわけじゃ。
Clavauert : それが証拠に
ほれ、蛙症は時間が経つと回復するじゃろう?
Clavauert : あれは、ポロッゴにとって
敵の蛙状態を持続させておく意義がなくなったため
信号の伝達を止めたから、と考えれば説明がつく。
術者たるポロッゴが死亡した場合も無論じゃな。


Clavauert : しかし、彼女はどうじゃ?
術者と思しきポロッゴが倒れても
「蛙症」の変態が維持され続けておる。
Clavauert : わしの仮説が
根本から間違っておるのか。
あるいは、他にも複合要因があるのか……。

Salwa-Molwa : えええ? そんなあ……。

Clavauert : もしくは個体差かもしれん。
個体の経験や特性によって、抗原抗体反応は
異なるという「アレルギー仮説」と題された
この国の錬金術師の論文を読んだことがある。

Salwa-Molwa : よ、ようするに
ミキルルは「蛙体質」ってことですか!?

Clavauert : う……うむ。
まあ、その、あくまで仮説じゃよ。
Clavauert : そうじゃ!
これは、たったいま
思いついた、仮説の仮説じゃが……
Clavauert : 彼女は、自分のことを
トードだと強く思いこんでしまった結果
ポロッゴから送られる信号と同種の信号を
自らの脳で作り出しておるのではあるまいか?

Salwa-Molwa : なんで、ミキルルが
自分をトードだと思い込むんです?
そんな必要ないじゃないですか!

Clavauert : すまぬ、そのとおりじゃな。
いずれにせよ、治療のためには
臨床試験を行ってみぬことにはなんとも……。
Clavauert : 数ヶ月……
あるいは数年……すまぬが現時点では確約できん。
かなりの年月を覚悟しておいてほしい……。

Salwa-Molwa : …………。

Clavauert : ……サルワモルワ君。
希望を捨ててはいかんぞ。
Clavauert : いわば、彼女は
わしの研究の犠牲者。このクラボエール。
かならずや、治療法を見つけてみせるでな。

Salwa-Molwa : せ、せんせい!!
私にも手伝わせてください!!
Salwa-Molwa : こんな私ですが
せめてミキルルの世話だけでも……。

Clavauert : 言っておくが、道は険しいぞ?

Salwa-Molwa : な、なんでもやりますっ!!

Clavauert : その言葉に偽りはないな?
Clavauert : うむ。
そこまで望むのなら、よかろう……。

Salwa-Molwa : あ、ありがとうございます!!

Clavauert : よいか?
帰ったらさっそく、彼女の飼育環境を整えるのじゃ。
生物にとって環境の変化は命取り。一刻を争うぞ。
Clavauert : それと、君は
少々時間に対してルーズなようだ。
Clavauert : よって
今日から、わしの研究室に住み込みで
彼女の世話をしてもらうとしよう。

Salwa-Molwa : の、望むところですっ!!
Salwa-Molwa : さあ、ミキルル。
帰ったらお前の御殿を作って
やるからな~。
Salwa-Molwa : やっぱ
蛙だから、泳ぎたいよな?
Salwa-Molwa : まかせとけって!
俺が池を掘ってやるから。
もちろん、お前専用のだ!!
ったく、羨ましいね~。このこの~。
Salwa-Molwa : 食べ物はなにがいい?
もしかして、ミミズとか好物だったりして……。
Salwa-Molwa : だったら、ついてるな。
俺、栽培ヘタクソだろ?
だから、ミミズならいっぱい持ってる。
楽しみにしとけよ!
Salwa-Molwa : …………。
Salwa-Molwa : そうさ……
そうやって、毎日いっしょに
過ごすのが夢だったんだ……。
Salwa-Molwa : いつかお前が
元に戻れたとしたら、その後も……
Salwa-Molwa : ずっと……
ずっといっしょに……

Salwa-Molwa : ミ、ミキルル!!

Clavauert : こ、これは!?

Mikilulu : その言葉が聞きたかった……。

Salwa-Molwa : お、お前……
心配かけやがって……。
!?……俺の言葉が……聞こえたのか?

Mikilulu : ううん……。
蛙になってるときは、
自分でも何がなんだかわかってなかった。
Mikilulu : けど、急に
さっきのあなたの言葉がひびいてきて……。
Mikilulu : 頭の中に
あなたの記憶がよみがえってきて……
そしたら……。

Salwa-Molwa : そうか……。
蛙になっても俺のことは
忘れないでいてくれたんだな。
Salwa-Molwa : 俺のせいで、
酷い目にあわせてしまって悪かった。
Salwa-Molwa : けど、これからは
俺がお前を守ってやる……。

Mikilulu : うん……。

Salwa-Molwa : と……、
その前にひと仕事あったっけ……。

Clavauert : それならもう十分じゃ。

Salwa-Molwa : え?
いいんですか??
まさか……中止!?

Clavauert : いや、
そうではない。
今回の調査は目的を達成したのじゃ。
Clavauert : どういうことか、
たったいま起きたことを説明しよう。


Clavauert : サルワモルワ君の
呼びかけに、お嬢さんの心が動かされ
「蛙症」の変身は解けたようだ。
Clavauert : ということは
「蛙症」の抗原抗体反応には、ポロッゴよりも
むしろ人間自身の精神的変化が影響を与えている
という仮説が、新たに成り立つ可能性が出てきた。
Clavauert : つまり、抗原抗体反応を
持続させる信号は、始めからポロッゴからではなく
人間自身の脳が発していた、とも考えられる。
Clavauert : ポロッゴの歌は
人間がそのような精神状態に陥るきっかけを
作っていたにすぎん可能性が出てきたのじゃ。
Clavauert : 無論、トードになったときに
ポロッゴの意思に従うようになってしまう
人間の精神構造の変化については……
Clavauert : それだけでは
説明がつかぬ故、新たな別の仮説の
構築が必要となるじゃろうが……
Clavauert : 今回の調査で得られた
もっとも重要な事実は……
Clavauert : 「蛙症」の真犯人は
人間自身かもしれぬということじゃ!!
Clavauert : しかし、なぜ、蛙なのか?
そこには人間の太古の秘密が
記憶として隠されているのかもしれんぞ……。
Clavauert : と、まあ、そういうわけで
わしの研究上、大変な収穫があったわけじゃ。

Salwa-Molwa : そ、それじゃあ……

Clavauert : うむ。皇都に帰ったら
約束の報酬を渡そう。わしから
2人へのささやかな祝儀もプラスしてな。

Salwa-Molwa : あ、ありがとうございますっ!!

Clavauert : ああ、それから
無論、君への報酬もな。
Clavauert : さて、そうと
決まれば長居は無用じゃ。
さっさと帰るとしようぞ。



(Toad's Footprintを調べる)

特に何もないようだ。


アトルガン白門 / 凱旋門


Clavauert : マウダール君。
君の目に狂いはなかったな。
Clavauert : [Your Name]君は
護衛として素晴らしい活躍をしてくれたよ。
Clavauert : これからもよろしく頼むぞ。

Maudaal : もちろんです。
クラボエール博士。

Clavauert : さて、待たせたの……。
Clavauert : これが約束の報酬じゃ。

Salwa-Molwa : いやったあ!!
Salwa-Molwa : 見ろよ。
俺もやるときはやるだろ!?

Mikilulu : なに言ってるの?
私が蛙になったおかげでしょう?
あんたなんか何もしてないくせに!!

Salwa-Molwa : おいおい。
そもそもお前はこの仕事に反対してただろ?
Salwa-Molwa : 最初にこの俺様が、
勇気ある決断をしていなければ、
俺たちは何も手にしていないわけだ。

Mikilulu : だ~か~ら~、
私が蛙になっちゃったのは、
誰のせいなのよ~?
Mikilulu : もうっ、
反省してると思ったのに!

Salwa-Molwa : う……、ごめん……。

Clavauert : まあまあ。
Clavauert : すべてはめぐり合わせじゃよ。
Clavauert : わしは探究心から、
マムークでの調査を計画し、
同行者を求めた。
Clavauert : サルワモルワ君は、
お嬢さんに対する想いから……
Clavauert : そして、
[Your Name]君は、
その冒険心から、わしの呼びかけに応えてくれた。
Clavauert : お嬢さんも
サルワモルワ君が心配だからついてきた。
Clavauert : そのお嬢さんの
一大事に、サルワモルワ君は
彼女の幸せに対する責任の重さを再確認し……
Clavauert : お嬢さんは、
サルワモルワ君の本当の気持ちを
知ることができた。
Clavauert : そして最終的には、
わしは新説へとつながる重大な発見をし、
[Your Name]君はまた1つ武勲を立て、
君たち2人は幸せを手にしたわけじゃ。
Clavauert : 森羅万象は
因果律によって結ばれておる。こたびは
各々がみな良心に基づいて行動した結果
それが交わった。それでよいではないか。
Clavauert : まあ、
あのポロッゴは何を考えてたのか
わからんがのう……。

Salwa-Molwa : そんなの
ミキルルにひと目惚れしたに決まってる!!


Salwa-Molwa : はっきり言って
自信があったんだ!!
Salwa-Molwa : 足型なんかなくても
ミキルルと他の蛙とを見分けられるって!
Salwa-Molwa : だって、ミキルルは
蛙の中にいたって、もっとも美しいはずだから!
そう、まさに「蛙姫」と呼ぶに相応しいぐらいさ!

Mikilulu : じょ……、
冗談じゃないわよ!
蛙の姫だなんて!!

…………………………………………………………………………………………

Clavauert : そうじゃ!
童話の「蛙姫」じゃ。
君も知っとるじゃろう?
Clavauert : 蛙の姫「ポロッゴ」が
自分の気に入ったタルタルの少年を
さらってしまう話じゃよ。

…………………………………………………………………………………………

Clavauert : ともかく、
わしは君たちと冒険できて楽しかったぞ。
Clavauert : 2人とも末永う幸せにな……。
Clavauert : 優秀な助手1名と
興味深い観察対象を、もう一歩のところで
失ったので、わしはいささか不幸じゃがのう。
わっはっはっはっ!!

Salwa-Molwa : わっはっは!!
先生、冗談きついですよ~。

Mikilulu : ちょっ……!!

Salwa-Molwa : おい、知ってるか?
お前、「蛙体質」かもしれないんだぜ!!

Mikilulu : なっ、何言ってるのよ!
私、ミミズなんて絶対イヤだからねっ!!

…………………………………………………………………………………………

Salwa-Molwa : 食べ物はなにがいい?
もしかして、ミミズとか好物だったりして……。
Salwa-Molwa : お、お前……
心配かけやがって……。
!?……俺の言葉が……聞こえたのか?

Mikilulu : ううん……。
蛙になってるときは、
自分でも何がなんだかわかってなかった。

Salwa-Molwa : よ、ようするに
ミキルルは「蛙体質」ってことですか!?

Clavauert : う……うむ。
まあ、その、あくまで仮説じゃよ。
Clavauert : そうじゃ!
これは、たったいま
思いついた、仮説の仮説じゃが……
Clavauert : 彼女は、自分のことを
トードだと強く思いこんでしまった結果
ポロッゴから送られる信号と同種の信号を
自らの脳で作り出しておるのではあるまいか?

…………………………………………………………………………………………

Salwa-Molwa : ええ……、
今回は、みなさま方、
本当にお世話になりました。
Salwa-Molwa : 不肖サルワモルワ、
これからは、自らの手でミキルルを守り……
Salwa-Molwa : 幸せな家庭を築けるよう、
いっしょうけんめい努力するつもりで
ございます。
Salwa-Molwa : 私はこれを機に
冒険者稼業をやめ、家庭第一の生活を……
Salwa-Molwa : ……みなさまは……冒険……
Salwa-Molwa : ……おからだにきをちゅ……
…………ご活躍……
Salwa-Molwa : む……
Salwa-Molwa : ぴょ……
Salwa-Molwa : ケロっ!?

…………………………………………………………………………………………

Salwa-Molwa : ((とにかく俺、
その後、ミキルルを追うのに必死で……。))
Salwa-Molwa : ((だから、
はっきりとこの目で見たわけじゃ
ないんだけど……))
Salwa-Molwa : ((ミキルルは
ポロッゴを追っていたように思えました。))
Salwa-Molwa : ((ミキルルを
蛙にしたのも、俺たちを眠らせたのも、
きっと、すべてそいつの仕業なんですよ!!))

Clavauert : ((「蛙症」の真犯人は
人間自身かもしれぬということじゃ!!))
Clavauert : ((しかし、なぜ、蛙なのか?
そこには人間の太古の秘密が
記憶として隠されているのかもしれんぞ……。))
Clavauert : ((まあ、
あのポロッゴは何を考えてたのか
わからんがのう……。))

Salwa-Molwa : ((そんなの
ミキルルにひと目惚れしたに決まってる!!))
Salwa-Molwa : ((だって、ミキルルは
蛙の中にいたって、もっとも美しいはずだから!))
Salwa-Molwa : ((そう、まさに
「蛙姫」と呼ぶに相応しいぐらいさ!))

Mikilulu : ((ばぁっかじゃないの!?))
Mikilulu : ((蛙から
自力で元の姿に戻るだなんて
できるわけないでしょう!))
Mikilulu : その言葉が聞きたかった……。

…………………………………………………………………………………………

Salwa-Molwa : それでは、ごきげんよう。
Clavauert : うむ、元気でな。
Clavauert : [Your Name]君、
何か腑に落ちないことでもあるのかね?

選択肢:言いたいことは?
  ポロッゴはなにもしていない!
  真犯人はミキルルだ!
  彼女は自在に蛙に変身できる!
  なんて恐ろしい女だ!
  サルワモルワが危ない!
  彼女を調べるべきだ!

Clavauert : はっはっはっ!!
やはりそう来たか!
まったく鋭いの~、君は。
Clavauert : わしは学者じゃ。
君が思いつくことくらい、
すでに可能性の1つとして想定済みじゃよ。
Clavauert : ただのう、
わしの仮説はまだ穴だらけじゃ。
もっと検証せねばならん箇所も多い。
Clavauert : その状態で
彼女を調べてどうする?
Clavauert : よいかな?
新たな発見は真理への一里塚とは限らぬ。
多くの場合は、新たな謎を生むだけじゃ。
Clavauert : でももし、その発見に
己が仮説との確かな因果を見いだせたとしたら
そのとき、始めて真理に一歩近づいたと言えよう。
Clavauert : 真の学問とは、そうしたものじゃ。
Clavauert : それに
見たじゃろう?
あの2人の幸せそうな様子を。
Clavauert : そおっとしておいて
やろうではないか……。
真実が、新たな因果を生み出すまでは。
Clavauert : それにしても、
「事実は小説より奇なり」じゃな。
Clavauert : この度の出来事は
2人が結婚するというところまで
何から何まで、あの「蛙姫」そっくりじゃった。
Clavauert : あれはあくまで
子ども向けの作り話。
偶然にすぎんのじゃがな。
Clavauert : 現実のポロッゴは
発生、生態、文化、変身……
もっとエキサイティングな謎に満ちておる。
Clavauert : 大切なことは
まるでおとぎ話のような
不思議な現象を目にしたとき……
Clavauert : それを安易に
伝承などと結びつけて
知った気になるのではなく……
Clavauert : 納得するまで
自分の頭で考え、時に自分の目で
真実に迫ろうとする、飽くなき探究心じゃ。
Clavauert : ……おっと、君ら
冒険者には言うまでもないことじゃったな。
Clavauert : またいつか
共に冒険する機会を楽しみにしておるぞ。
Clavauert : ……ん?
おお、すまん。
うっかり、忘れるところじゃった。
Clavauert : 君への報酬はこれじゃ。

シャノアゴルジェを手にいれた!
シャノアゴルジェ
Rare Ex
命中+2 飛竜:HP+50
Lv70~ All Jobs

Clavauert : きっと
冒険で役に立つことじゃろう。
Clavauert : では、さらばじゃ!


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■関連項目 アトルガン白門
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最終更新:2015年05月11日 21:19
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