人知れず、1つの物語が幕を閉じる。
だが、楽園を求めるモノがいる限り
運命という名の歯車は回り続ける……。
Gilgamesh : 無事戻ったな。
Gilgamesh : 後世に語り継がれる英雄譚には
ならねえが、歴史の裏舞台なんてのは
そんなもんさ。多くの人間は
知らなくてもいいことがたくさんある。
Gilgamesh : だがな、おまえのおかげで、
このヴァナ・ディールは救われたんだ。
本当にありがとうよ。
Gilgamesh : ライオンのことだが、
おまえがくるちょっと前に
アルドがきてな。
なにが起きたのか話はすべて聞いた。
Gilgamesh : ……バカ野郎が。
育ての親より先にいっちまうなんてよ……。
親不孝にもほどがあるってんだ。
Gilgamesh : あいつはな、
ほんの小さなガキだったとき、
どっからかこの島に流れてきたんだ。
Gilgamesh : それまでどこで何をやってたのか、
誰にもわからねえ。大戦当時は、
そんな話はそこら中にゴロゴロしてた。
Gilgamesh : 先代のおやじから
子育て任されたときはどうしたもんかと
当時は困惑したもんだがな。
Gilgamesh : いろいろ学ばされたもんさ。
あいつがいなかったらいまの俺はなかった。
Gilgamesh : 海賊やってる親を
あいつが実際どう思っていたのかは
いまとなってはわからねえ……
Gilgamesh : だがな、血は繋がってなくとも
世界を救ったあいつは俺の自慢の娘だ。
Gilgamesh : 古代人の1万年の夢に
だいぶ引っ掻き回されちまったが
世界各地にはまだ獣人がわんさかいやがる。
表舞台はなにも変わっちゃいねえ。
Gilgamesh : そう、なにも変わらねえのさ。
物事を全体からみれば、今回のことですら
ちっぽけなことなのかもしれん。
Gilgamesh : ライオンのことはうちの連中には
知らせてねえ。長いこと各地を放浪させてたからな
いまも飛び回ってることになってる。
Gilgamesh : 死んだ人間はいつしか
忘れられちまう、哀しいことは忘れるのが
いちばん楽だからな……だがあいつは
生きている、この
ノーグでな。
(Door:Tenshodo H.Q.を調べる)
Yin Pocanakhu : [Your Name]、
アルド様はどうなったんだい?
あんた、一緒だったんじゃないのかい?
Garnev : おいおい、まさか
お前、ボスを見捨てたわけじゃないだろうな?
もしそうだったとしたら、ここから無事出られるとは
思うなよ!?
Aldo : フッ、お前らどうした、
しけたツラしやがって? まるで葬式からお帰り、
って感じだぜ!
Sattal-Mansal : ボス!
Yin Pocanakhu : 生きて……、いたんだ……!
Aldo : おいおい、いつも言ってるだろ、
「オレは不死身だ」ってよ。
Aldo : もっとも今回ばかりは
さすがにヤバいかも、と思ったがな。
この[Your Name]がいなかったら
どうなってたことか。
Aldo : 改めて礼を言うぜ、
[Your Name]。
Aldo : お前が初めてここに顔を出した時には
またヒヨッコのおでましかと思ったけど、
いつの間にか腕っぷしの強い、タフな冒険者に
成長しやがってた。
Aldo : ちょっとばかし悔しい、かもな。
Verena : 兄さん!
Aldo : フェレーナ!
Sattal-Mansal : お嬢さん!
Verena : 兄さん、無事なのね……。
私、ずっと、ずっと兄さんたちが無事で帰って
これるように祈っていたわ。
私には祈る以外、何もできないから……。
Aldo : すまん、心配かけたな。
Verena : えぇ……。
ところで、おねえさんは……、ライオンねえさんは
どこ? 一緒じゃないの?
それともノーグに?
Aldo : それがな、フェレーナ。
ライオンはいないんだ。
Verena : えっ、どういうこと?
Aldo : ライオンは、ライオンは、
その身をもってエルドナーシュの計画を
阻止したんだ……。だから、ここには、いない。
Verena : そんなっ!
Verena : おねえさんが。あの優しかった
おねえさんが、もういない……。もう二度と
あの勇敢な冒険の話も聞けないなんて。
信じられない……。
Aldo : フェレーナ……。
でも、ライオンは立派に戦った。
あいつの死は無駄ではない、絶対に。
Verena : そんなこと言わないで……!
そんなことを言ってもおねえさんが帰ってくる
わけじゃない!
Verena : おねえさんだって、フィックだって、
死ぬ時は恐かっただろうし、つらかったはずよ!
……私はそのことから目をそむけたくないの。
Aldo : フェレーナ……。
Verena : ……?
Verena : 何か、何か感じるわ……。
この温かさは? おねえさん?
どうして、死んだはずなのに……?
Verena : そうね、おねえさん……。
Verena : 兄さん、
ライオンねえさんはきっとどこかで生きていると
思う。私、もう前のような力はないけれど、
でもどこからか感じるの、おねえさんのぬくもりを。
Aldo : あぁ、もしかすると、
そうかもしれないな。オレたちだけでも
そう信じていよう、フェレーナ。
Aldo : さて、と。
Aldo : お前をこの天晶堂に
誘いたいとこだけど、ここにいる器じゃ
ねぇだろうな。旅の途中で表を通りかかったら
のぞいてってくれ。いつでも歓迎するぜ。
Aldo : じゃあ、オレは休ませてもらう。
お前も次の冒険に備えてゆっくり休んでいくがいい。
お互い、つかの間の休息、ってやつだな。
Aldo : ……ホントにいろいろあったな。
ジュノのお偉方だってやつらのことをいつまでも
隠すわけにはいかねぇだろう。だけど、それは
もうオレには関係ねぇことだ。
Aldo : さぁて、これからどうすっかな。
しばらく船に乗ってブラブラしてぇところだけど、
そいつは無理だろうな。ま、何にしてもこれからが
肝心さ、お互いにな。幸運を祈ってるぜ!
Yin Pocanakhu : あんた、いろいろと
あったんだねぇ……。全然知らなくてゴメンよ。
アルド様も肝心なことはアタシたちに話して
くんないんだから!
Yin Pocanakhu : でも、フェレーナも
元気になったしいつもの天晶堂に戻れそうだね!
Yin Pocanakhu : ……ただ、ライオンのことだけが
残念だったよ。
Garnev : 無事で何よりだったな。
でもお前が天晶堂に入るのはオレは反対だ。
お前と営業成績を競うのは得策じゃないからな!
Sattal-Mansal : これで、これで
またいつもの天晶堂に戻るんだな!
なんだかボスも前よりもずっとたくましくなった
気がするよ。
Sattal-Mansal : フェレーナお嬢さんも
ちょっと大人っぽくなっちまって、
オイラ、ちょっと心配だよ……!
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ジラートミッション
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最終更新:2015年01月10日 23:12