双刃の邂逅

Where Two Paths Converge
ザルカバードにて、ある冒険者が、
何者かに襲われた。
その風貌は、明らかに暗黒騎士ザイドに
間違いないという……。
まずは大統領執務室に行き、
話を伺うように。


バストゥーク鉱山区・南門ゲートハウス


Rashid : 北の地に調査に
向かったある冒険者が、
何者かに襲われたらしいのだ。
Rashid : それが話を聞くと、
その風貌は明らかに暗黒騎士ザイドだった、
と言うのだ。
Rashid : ザイドとおぼしき人物は、
逃げ帰る冒険者に、手紙を渡したらしい。
その手紙の内容が何やら問題らしいのだが……。
Rashid : ひとまず
大統領執務室に向かうように、
とのことだ。

ミッションを受けた!


大工房


Iron Eater : おお、君か。
とても信じられない話だが、
どうやら本当らしいのだ……。
Iron Eater : あの暗黒騎士ザイドが
北の地の調査に訪れた冒険者を襲った。
そして、隊長に手紙を持っていけ、と……。
Iron Eater : その手紙の内容が
信じられないものだったのだ。
そのために今……。
Iron Eater : いや、まずは入ってくれ。
話はそれからだ……。

Volker : どういうことですか、
プレジデント!
Volker : 30年前の事件の真相を
私に隠していた理由をお聞かせ願いたい!

Cid : いや、フォルカー……
別に隠していたわけでは……。

Volker : 工房長も……
ご存知だった……?

Cid : う、うむ……
まあ、なんというか、その……。

Volker : ……君も……か?
Volker : 30年前の事件の真相を
知らなかったのは、その呪われた血に
連なる私だけだったと!?

…………………………………………………………………………………………

Ulrich : 無様だな、ラオグリムよ!

Raogrimm : ウルリッヒ、貴様……!

Ulrich : 前からおまえは、気にくわなかったんだよ!


Raogrimm : 自分が何をしているのか、
分かっているのか?

Ulrich : 黙れ!

Raogrimm : ……コーネリア!?

Ulrich : う、ああ……。

…………………………………………………………………………………………

Volker : 決して、あの叔父に
影響されて銃士隊に入った訳ではない……。
しかし、昇進するたびに叔父の力だと
陰口をたたかれ……。
Volker : ミスリル銃士となり、
その隊長にもなったが、待っていたのは
この真実か!? そしてその真実も
隠されるような薄っぺらい信頼か!?

Karst : ……だからどうした?

Volker : ……何?

Karst : 私も工房長もおまえに
明かさなかったのは、こうなることが
目に見えていたからだ。
Karst : 実際、その通りだろう。
それとも、一緒にその呪われた運命を
嘆いてほしいのか?


Karst : おまえには関係ないと
なぐさめてほしいのか?
それでおまえの心は安まるのか?
Karst : どうやら、
貴様を買いかぶっていたようだ、
フォルカー。

Cid : カルスト!
口が過ぎるぞ!

Karst : 今の貴様など役に立たぬ。
さがれ。当分の間アイアンイーターに
隊長代理をまかせる。

Iron Eater : プレジデント!

Karst : 貴様が役立たずの
ままならせめてNo.2のザイドとやらを
ここに連れてこい。よっぽどおまえより
役に立つだろうな。

Volker : ……わかった。
プレジデントの意志に従おう……。

Iron Eater : 隊長……っ!

Cid : わしの……せいだ。
いつか話そうと思いながらここまで……。

Karst : そこまでの
男だったということです。
おかげで冒険者に説明する手間も省けました。

Karst : おそらく、ザイドの意図は
フォルカーを呼び出すことだろう……。
そのために、冒険者を追い払い、
真実を告げる手紙を持たせた。
Karst : しかしフォルカーの
あの様子では、果たしてザイドと
向き合う決心もつくかどうか……。
Karst : フォルカーが迷いを
断ち切るのを待ってる訳にはいかぬ。
冒険者を襲ったザイドをひったててこい。
Karst : 罪人として扱うか、
フォルカーの後釜に据えるかは
私が決めよう……。

Iron Eater : プレジデント!
それではあんまりです!
隊長も、ザイドもこの国のために……。

Cid : そうだぞ、カルスト!
おまえはそんな男ではないはずだ。
一時の感情にまかせてそのような……。

Karst : これは……
プレジデントの命令だ。二度は言わぬ。
Karst : 奴には人望がある。
銃士ではこの調査は務まらぬ。
有能な冒険者を彼の地に派遣しよう。
Karst : 闇の王を倒した
冒険者なら……できるはずだ。

Iron Eater : ……。

Karst : 行ってくるのだ……。
再び決戦の地、ズヴァール城へ。


王の間


(Throne Roomを調べる)

『双刃の邂逅』でバトルフィールドに突入!
現在このエリア内にいるパーティメンバーのうち
自分を含めた6人がバトルフィールドに入れます。
制限時間:30分
現在の『双刃の邂逅』ベストタイム:[Number]分[Number]秒
記録保持メンバー:[PC Name]ほか[Number]名

Zeid : やはり、奴が
来ることはない、か……。

Zeid : 奴の憑き物を落とさねば、
闇の血族の骸をいくら重ねようとも、
バストゥークを覆う闇を晴らすことはできん……。
Zeid : 敵は……我が内にあり。
語り部は自らの意味を失うために立った。
奴も……立たねばならんのだ。
Zeid : 剣を取れ……。
ラオグリムの死を無駄にするわけにはいかない。
光あるところに、この国の病はあるのだ……。
Zeid : 光の世界が目覚めるために、
闇の世界に立てる人柱が足らぬと
言うのなら、さらに立てるまでのこと……。
私か……おまえのな。
Zeid : 遠慮はいらぬ。
奴を呼び寄せるため、グスタベルグに
響くほどの剣の音を轟かせよう……。
命を賭して……。



Zeid : 己が存在の意味を我が刃に問え!




Zeid : どうした……
闇の王を倒した力はこの程度か?
私を消し去るつもりで来い。
Zeid : こんなことでは奴の……!
Zeid : ……!?
Zeid : 遅かったな……

Volker : 待たせた……な。

Zeid : ああ、20年も……だ。

Volker : おまえに問いに来た……。
なぜこのような真似を……!
Volker : まわりくどいことをせずとも、
おまえがこのくだらない私の職を
継げば良いことだろう!?

Zeid : ならば問おう。
おまえは何をしにここに来た!

Volker : 私は……。

Zeid : 落ちぶれたものだな!
叔父の名で銃士になったことを
否定しておきながら、その叔父の汚名を
知らされれば、ただ貝のように黙るのみか!

Volker : 何だと……?

Zeid : 何度でも言ってくれる!
結局おまえも血塗られた語り部殺しの歴史の
一部に過ぎんということだ!

Volker : おまえに……この苦しみがわかるか!

Zeid : 苦しみの先に
答えが見つからぬのならば、
我が刃に問うが良い!
矮小なおまえの存在の意味を!

Volker : よかろう……。
いずれ、戦わねばならぬ運命であったと
言うことだな……。

Zeid : そう……
決着をつけるにはこの上ない……
我々2人の道が分かたれたこの地でな!




Volker : 私とて無駄に時を重ねたわけではない!
Volker : くらえっ!

Volker : それが貴様の答えかっ!
Volker : ならば魂とともに闇に帰るがいい!

Volker : 国に縛られることなく
生きてきたおまえに何がわかる!
Volker : この剣が、私の20年の答えだ!



Zeid : うっ……。

Volker : ザイド!

Zeid : まさか、
ここまで腕をあげているとは、な……。

Volker : 冒険者たちの
助けがあったからだ……。
私1人ではとてもおまえには……。

Zeid : それが……答えだ。
おまえ1人では何もできなくとも、
おまえの下に冒険者たちが集い、そして……。

Volker : ザイド……。

Zeid : 私は所詮影に生きる存在に過ぎぬ。
20年前、闇の王と剣を交わしたときに、
同じ哀しみを感じとった。
Zeid : その哀しみの意味を探し、
闇をさまよったが、結局、その答えの行く先は、
光あるところにしかないのだ……。
Zeid : おまえは私と違い、
光ある所に生きるべき存在……。
だからこの国の行く末は
おまえに託さねばならんのだ……。

Volker : 何を言う……!
どれだけ多くの人がおまえの帰りを
待ち望んでいたか……。

Zeid : おまえが情けなかったからだ。
後ろを見ろ……奴らの心配そうな面持ちが
すべてを語ってくれるだろう……。

Volker : おまえたち……。


Naji : 隊長!
ひどいじゃないですか!
黙っていくだなんて……。
Naji : オレだって、伝説の暗黒騎士と
手合わせしてみたかった……。

Ayame : そんな呑気なこと
言ってる奴には門番がお似合いだけどね……。

Iron Eater : 我々の仕事は……、
武を極めることではないはずです。
人々の普通の幸せを守り、
人々の希望でありつづけること……。

Ayame : そうです……皮肉なことですが、
ナジが腕がなまるとグチを言えるような
世の中を作り上げることが我々の仕事ですよ。

Naji : ちょいとつらいですけどね。

Zeid : 冒険者の時代……。
それは、英雄なき時代……。
そして、誰もが英雄になり得る時代……。
Zeid : そんな時代だからこそ、
彼らを導ける存在が必要なのだ。
過去の苦しみを乗り越えたおまえにこそ、
その役はふさわしい。

Volker : 私に、できるだろうか……?

Zeid : おまえにしか、できないことだ。
Zeid : 私は……闇に帰るとしよう。
おまえたちの作り上げる国を……
楽しみにしている。

Iron Eater : ザイド殿!
ガルカの民は、あなたのことを……。

Zeid : 私が帰ったのでは、
グンパの決断も意味を失ってしまう。
Zeid : ガルカとヒュームの
悲劇に終止符を打つためにも、
おまえはグンパを支えてやってくれ……。

Volker : ザイド……
私がこの役目を終えたとき……
もう一度手合わせしてくれるか?

Zeid : いいだろう。
しかしひとつ約束しろ。
そのときは、今回のような手加減は無用だ。

Volker : 君には見苦しいところを
見せてしまったな。
Volker : ひとまず、大統領府に戻ろう。
プレジデントに大目玉をくらうだろうがな。
大統領執務室に後で来てくれるか?

バトルフィールドクリアタイム:[Number]分[Number]秒
現在のベストタイム:[Number]分[Number]秒


大工房


Iron Eater : ズヴァールでは
世話になったな。入ってくれ……。

Karst : バカどもが雁首そろえて……
ミスリル銃士というのはどうしてこう
言うことを聞かぬ者ばかりなのだろうな……。
Karst : 私の命令は、
ザイドを引っとらえてこい、
というものだったはずだぞ。
Karst : その結果が、
間抜けな隊長の復帰報告か?

Volker : プレジデント……。

Karst : もうよい、気分が悪い。
下がれ。冒険者にはおまえらの方で
報酬を与えておけ……。

Naji : ……プレジデント、
怒らせちゃいましたかね?

Lucius : いや……あんなにプレジデントが
御機嫌が良いのは、久しぶりだよ……。

Cid : 相変わらず素直に
なれぬ奴じゃのう……。

Volker : もっと大目玉をくらうと
思っておりましたが……。

Ayame : プレジデントのことですから、
後で減俸の通達ぐらいはまわって
きそうに思いますけどね。

Naji : マジっすか!?
勘弁してくださいよ……今月厳しいのに。

Iron Eater : またいらぬ武器でも
買ったのか、おまえは……。

Volker : みんなにも……
そして、君にも、本当に世話になったな。
Volker : 私はザイドにはなれぬ……。
あいつのように業を1人で背負っていくことは
私にはできない……。
Volker : しかし、私には
私にしか背負えないものがあるはずだ。
情けない話だが、改めてそのことに
気づかされたよ……。

Ayame : 国の中にいればこそ
見えるものもありますが、
国の中にいると、見えないものも
たくさんあります……。
Ayame : そのことを我々が
忘れないためにも、あなた達の
存在は貴重なのです。

Lucius : これが今回の報酬です。
そして君は、現在のバストゥークの
冒険者としての最高位である、
ランク10に任命されます。

Iron Eater : 君がこれを
聞くのは何度目かわからないが……
もう一度言わせてくれ、これからも、
バストゥークのためによろしく頼む。

RANK10

100000ギルを手にいれた!

共和国旗を手にいれた!
共和国旗
Rare Ex
バストゥーク共和国の国旗。
青色の地は、共和国首都を囲む滝と水運を表す。
モチーフは共和国発展の原動力である水車と煙突。

Naji : いいよな、おまえは報酬、
オレは減俸……。
Naji : そうそう、そういえばな、
おまえ宛に手紙を預かってたんだ。
Naji : みんなとも、
なんだか話してたみたいなんだが……。
ほらよ。誰からかは読めばわかるだろ。

…………………………………………………………………………………………

前略、冒険者様……
「バストゥークのこと、好きですか?」

Cornelia : 私は……
この国のことがキライでした。
Cornelia : 何よりもギルが重要な国……。
自分に関係ない矛盾を見て
見ぬ振りをする人々……。
Cornelia : そして少しでも
それを変えようと努力すれば
するほど、自分が無力に思える日々……。
Cornelia : でも最近、
いろいろな人々と出会い、話をして、
そうでもないかな……って思うんです。
Cornelia : それで、もっと
はっきりとみんなの声、
聞いてみたいって思ったんです……。
「バストゥークのこと、好きですか?」
Cornelia : ちなみに、
もうすでにいろんな人に話は
聞いたんです。参考までに教えますね。


Michea : あいかわらず
突然変なことを聞くのね……。
Michea : そうね……いろいろ
苦労したけど……バストゥークに
いなかったら、私、ここまで自分の仕事に
誇りをもてなかったと思うの。
Michea : 変な話だけど、
この国って、いつか見返してやる!
って気持ちが強くなるのよね……。
あなたもなんとなくわかるでしょ?


Salimah : ええ、この国に生まれて
良かったと思いますよ。
Salimah : 作物が取れない
この土地でもいろいろな食材が
手に入ります。
Salimah : それはこの国が
自由だからじゃないでしょうか?
Salimah : 冒険者や商人は
ギルばかり追い求めると言う方々も
いらっしゃいますが、彼らがいてこその
このバストゥークでの生活があるのです。
Salimah : だから献立に悩む毎日です。
素敵な悩みですわ。


Deidogg : くだらんことを聞くな!
今も昔も俺はヒュームの支配するこの国など、
大嫌いだ!


Pavvke : そう簡単に溝は埋まらんよ。
かと言って、このままでは死んでいった
仲間たちの死が無になる……。
Pavvke : 変わっていかねば
ならんことはみんな気づいている。
しかし人は、そうは変われんよ。


Gumbah : 好きかどうかなんて
どうだっていいんじゃない?
Gumbah : ただ……国なんて気にせず、
自由気ままに生きようかと思うほど、
絶対にぶつかるものがあるんだよね。
Gumbah : 責任って呼ぶんだよね、それ。
古代ガルカの間では実はあまり使われない
言葉だったんだってさ。
Gumbah : 語り部の責任なんて、
誰も追及しなかったからだろうね。
神様の責任、なんていわないでしょ?
Gumbah : 何もかも人任せに
していいんだったら必要ないこと……。
でも自分の力で、そしてみんなと
生きていくためには必要なこと……。
Gumbah : ま、ねえちゃんも
もうちょっと責任ある行動をだな……。
Gumbah : あ、そんなに
怒るなってば……


Ayame : この国が嫌いでしたら、
ずっとノーグにいて腕を磨いて
いたことでしょう……。
Ayame : でも、この国にこそ、
自分の守るべきものはあると信じています。
それが平凡なものだからこそ、価値は
あるのではないでしょうか?


Cid : わしはただ自分の研究が
したいだけだったのだがのう……。
Cid : こんなたいそうな
立場になるなんて思いもよらなんだ。
Cid : まあ、人生何かを望むのならば、
人に何かを与える人間になれと言うことだ。


Naji : いいんじゃないの?
オレみたいなのも銃士になれるって
この国のひとつの希望でしょ?
Naji : あとはもう少し給料UPと
ここに立つ時間減らしてくれりゃ、
子供達の希望の星になれるんだがなあ……。


Lucius : 敵が外にいるなら、
いつまでも戦争を続けるしかない。
敵がこの国の病だからこそ、
私のような文官に仕事があるのです。
Lucius : 理想の社会になんて
きっとたどりつけない。
でも、少しでもそれに近付こうとするのが
健全な現実ってものでしょう?


Iron Eater : この国のことを
本当に素直に語れるようになるのは、
自分の役割の意味を本当に知ることが
できたときではないでしょうか?
Iron Eater : 私は、今までNo.2の
ザイド殿がいない状態で、自分の役割を
考えてきませんでした……。
Iron Eater : 自分の役割を見つめなおして、
やっと本当の意味でこの国と
向き合えた気がします。


Karst : な、何を突然言い出すのだ!
くだらぬことを言ってないで、
早く部屋へ帰って勉強でもしておれ!


Volker : 私はこの国を愛しています。
みんなで苦しみ、みんなで喜びを
わかちあい……。
Volker : 誰かに苦しみを
押し付けていては、この喜びは
生まれることはないでしょう……。
Volker : だから私の背負った
苦しみも、みんなの苦しみの一部です。
一緒に喜べる日々のために、頑張ろうと
思います。

…………………………………………………………………………………………

Cornelia : 私自身の考えは
まとまらないけど……。私、
もっとこの国を知りたいと思いました。
Cornelia : そして、いつの日か
この国のみんなの役に立ちたい。
目標は……まだ秘密ですけどね。
Cornelia : フォルカーさんだって、
叔父上と比べられ、頑張ってきたんです。
私だって……。
Cornelia : 長くなりましたが、
最後に……ありがとう。
Cornelia : 闇の王を倒したことなど、
あなたの戦績は、とても偉大なことだと
思います。
Cornelia : けれど、もっと大きなものを
あなたは私や、バストゥークの人々に
与えてくれた。
Cornelia : これからも、一緒に
苦しみも、喜びもわかちあえる存在で
いてください。私も、そうなれるように
頑張ります。
Cornelia : それでは、また……。

    コーネリアより。


称号:英雄なき時代の英雄

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■関連項目 バストゥークミッション
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最終更新:2015年01月05日 14:22
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