Lola : ……ヨルシア森林で
ロリッサという娘にあったのじゃな。
Lola : ……「未来」。
Lola : そう「未来」か……。
Lola : 昔、じーさまが
スカームの最深部で大きな傷を
受けてしまった話をしたじゃろ。
あの話には、続きがあってな。
Lola : あの時、
蝶とともに妙な姿の魔物が現れ、
おばばたちの姿をじっと見つめてきてのう。
Lola : そして、
少し笑ったかのように見え、
こう言ったのじゃ。
Balamor : そのままじゃ、
その男は助からないね~。
Balamor : もって
あと数刻ってところかな。
Balamor : 人って
なんでこんなに
やわなのか、不憫だよねぇ~。
Balamor : ……でも、
やわなのに、ここまで来られた。
素晴らしいよ、評価に値するね。
Balamor : そんな君たちに
一つ興味がわいたよ。
Balamor : 取引をしよう。
その男を助けたいと思うなら……
そうだねぇ。
Balamor : 君、いや
君たちの「未来」を
このボクに捧げてくれたら、
ここから助けだしてあげよう。
Lola : おばばは
その魔物が何を言っているのか
分からなくてのう……。
Lola : 少し逡巡したのじゃが、
じーさまの苦痛な表情を見て、
意を決して、その魔物に助けをこうたのじゃ。
Lola : その直後、
あの魔物の笑い声が
スカーム全体に響いたかと思うたら……
Lola : 黒い蝶の群れに
包まれ、辺りが暗くなっておってな。
Lola : 気が付けば、
ララ水道におったのじゃ。
Lola : それで、すぐに
アドゥリンに戻って治療し、
じーさまは
なんとか一命をとりとめたのじゃ。
Lola : うすうす感じては
おったのじゃが……
Lola : 「未来」は
おばばたちの子供じゃったんじゃな。
Lola : もとより顔を
見たこともないし、親という実感はないのじゃが
それでも一目みたいのう。
Lola : おばばたちの子が
どんな子だったのか……。
Lola : 街から出ることは、
もうこの年では無理じゃが……
Lola : わしらはここにいると
そのロリッサという娘に
伝えておくれ……。
■関連項目
東アドゥリン
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最終更新:2015年11月23日 20:09